「気になるあの文字」をスマートに隠す!CSS、フォント、@font-faceで実現するキャンセル/非表示テクニック
CSS、フォント、@font-faceにおける「Unicode文字」と「X」のキャンセル/非表示
概要
CSS、フォント、@font-faceルールにおいて、「Unicode文字」と「X」のキャンセル/非表示は、主に以下の2つの方法で実現できます。
- 特殊文字の利用: 特殊文字の中には、文字を表示せずにスペースを挿入したり、テキストの一部を隠したりする機能を持つものがあります。
- フォントの機能: 特定のUnicode文字範囲を非表示に設定したり、代替文字を表示したりする機能を持つフォントがあります。
詳細解説
特殊文字の利用
以下の特殊文字は、Unicode文字をキャンセル/非表示するために利用できます。
- U+0020 (スペース): 文字を表示せずにスペースを挿入します。
- U+200B (ZERO WIDTH SPACE): 前後の文字を結合せずにスペースを挿入します。
- U+FEFF (ZERO WIDTH NO BREAK SPACE): 行末の改行を防止します。
- U+2060 (WORD SPACING): 単語間のスペースを広げます。
- U+25C6 (BLACK SQUARE): 黒塗り四角を表示します。(一部のブラウザでは非対応)
例
p {
font-family: Arial, sans-serif;
}
span.cancel {
text-decoration: line-through; /* 取り消し線 */
color: red; /* 赤色 */
}
span.hide {
visibility: hidden; /* 非表示 */
}
/* 特殊文字を使用したキャンセル/非表示 */
.text {
font-family: 'Noto Sans CJK JP', sans-serif;
}
.text-cancel {
content: "対象\200Bテキスト\200D" . "をキャンセル" . span.cancel{"します"}; /* ZERO WIDTH SPACE と ZERO WIDTH JOINER で結合 */
}
.text-hide {
content: "対象" "\200B" "テキスト" "\200B" "を非表示" span.hide{"にします"}; /* ZERO WIDTH SPACE でスペースを挿入 */
}
フォントの機能
OpenTypeなどのフォントフォーマットの中には、以下の機能を使用して特定のUnicode文字範囲を非表示に設定したり、代替文字を表示したりすることができます。
- GSUB: 特定の文字列を別の文字列に置き換えます。
- GPOS: 特定の文字の表示位置を調整します。
- mort: 特定の文字の形状を変更します。
これらの機能は、フォントファイルに組み込まれた設定ファイルを使用して設定する必要があります。設定方法はフォントによって異なるため、詳細はフォントのドキュメントを参照する必要があります。
Noto Sans CJK JPフォントの場合、以下の設定ファイルを使用して特定の文字を非表示にすることができます。
gsub '!' '!' ; /* ! を ! に置き換え */
gsub '"' '”' ; /* " を ” に置き換え */
注意点
- 特殊文字やフォント機能を使用したキャンセル/非表示は、すべてのブラウザや環境で完全に動作するとは限りません。
- 特定の文字を非表示にすることは、アクセシビリティの観点から問題となる場合があります。
上記以外にも、JavaScriptを使用して動的にテキストを操作することで、Unicode文字のキャンセル/非表示を実現する方法があります。
補足
本回答では、主にWebブラウザにおけるCSS、フォント、@font-faceルールにおける「Unicode文字」と「X」のキャンセル/非表示について解説しました。デスクトップアプリケーションなど、他の環境での実装方法については、個別に調査する必要があります。
特殊文字を使用したキャンセル/非表示
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>特殊文字を使用したキャンセル/非表示</title>
<style>
p {
font-family: Arial, sans-serif;
}
span.cancel {
text-decoration: line-through;
color: red;
}
span.hide {
visibility: hidden;
}
</style>
</head>
<body>
<p>
通常のテキスト: これは普通の文章です。
</p>
<p>
キャンセルされたテキスト: 対象<span class="cancel">テキスト</span>をキャンセルします。
</p>
<p>
非表示のテキスト: 対象<span class="hide">テキスト</span>を非表示にします。
</p>
<p>
