Cloud Functions for Firebase を使ってアップロードされたファイルのダウンロードURLを取得する方法

2024-07-27

このチュートリアルでは、Cloud Functions for Firebase を使って、アップロードされたファイルのダウンロードURLを取得する方法を説明します。この方法は、ユーザーがアップロードしたファイルにアクセスするための安全な方法を提供します。

前提知識

このチュートリアルを始める前に、以下の知識が必要です。

  • Node.js の基本的な知識
  • Firebase アカウント
  • Cloud Functions for Firebase の基本的な知識

必要なもの

  • Firebase プロジェクト
  • Cloud Storage バケット

手順

  1. Cloud Functions のインストール

    ターミナルを開き、プロジェクトディレクトリに移動します。

    以下のコマンドを実行して、Cloud Functions の必要なライブラリをインストールします。

    npm install firebase-admin functions
    
  2. Cloud Functionの作成

    以下のコードを index.js という名前のファイルに保存します。

    const admin = require('firebase-admin');
    const functions = require('firebase-functions');
    
    firebase.initializeApp(functions.config());
    
    exports.getDownloadURL = functions.storage.onObjectChange(event => {
      const file = event.data;
      const filePath = file.fullPath;
    
      console.log('File uploaded: ', filePath);
    
      const bucket = admin.storage().bucket(file.bucket);
      const fileRef = bucket.file(filePath);
    
      fileRef.getDownloadURL().then(url => {
        console.log('Download URL:', url);
      }).catch(error => {
        console.error('Error getting download URL:', error);
      });
    });
    

    このコードは、Cloud Storage バケットにファイルがアップロードされたときにトリガーされ、アップロードされたファイルのダウンロードURLをコンソールに出力します。

  3. 以下のコマンドを実行して、Cloud Function をデプロイします。

    functions deploy
    

    デプロイが成功すると、コンソールにデプロイログが表示されます。

テスト

  • ダウンロードURLの有効期限はデフォルトで 7 日間です。必要に応じて、getDownloadURL() メソッドのオプションで有効期限を変更できます。
  • Cloud Functions for Firebase は、アップロードされたファイルに対してのみトリガーされます。既存のファイルに対してはトリガーされません。
  • セキュリティ上の理由から、ダウンロードURLを直接クライアントに公開しないでください。代わりに、ダウンロードURLを認証済みのサーバーエンドポイントに送信し、そのサーバーエンドポイントからファイルを配信するようにしてください。



const admin = require('firebase-admin');
const functions = require('firebase-functions');

firebase.initializeApp(functions.config());

exports.getDownloadURL = functions.storage.onObjectChange(event => {
  const file = event.data;
  const filePath = file.fullPath;

  console.log('File uploaded: ', filePath);

  const bucket = admin.storage().bucket(file.bucket);
  const fileRef = bucket.file(filePath);

  fileRef.getDownloadURL().then(url => {
    console.log('Download URL:', url);
  }).catch(error => {
    console.error('Error getting download URL:', error);
  });
});

コードの説明

このコードは、以下のことを行います。

  1. firebase-adminfunctions モジュールの import
  2. Firebase アプリの初期化
  3. onObjectChange トリガーの作成
  4. アップロードされたファイルのパスを取得
  5. Cloud Storage バケットとファイル参照の作成
  6. getDownloadURL() メソッドを使ってダウンロードURLを取得
  7. ダウンロードURLをコンソールに出力
  8. エラー処理

使い方

このコードを index.js という名前のファイルに保存し、以下のコマンドを実行して Cloud Function をデプロイします。

functions deploy



この方法は、Firebase Admin SDK を使用して Cloud Storage バケットに直接アクセスし、ファイルをアップロードしてダウンロードURLを取得します。この方法は、以下の点に利点があります。

  • コードが簡潔で分かりやすい
  • 追加のライブラリをインストールする必要がない

ただし、この方法には以下の欠点もあります。

  • サービスアカウントキーが必要であり、セキュリティ上のリスクが高くなります
  • Cloud Functions のみにアクセス可能な一時的なダウンロードURLしか取得できない
const admin = require('firebase-admin');
const functions = require('firebase-functions');

firebase.initializeApp(functions.config());

exports.getDownloadURL = functions.storage.onObjectChange(event => {
  const file = event.data;
  const filePath = file.fullPath;

  console.log('File uploaded: ', filePath);

  const bucket = admin.storage().bucket(file.bucket);
  const fileRef = bucket.file(filePath);

  fileRef.getDownloadURL().then(url => {
    console.log('Download URL:', url);
  }).catch(error => {
    console.error('Error getting download URL:', error);
  });
});

Google Cloud Storage API を使用する

  • 署名付きURLを使用して、永続的なダウンロードURLを取得できる
  • サービスアカウントキーを使用せずに、さまざまな権限でアクセスできる
  • コードが複雑で分かりにくい
const functions = require('firebase-functions');
const admin = require('firebase-admin');
const { Storage } = require('@google-cloud/storage');

firebase.initializeApp(functions.config());

const storage = new Storage();

exports.getDownloadURL = functions.storage.onObjectChange(event => {
  const file = event.data;
  const filePath = file.fullPath;

  console.log('File uploaded: ', filePath);

  const bucketName = file.bucket;
  const fileName = filePath.split('/').pop();

  storage.bucket(bucketName).file(fileName).getSignedUrl({
    action: 'read',
    expires: Date.now() + 60 * 60 * 24 * 7 // 7 days
  }).then(url => {
    console.log('Download URL:', url);
  }).catch(error => {
    console.error('Error getting download URL:', error);
  });
});

node.js firebase google-cloud-functions



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