TypeScript初心者でも安心!declareキーワードを使いこなすためのチュートリアル

2024-04-02

TypeScriptにおける declare キーワード

アンビエント宣言

外部ライブラリやモジュールの型情報を宣言するために使用します。これは、JavaScriptファイルや型定義ファイル(.d.ts)で使用されます。

declare var $: JQuery; // jQueryライブラリの型宣言

declare module "my-module" {
  export function myFunction(): string;
}

名前空間の拡張

既存の名前空間に新しいメンバーを追加するために使用します。

declare namespace MyNamespace {
  export interface MyInterface {
    name: string;
  }
}

型エイリアスの拡張

declare type MyType = {
  name: string;
} & {
  age: number;
};

変数、関数、クラスの再宣言

すでに宣言されている変数、関数、クラスを再宣言するために使用します。これは、型情報を変更したり、新しいメンバーを追加したりするために使用されます。

// 変数の再宣言
declare var x: number;
x = "string"; // エラーが発生しない

// 関数の再宣言
declare function myFunction(x: number): void;
myFunction("string"); // エラーが発生しない

// クラスの再宣言
declare class MyClass {
  constructor(name: string);
  getName(): string;
}

const myClass = new MyClass("John Doe"); // エラーが発生しない

declare キーワードを使用する際の注意点

  • declare キーワードは、型情報のみを宣言するために使用されます。変数や関数に値を割り当てたり、コードを実行したりすることはできません。
  • declare キーワードは、JavaScriptファイルで使用する場合、/// <reference> ディレクティブと併用する必要があります。

declare キーワードは、TypeScriptでさまざまな用途で使用される強力なツールです。アンビエント宣言、名前空間の拡張、型エイリアスの拡張、変数、関数、クラスの再宣言などに使用できます。

declare キーワードを使用する際は、上記の注意点を守り、正しく使用することが重要です。




アンビエント宣言

// jQueryライブラリの型宣言
declare var $: JQuery;

// 使用例
$(document).ready(() => {
  $("h1").text("Hello, world!");
});

名前空間の拡張

// 名前空間の拡張
declare namespace MyNamespace {
  export interface MyInterface {
    name: string;
  }
}

// 使用例
const myObject: MyNamespace.MyInterface = {
  name: "John Doe",
};

型エイリアスの拡張

// 型エイリアスの拡張
declare type MyType = {
  name: string;
} & {
  age: number;
};

// 使用例
const myObject: MyType = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

変数、関数、クラスの再宣言

// 変数の再宣言
declare var x: number;
x = "string"; // エラーが発生しない

// 関数の再宣言
declare function myFunction(x: number): void;
myFunction("string"); // エラーが発生しない

// クラスの再宣言
declare class MyClass {
  constructor(name: string);
  getName(): string;
}

const myClass = new MyClass("John Doe"); // エラーが発生しない



declare キーワードの代替方法

import キーワードは、外部モジュールをインポートするために使用されます。モジュールの型情報は自動的に読み込まれます。

import * as $ from "jquery";

// 使用例
$(document).ready(() => {
  $("h1").text("Hello, world!");
});

型エイリアスを使用して、既存の型を拡張することができます。

type MyType = {
  name: string;
} & {
  age: number;
};

// 使用例
const myObject: MyType = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};

インターフェースを使用して、オブジェクトの型を定義することができます。

interface MyInterface {
  name: string;
  age: number;
}

// 使用例
const myObject: MyInterface = {
  name: "John Doe",
  age: 30,
};
class MyClass {
  constructor(name: string) {
    this.name = name;
  }

  getName(): string {
    return this.name;
  }
}

// 使用例
const myClass = new MyClass("John Doe");
const name = myClass.getName(); // "John Doe"

declare キーワードは便利なツールですが、常に最適な選択肢とは限りません。上記の代替方法を検討することで、コードをより読みやすく、理解しやすいものにすることができます。


typescript typescript2.0


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