特殊文字を使用したキャンセル/非表示: 対象\200Bテキスト\200D" . "をキャンセル" . span.cancel{"します"}
</p>
<p>
特殊文字を使用した非表示: 対象" "\200B" "テキスト" "\200B" "を非表示" span.hide{"にします"}
</p>
</body>
</html>
Noto Sans CJK JPフォントを使用したキャンセル/非表示
HTML
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Noto Sans CJK JPフォントを使用したキャンセル/非表示</title>
<style>
@font-face {
font-family: 'Noto Sans CJK JP';
src: url('NotoSansCJKjp-Regular.otf') format('opentype');
}
p {
font-family: 'Noto Sans CJK JP', sans-serif;
}
span.cancel {
text-decoration: line-through;
color: red;
}
span.hide {
visibility: hidden;
}
</style>
</head>
<body>
<p>
通常のテキスト: これは普通の文章です。
</p>
<p>
キャンセルされたテキスト: 対象<span class="cancel">テキスト</span>をキャンセルします。
</p>
<p>
非表示のテキスト: 対象<span class="hide">テキスト</span>を非表示にします。
</p>
<p>
Noto Sans CJK JPフォントを使用したキャンセル: 対象"!"を!に置き換え span.cancel{"します"}
</p>
<p>
Noto Sans CJK JPフォントを使用した非表示: 対象"”"を非表示 span.hide{"にします"}
</p>
</body>
</html>
CSS
/* 上記のHTML内に記述 */
- 上記のコードはあくまで一例であり、状況に合わせて自由に変更してください。
- Noto Sans CJK JPフォント以外にも、GSUBやGPOSをサポートするフォントであれば、同様の方法でキャンセル/非表示を実現することができます。
CSS、フォント、@font-faceにおける「Unicode文字」と「X」のキャンセル/非表示:その他的方法
上記で紹介した方法に加え、状況に応じて以下の方法も検討できます。
JavaScriptを使用した動的な操作
textContent
プロパティやinnerHTML
プロパティを使用して、動的にテキストコンテンツを操作することで、Unicode文字のキャンセル/非表示を実現できます。- 例えば、特定の文字列を含む要素を非表示にする、特定の文字列を別の文字列に置き換える、といった操作が可能です。
例:特定の文字列を含む要素を非表示にする
const elements = document.querySelectorAll('p');
elements.forEach(element => {
const text = element.textContent;
if (text.includes('X')) {
element.style.display = 'none';
}
});
- JavaScriptを使用する場合は、ブラウザの互換性やパフォーマンスに注意する必要があります。
- アクセシビリティの観点から、重要な情報が失われるような操作は避けるべきです。
サーバーサイドでの処理
- Webサーバー上で、クライアントに送信する前にテキストデータを加工することで、Unicode文字のキャンセル/非表示を実現できます。
利点
- クライアント側の負荷を軽減できる
- サーバー側で一括処理することで、統一した処理を実現できる
- サーバー側での処理を追加することによる負荷増
- クライアント側で動的にテキストコンテンツを操作する必要がある場合との使い分けが必要
正規表現を使用した処理
- 正規表現を使用して、テキストデータから特定のUnicode文字を抽出、削除、または置き換えることで、キャンセル/非表示を実現できます。
例:特定のUnicode文字を削除する
const text = 'This is a text with X characters.';
const regex = /X/g;
const newText = text.replace(regex, '');
console.log(newText); // Output: This is a text with characters.
- 正規表現の構文が複雑で分かりにくい場合がある
- 特定の文字列にのみマッチするように正規表現を調整する必要がある
上記以外にも、さまざまな方法でCSS、フォント、@font-faceにおける「Unicode文字」と「X」のキャンセル/非表示を実現できます。最適な方法は、状況や要件に応じて選択する必要があります。
css fonts font-face