TypeScript型エラー解決例

2024-10-21

TypeScriptとAngularにおける「Type 'void' is not assignable to type 'ObservableInput<{}>'」エラーの解説

エラーの意味

このエラーは、TypeScriptの型チェックにおいて、void型の値をObservableInput<{}>型の変数に代入しようとしていることが原因です。ObservableInput<{}>は、RxJSのObservableの入力値を表す型であり、void型とは互換性がありません。

原因と解決方法

  1. void型の返り値

    • 関数がvoid型を返す場合、その関数の戻り値を直接ObservableInput<{}>に変換することはできません。
    • この場合は、Observable.create()from()などのObservableを作成する関数を使用して、適切な入力値を提供する必要があります。
    function myFunction(): void {
        // ...
    }
    
    // 誤り
    const observable: Observable<{}> = myFunction();
    
    // 正しい
    const observable: Observable<{}> = from([1, 2, 3]);
    
  2. ObservableInput<{}>の誤った使用

    • ObservableInput<{}>は、Observableの入力値を表す型であり、その値を直接使用することはできません。
    • Observableの値を取得するには、subscribe()メソッドを使用して、nextコールバック関数で値を受け取る必要があります。
    const observable: Observable<{}> = from([1, 2, 3]);
    
    // 誤り
    const value: number = observable;
    
    // 正しい
    observable.subscribe(value => {
        console.log(value);
    });
    



解決例

void型の関数の戻り値をObservableに変換する

function myFunction(): void {
    // ...
}

// 誤り
const observable: Observable<{}> = myFunction();

// 正しい
const observable: Observable<{}> = from([1, 2, 3]); // Observable.create()も使用可能
  • from()関数を使用して、配列をObservableに変換しています。
const observable: Observable<{}> = from([1, 2, 3]);

// 誤り
const value: number = observable;

// 正しい
observable.subscribe(value => {
    console.log(value);
});
  • subscribe()メソッドを使用して、Observableの値を取得します。

ObservableInput<{}>型の変数に適切な値を代入する

const observable: Observable<{}> = {
    subscribe: (observer) => {
        // ...
    }
};
  • ObservableInput<{}>型の変数に、subscribeプロパティを持つオブジェクトを直接代入することもできます。



「Type 'void' is not assignable to type 'ObservableInput<{}>'」の代替方法

代替方法

from()関数を使用してObservableを作成する

function myFunction(): void {
    // ...
}

const observable: Observable<{}> = from([1, 2, 3]);
function myFunction(): void {
    // ...
}

const observable: Observable<{}> = of(1, 2, 3);
function myFunction(): void {
    // ...
}

const observable: Observable<{}> = create(observer => {
    // ...
});
  • create()関数を使用して、カスタムのObservableを作成します。
function myFunction(): void {
    // ...
}

const observable: Observable<number> = interval(1000);
  • interval()関数を使用して、一定間隔で値をエミットするObservableを作成します。
function myFunction(): void {
    // ...
}

const observable: Observable<number> = timer(1000);

typescript angular



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