TypeScript 非同期関数エラー解決

2024-10-27

問題

TypeScript コンパイラから、ES5 または ES3 のターゲット環境で非同期関数やメソッドを使用している際に、Promise コンストラクタが要求されるというエラーが発生します。これは、ES5/ES3 では async/await シンタックスが直接サポートされていないためです。

解決方法

  1. ターゲット環境の更新

  2. lib オプションの設定

    • TypeScript コンパイラオプションの lib オプションを使用して、es2015.promise を指定します。これにより、Promise オブジェクトが利用可能になります。
    // tsconfig.json
    {
        "compilerOptions": {
            "target": "es5",
            "lib": ["es2015.promise"]
        }
    }
    
  3. Promise ライブラリの使用

注意

  • ターゲット環境の制限やプロジェクトの要件に応じて、最適な解決方法を選択してください。
  • Promise ライブラリを使用する場合、そのライブラリの使用方法を理解し、適切に設定する必要があります。

コード例

// ES6 以降のターゲット環境
async function fetchData() {
    const response = await fetch('https://api.example.com/data');
    const data = await response.json();
    return dat   a;
}

// ES5/ES3 ターゲット環境、`lib` オプション設定の場合
function fetchData() {
    return fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json())
        .then(data => {
            // 使用する
        });
}



問題
TypeScript コンパイラで、ES5 または ES3 のターゲット環境で async/await を使用すると、このエラーが発生します。これは、ES5/ES3 が async/await を直接サポートしていないためです。

// tsconfig.json
{
    "compilerOptions": {
        "target": "es5",
        "lib": ["es2015.promise"]
    }
}
  • ターゲット環境が ES5/ES3 で更新できない場合、Promise ライブラリ(Bluebird、Q など)を使用できます。これにより、async/await をエミュレートできますが、複雑になる可能性があります。

ES6 以降のターゲット環境

async function fetchData() {
    const response = await fetch('https://api.example.com/data');
    const data = await response.json();
    return dat   a;
}

ES5/ES3 ターゲット環境、lib オプション設定の場合

function fetchData() {
    return fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json())
        .then(data => {
            // 使用する
        });
}
  • Promise ライブラリを使用する場合は、ライブラリのドキュメントを参照して適切に設定してください。



  • 非同期操作の結果を処理するために、コールバック関数を使用します。
function fetchData(callback: (data: any) => void) {
    fetch('https://api.example.com/data')
        .then(response => response.json())
        .then(data => callback(data))
        .catch(error => console.error(error));
}

fetchData((data) => {
    // data を使用する
});

Promise

  • Promise オブジェクトを使用して、非同期操作の結果を表現します。
function fetchData(): Promise<any> {
    return new Promise((resolve, reject) => {
        fetch('https://api.example.com/data')
            .then(response => response.json())
            .then(data => resolve(data))
            .catch(error => reject(error));
    });
}

fetchData().then(da   ta => {
    // data を使用する
}).catch(error => {
    // エラー処理
});

Async/Await (Transpilation)

  • Babel などのトランスパイラを使用して、async/await を ES5/ES3 に変換することができます。ただし、この方法は追加のツールや設定が必要となります。

選択基準

  • Async/Await (Transpilation)
    モダンな非同期プログラミングスタイルを維持できますが、追加のツールや設定が必要となります。
  • Promise
    非同期操作をよりエレガントに表現でき、複数の非同期操作を連鎖させることができます。ただし、コードが少し複雑になる可能性があります。
  • コールバック関数
    シンプルな非同期操作の場合に適していますが、複数の非同期操作を連鎖させる場合、いわゆる「コールバック地獄」と呼ばれる複雑なコード構造になる可能性があります。

最適な方法

  • ES5/ES3 ターゲット環境
    Promise を使用することが一般的に推奨されます。コールバック関数も使用できますが、コードの可読性や保守性に影響を与える可能性があります。
  • ES6 以降のターゲット環境
    async/await を直接使用することを推奨します。

typescript async-await



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