親コンポーネントから子コンポーネントへのイベント発行

2024-10-08

AngularとTypeScriptで親から子にイベントを発行する方法

AngularTypeScriptの親子コンポーネント間でイベントを発行する方法について、日本語で解説します。

親コンポーネントでイベントを発行する

親コンポーネントのTypeScriptファイルで、イベントを発行するためのメソッドを定義します。このメソッドは、通常、子コンポーネントから受け取るイベントハンドラーを呼び出すために使用されます。

import { Component, EventEmitter, Output } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-parent',
  templateUrl: './parent.component.html',
  styleUrl   s: ['./parent.component.css']
})
export class ParentC   omponent {
  @Output() childEvent = new EventEmitter();

  emitEvent(data: any) {
    this.childEvent.emit(data);
  }
}
  • emitEventメソッドは、イベントを発行するために呼び出されます。引数として、子コンポーネントに渡すデータを指定します。
  • EventEmitterクラスを使用して、イベントの発行に必要なオブジェクトを作成します。
  • @Output()デコレーターを使用して、childEventという名前のイベントを定義します。
import { Component, Input, OnInit } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-child',
  templateUrl: './child.component.html',
  styleUrls: ['./child.c   omponent.css']
})
export class ChildComponent implements    OnInit {
  @Input() childEvent: any;

  ngOnInit() {
    this.childEvent.subscribe((data) => {
      // イベントデータを受け取って処理する
      console.log('Received data:', data);
    });
  }
}
  • subscribeメソッドを使用して、イベントが発生したときに実行されるコールバック関数を設定します。コールバック関数内で、受け取ったイベントデータを処理します。
  • ngOnInitライフサイクルフックで、イベントのサブスクライブを行います。
  • @Input()デコレーターを使用して、親コンポーネントから受け取るイベントを定義します。

親コンポーネントから子コンポーネントにイベントをバインドする

親コンポーネントのテンプレートファイルで、子コンポーネントにイベントをバインドします。

<app-child [childEvent]="childEvent"></app-child>
  • [childEvent]="childEvent"を使用して、親コンポーネントのchildEventプロパティを子コンポーネントのchildEventプロパティにバインドします。



親コンポーネントから子コンポーネントへのイベント発行:コード例解説

親コンポーネント (parent.component.ts)

import { Component, EventEmitter, Output } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-parent',
  templateUrl: './parent.component.html',
  styleUrl   s: ['./parent.component.css']
})
export class ParentC   omponent {
  @Output() childEvent = new EventEmitter();

  emitEvent(data: any) {
    this.childEvent.emit(data);
  }
}
  • emitEvent(data: any) { ... }

    • このメソッドは、イベントを実際に発行するトリガーです。
    • emit(data) メソッドで、childEvent イベントにデータを付与して発行します。data には、子コンポーネントに渡したい任意のデータを入れることができます。
  • @Output() childEvent = new EventEmitter();

    • @Output() デコレーターは、このプロパティが親コンポーネントから外部に出力されるイベントであることを示します。
    • EventEmitter は、イベントを発行するためのクラスです。childEvent という名前のイベントを作成し、このイベントを通してデータを子コンポーネントに渡します。
import { Component, Input, OnInit } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-child',
  templateUrl: './child.component.html',
  styleUrls: ['./child.c   omponent.css']
})
export class ChildComponent implements    OnInit {
  @Input() childEvent: any;

  ngOnInit() {
    this.childEvent.subscribe((data) => {
      // イベントデータを受け取って処理する
      console.log('Received data:', data);
    });
  }
}
  • ngOnInit() { ... }

    • subscribe メソッドは、イベントが発生したときに実行されるコールバック関数を登録します。
    • コールバック関数の中で、受け取ったイベントデータ data を処理します。ここでは、コンソールに表示していますが、実際のアプリケーションでは、このデータに基づいて何かしらの処理を行います。
  • @Input() childEvent: any;

    • @Input() デコレーターは、このプロパティが外部から入力される値であることを示します。
    • childEvent プロパティに、親コンポーネントから発行されたイベントが代入されます。
<app-child [childEvent]="childEvent"></app-child>
  • [childEvent]="childEvent":
    • [childEvent] はプロパティバインディングで、親コンポーネントの childEvent プロパティを子コンポーネントの childEvent プロパティに結びつけます。
    • これにより、親コンポーネントでイベントが発行されると、子コンポーネントの childEvent プロパティにそのイベントが渡されます。
  • テンプレート
  • 子コンポーネント
  • 親コンポーネント

ポイント

  • subscribe メソッドは、RxJS の概念に基づいており、非同期処理を扱う上で非常に強力なツールです。
  • @Output()@Input() は、コンポーネント間のデータのやり取りを定義するための重要なデコレーターです。
  • EventEmitter は、Angular でイベントを扱うための一般的な方法です。
  • より複雑なイベント処理が必要な場合は、RxJS のオペレーターを活用することができます。
  • イベントの発行タイミングは、アプリケーションのロジックに合わせて自由に決めることができます。
  • data には、任意の型のデータを渡すことができます。



@OutputとEventEmitter` を利用する方法

  • 詳細
  • 特徴
    • Angular で最も一般的な方法。
    • シンプルで直感的。
    • 親子間のデータフローを明確にする。

サービスを利用する方法

  • 詳細
    • 共通のサービスを作成し、そのサービス内でイベントを発行する。
    • 各コンポーネントでそのサービスをインジェクトし、イベントを購読する。
  • 特徴
    • 複数のコンポーネント間でデータを共有する場合に有効。
    • イベントバスのような役割を果たす。
// 共通サービス
import { Injectable } from '@angular/core';
import { Subject } from 'rxjs';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class EventBusService {
  pri   vate subject = new Subject<any>();

  cast(data: any) {
    this.subject.next(data);
  }

  on(cb: (v: any) => void) {
    return this.subject.asObservable().subscribe(cb);
  }
}

RxJS の Subject を直接利用する方法

  • 詳細
  • 特徴
    • RxJS の機能を直接活用できる。
    • より柔軟なデータフローを実現できる。
// 親コンポーネント
import { Subject } from 'rxjs';

export class ParentComponent {
  private childEvent = new Subject<any>();

  emitEvent(data: any) {
    this.childEvent.next(data);
  }
}

Angular の State Management ソリューションを利用する方法

  • 詳細
  • 特徴
    • 大規模なアプリケーションで状態管理を集中化したい場合に有効。
    • NgRx や Akita などが代表的。

どの方法を選ぶべきか?

  • 大規模なアプリケーションで状態管理を集中化したい場合
    State Management ソリューション
  • より柔軟なデータフローが必要な場合
    RxJS の Subject
  • シンプルで直感的な方法
    @OutputEventEmitter

選択のポイント

  • パフォーマンス
    大量のイベントが発生する場合は、パフォーマンスに注意が必要。
  • データの複雑さ
    単純なデータであれば @Output、複雑な状態管理が必要な場合は State Management が適している。
  • コンポーネント間の関係
    親子関係が明確な場合は @Output、複数のコンポーネントが関わる場合はサービスや State Management が適している。

angular typescript



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