TypeScript 非同期関数とPromise

2024-10-07

TypeScriptで非同期関数からPromiseを返す

TypeScriptにおける非同期関数は、Promiseを返すことが一般的です。Promiseは、非同期操作の結果がいつ完了するかを表すオブジェクトです。

基本的な構造

async function myAsyncFunction(): Promise<ReturnType> {
  // 非同期処理 (e.g., fetch, setTimeout)
  const result = await someAsyncOperation();

  // 処理の結果を返す
  return result;
}

重要なポイント

  1. asyncキーワード
    関数を非同期関数としてマークします。
  2. awaitキーワード
    非同期操作の結果を待つために使用します。
  3. Promise<ReturnType>
    関数の戻り値の型を指定します。ReturnTypeは、非同期操作の結果の型です。

async function fetchData(): Promise<string> {
  const response = await fetch('https://api.example.com/data');
  const data = await response.   json();
  return data;
}

具体的な使い方

fetchData().then(data => {
  console.log(data); // 非同期操作の結果を処理
}).catch(error => {
  console.error(error); // エラー処理
});

非同期操作の例

  • Promise.reject
    すぐに拒否されるPromiseを作成します。
  • setTimeout
    指定された時間後にコールバックを実行します。
  • fetch
    HTTPリクエストを送信して、レスポンスを取得します。



TypeScriptにおける非同期関数とPromiseの例

非同期関数からPromiseを返す例

async function fetchData(): Promise<string> {
  const response = await fetch('https://api.example.com/data');
  const data = await response.   json();
  return data;
}

fetchData().then(data => {
  console.l   og(data); // 非同期操作の結果を処理
}).catch(error => {
  console.error(error); // エラー処理
});

解説

  1. fetchData関数
    非同期関数として定義され、Promise<string>を返します。
  2. await response.json()
    レスポンスをJSON形式に変換し、その結果を待機します。
  3. return data
    変換されたJSONデータを返します。
  4. then
    Promiseが解決された場合に実行されるコールバック関数。

非同期関数の他の例

async function delay(ms: number): Promise<void> {
  return new Promise(resolve => {
    setTimeout(resolve, ms);
  });
}

async function main() {
  console.log('Before delay');
  await delay(2000);
  console.log('After delay');
}

main();
  1. delay関数
    指定されたミリ秒間遅延し、その後Promiseを解決します。
  2. main関数
    非同期関数内でdelay関数を呼び出し、待機します。
  3. await delay(2000)
    delay関数の結果を待機し、その後処理を続行します。
  • thenとcatch
    Promiseの成功と失敗を処理するためのコールバック関数です。
  • Promise
    非同期操作の結果を表すオブジェクトです。
  • await
    非同期操作の結果を待機します。



コールバック関数

最も古い方法ですが、ネストが深くなり可読性が低下する可能性があります。

function fetchData(callback: (data: string) => void) {
  fetch('https://api.example.com/data')
    .then(response => response.json())
    .then(callback)
    .catch(error => console.error(error));
}

fetchData(data => {
  console.log(data);
});

Promises

非同期操作の結果を表すオブジェクトです。thencatchメソッドを使用して成功と失敗を処理します。

function fetchData(): Promise<string> {
  return fetch('https://api.example.com/data')
    .then(response => response.json());
}

fetchData()
  .then(data => console.log(data))
  .catch(error => console.error(er   ror));

async/await

非同期操作を同期的に扱うことができるため、コードをより読みやすく、管理しやすくなります。

async function fetchData(): Promise<string> {
  const response = await fetch('https://api.example.com/data');
  const data = await response.   json();
  return data;
}

fetchData()
  .then(data => console.log(data))
  .catch(error => console.error(error   ));

RxJS

リアクティブプログラミングライブラリで、非同期操作をストリームとして扱うことができます。

import { from, map } from 'rxjs';

function fetchData(): Observable<string> {
  return from(fetch('https://api.example.com/data'))
    .pipe(map(response => response.json()));
}

fetchData()
  .subscribe(data => console.log(data), error => console.error(error));

typescript



TypeScript で enum を作る方法

TypeScriptでは、enumというキーワードを使用して、特定の値のセットを定義することができます。これは、定数や列挙型のような役割を果たします。この例では、Colorという名前のenumを定義しています。このenumは、Red、Green、Blueという3つの値を持ちます。これらの値は、数値として内部的に表現されます。...


TypeScript メソッドオーバーロード 解説

TypeScriptでは、同じ名前の関数を複数の異なるシグネチャで定義することで、メソッドオーバーロードを実現できます。これにより、入力パラメータの種類や数に応じて異なる処理を行うことができます。基本的な方法例注意点オペレータオーバーロード TypeScriptでは、C++やJavaのようなオペレータオーバーロードはサポートされていません。つまり、+、-、*などの演算子の挙動を独自に定義することはできません。...


Knockout.jsとTypeScriptでシンプルTodoアプリを作ってみよう

Knockout. js は、JavaScript フレームワークであり、DOM 操作とデータバインディングを容易にすることで、Web アプリケーション開発を簡素化します。TypeScript は、JavaScript の静的型付けスーパーセットであり、型安全性を向上させ、開発者の生産性を高めることができます。...


TypeScriptとJavaScriptの違いは?

TypeScriptは、JavaScriptのスーパーセットであり、JavaScriptに静的型付けの機能を追加したプログラミング言語です。つまり、TypeScriptのコードはJavaScriptのコードとしても実行できますが、TypeScriptでは変数や関数の型を明示的に指定することができます。...


JavaScriptとTypeScriptにおけるオープンエンド関数引数

この例では、sum関数は. ..numbersという引数を受け取ります。...演算子は、渡された引数を配列に変換します。そのため、numbers変数には、呼び出し時に渡されたすべての数値が格納されます。TypeScriptでは、引数の型も指定できます。この例では、sum関数はnumber型の引数のみを受け取るように定義されています。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



【徹底解説】JavaScriptとTypeScriptにおけるswitch文で同じコードを実行する2つの方法と注意点

この場合、以下の 2 つの方法で実現することができます。上記の例では、value が 1 または 3 の場合、console. log("値は 1 または 3 です"); が実行されます。同様に、value が 2 または 4 の場合、console


サンプルコードで解説! TypeScript で jQuery Autocomplete を使いこなす

jQuery の型定義ファイルの導入TypeScript で jQuery を利用するために、型定義ファイルが必要です。型定義ファイルは、jQuery の関数やプロパティの型情報を提供し、TypeScript の IntelliSense 機能でオートコンプリートやエラーチェックを有効にします。


軽量で効率的な TypeScript コード: 最小化の重要性とベストプラクティス

そこで、TypeScriptを最小化と呼ばれる手法でコンパイルすることで、コードサイズを削減し、実行速度を向上させることができます。最小化は、コメントや空白などの不要な文字列を削除し、変数名を短縮するなどの処理を行います。TypeScriptを最小化する方法


TypeScriptでHTMLElementの型アサート

TypeScriptでは、HTMLElementの型をアサートして、その要素に存在するメソッドやプロパティにアクセスすることができます。アサートは、変数に特定の型があることをコンパイラに伝えるための方法です。アサートの構文ここで、typeはアサートする型、expressionはアサートしたい値です。


TypeScript型定義ファイル作成ガイド

TypeScriptでJavaScriptライブラリを型付けするTypeScriptは、JavaScriptに静的型付け機能を追加する言語です。既存のJavaScriptライブラリをTypeScriptで使用するためには、そのライブラリの型定義ファイル(.d.tsファイル)を作成する必要があります。