フロントエンドエンジニア必見!属性セレクタマスターへの道
CSSで属性による要素の選択
属性セレクタの書き方
属性セレクタは、以下の形式で記述します。
[属性名][演算子][属性値]
- 属性名: 選択したい要素の属性名
- 演算子: 属性値との比較方法。以下の種類があります。
=
: 属性値が完全に一致する場合!=
: 属性値が一致しない場合^=
: 属性値が指定された文字列で始まる場合
- 属性値: 比較対象となる文字列。ダブルクォーテーションまたはシングルクォーテーションで囲みます。
属性セレクタの例
以下は、属性セレクタの具体的な例です。
例1: lang
属性を持つすべての要素に赤い背景色を適用する
[lang] {
background-color: red;
}
例2: href
属性がhttps://example.com/
で始まるリンクに下線を付与する
a[href^="https://example.com/"] {
text-decoration: underline;
}
例3: data-type
属性がimage
の要素に枠線を表示する
[data-type="image"] {
border: 1px solid black;
}
例4: class
属性にbutton
を含む要素すべてに青色ボタンのスタイルを適用する
[class*="button"] {
background-color: blue;
color: white;
}
属性セレクタの注意点
- 属性セレクタは、要素名やクラス名、IDセレクタよりも優先度が低くなります。
- 複数の属性セレクタを組み合わせることで、より複雑な条件で要素を選択できます。
- 存在属性セレクタ (
[属性名]
) も使用できます。これは、属性名さえ存在すれば、属性値に関わらず要素を選択するものです。
応用例
属性セレクタは、さまざまな場面で役立ちます。以下は、その応用例の一例です。
- 特定の言語で書かれたテキストにスタイルを適用する
- 画像のサムネイルを表示する
- ボタンやリンクのデザインを変更する
- データ属性に基づいて要素を非表示にする
属性セレクタは、HTML要素を柔軟に選択するための強力なツールです。上記の解説を参考に、さまざまな属性セレクタを組み合わせて、Webページのデザインをより洗練させましょう。
HTMLファイル:
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>属性セレクタのサンプル</title>
</head>
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>これは段落です。</p>
<a href="https://example.com/">リンク</a>
<img src="image.jpg" alt="画像" data-type="image">
<button class="button primary">ボタン</button>
</body>
</html>
CSSファイル:
/* 属性セレクタのサンプル */
/* すべての見出しを赤色にする */
h1 {
color: red;
}
/* 日本語で書かれた段落に太字を適用する */
p[lang="ja"] {
font-weight: bold;
}
/* https://example.com/ へのリンクに下線を付与する */
a[href="https://example.com/"] {
text-decoration: underline;
}
/* 画像のサムネイルを表示する */
img[data-type="image"] {
width: 100px;
height: 100px;
}
/* ボタンに青色ボタンのスタイルを適用する */
button.button {
background-color: blue;
color: white;
}
/* プライマリボタンに太字を適用する */
button.button.primary {
font-weight: bold;
}
上記のコードを実行すると、以下のような結果になります。
- 見出しが赤色になる
- 日本語で書かれた段落が太字になる
- 画像がサムネイルサイズで表示される
- ボタンが青色になり、文字が白色になる
- プライマリボタンが太字になる
このサンプルコードを参考に、さまざまな属性セレクタを組み合わせて、Webページのデザインをより洗練させましょう。
属性セレクタは、JavaScriptと組み合わせることで、より高度な操作を実現することができます。詳細は、以下の記事などを参考にしてください。
属性による要素選択の他の方法
class属性とJavaScript
属性セレクタ以外にも、class属性とJavaScriptを組み合わせることで、属性値に基づいて要素を選択することができます。
例:
<button class="button primary">ボタン</button>
const buttons = document.querySelectorAll(".button");
for (const button of buttons) {
if (button.classList.contains("primary")) {
// プライマリボタンの処理
} else {
// その他のボタンの処理
}
}
上記のように、classList
プロパティを使用して、要素のclass属性を取得できます。そして、contains()
メソッドを使用して、特定のクラス名が存在するかどうかを確認することができます。
data属性は、HTML要素にカスタムデータを追加するための属性です。属性セレクタと組み合わせることで、データ属性に基づいて要素を選択することができます。
<button data-type="primary">ボタン</button>
button[data-type="primary"] {
/* プライマリボタンのスタイル */
}
上記のように、data属性を使用して、要素に任意のデータを追加することができます。そして、属性セレクタを使用して、そのデータに基づいて要素を選択することができます。
:nth-of-type()疑似クラスは、特定の種類の要素の中で、何番目の要素かを指定する疑似クラスです。属性セレクタと組み合わせることで、特定の位置にある要素を選択することができます。
<ul>
<li>項目1</li>
<li>項目2</li>
<li>項目3</li>
</ul>
ul li:nth-of-type(2) {
/* 2番目のリスト項目のスタイル */
}
上記のように、:nth-of-type()疑似クラスを使用して、2番目のリスト項目を選択することができます。
<button class="button">ボタン</button>
<button class="button primary">プライマリボタン</button>
button:not(.primary) {
/* プライマリボタンではないボタンのスタイル */
}
上記のように、:not()疑似クラスを使用して、プライマリボタンではないボタンを選択することができます。
属性による要素選択には、属性セレクタ以外にもさまざまな方法があります。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。
css html css-selectors