関数引数の型チェックやテンプレートリテラルに役立つ!TypeScript 配列から文字列リテラル型への変換

2024-04-11

TypeScript 配列から文字列リテラル型への変換

概要

用途

この方法は、以下の様な場面で役立ちます。

  • 関数の引数や戻り値の型として、許可される文字列を厳密に定義したい場合
  • コードの型安全性と可読性を向上させたい場合

方法

typeof 演算子を使って、配列の要素の型を取得できます。

const colors = ["red", "green", "blue"] as const;

type Color = typeof colors[number]; // "red" | "green" | "blue"

上記のように、as const アサーションを使って配列を定数型にすると、typeof 演算子によって各要素の型がリテラル型になります。

Mapped Types を使って、配列の各要素を個別にリテラル型に変換できます。

type Color = {
  [key in typeof colors[number]]: key;
};

// Color は { red: "red", green: "green", blue: "blue" } 型になる

上記のコードでは、key in typeof colors[number] で配列の各要素をループし、key 変数に各要素の文字列リテラルを代入しています。

これらの方法を使って、TypeScript 配列から文字列リテラル型を生成できます。状況に合わせて適切な方法を選択してください。

補足

  • 配列の要素に重複がある場合、生成される型には重複も含まれます。
  • 配列の要素に nullundefined が含まれる場合、生成される型にもそれらが含まれます。



const colors = ["red", "green", "blue"] as const;

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

getColor("red"); // OK
getColor("purple"); // エラー: "purple" は "red" | "green" | "blue" に含まれない

Mapped Typesを使う

type Color = {
  [key in typeof colors[number]]: key;
};

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

getColor("red"); // OK
getColor("purple"); // エラー: "purple" は "red" | "green" | "blue" に含まれない

型エイリアスの使用

type Color = typeof colors[number]; // "red" | "green" | "blue"

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

配列の要素の型チェック

typeof 演算子や Mapped Types を使って生成された型は、in 演算子を使って要素の型チェックに使用できます。

const colors = ["red", "green", "blue"] as const;

if ("red" in colors) {
  // ...
} else {
  // ...
}

配列の要素の順序

上記の例では、配列の要素の順序は生成された型の順序に影響します。

const colors = ["green", "red", "blue"] as const;

type Color = typeof colors[number]; // "green" | "red" | "blue"

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

getColor("red"); // OK
getColor("green"); // OK
getColor("blue"); // OK

これらのサンプルコードを参考に、TypeScript 配列から文字列リテラル型への変換を理解し、実際のコードで活用してください。




TypeScript 配列から文字列リテラル型への変換方法:その他の方法

reduce 関数を使う

const colors = ["red", "green", "blue"];

type Color = typeof colors.reduce((acc, color) => {
  acc[color] = color;
  return acc;
}, {} as Record<string, string>);

// Color は { red: "red", green: "green", blue: "blue" } 型になる

Union to Intersection 型を使って、配列の要素の型を個別にリテラル型に変換し、それらを組み合わせて単一の型を作ることができます。

type Color = ("red" | "green" | "blue") & ("red" | "green" | "blue");

// Color は "red" | "green" | "blue" 型になる
type Color = `${typeof colors[0]}` | `${typeof colors[1]}` | `${typeof colors[2]}`;

// Color は "red" | "green" | "blue" 型になる

これらの方法は、typeof 演算子や Mapped Types を使う方法よりも複雑ですが、より柔軟な型定義が可能になります。状況に合わせて適切な方法を選択してください。

注意点

  • これらの方法は、TypeScript 4.0 以降でのみ使用できます。

型エイリアスの使用

上記の例では、Color という型エイリアスを使って、生成された型をより分かりやすく命名しています。

type Color = typeof colors.reduce((acc, color) => {
  acc[color] = color;
  return acc;
}, {} as Record<string, string>);

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

配列の要素の型チェック

in 演算子を使って、生成された型の要素の型チェックに使用できます。

const colors = ["red", "green", "blue"];

if ("red" in colors) {
  // ...
} else {
  // ...
}

配列の要素の順序

const colors = ["green", "red", "blue"];

type Color = typeof colors.reduce((acc, color) => {
  acc[color] = color;
  return acc;
}, {} as Record<string, string>);

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

getColor("red"); // OK
getColor("green"); // OK
getColor("blue"); // OK

arrays string typescript


jQueryのfilter()メソッドを使って配列から特定の要素を削除する方法

$.each()を使用して配列をループ処理し、削除したい値と一致する要素を削除できます。$.grep()を使用して、削除したい値を含まない新しい配列を作成できます。これらの方法のいずれを使用しても、jQueryを使用して配列から特定の値を削除することができます。どの方法を使用するかは、状況によって異なります。...


オブジェクト操作の幅を広げる! TypeScriptにおける「for-in ステートメント」の代替方法

概要TypeScriptにおける「for-in ステートメント」は、オブジェクトのプロパティを反復処理するための構文です。オブジェクト内のすべてのプロパティ名に対して処理を実行することができます。構文変数propertyName: 現在のループで処理されているプロパティ名を表す変数です。型は string になります。...


Node.js、MongoDB、TypeScriptにおける「current URL string parser is deprecated」警告の回避方法

Node. js の MongoDB ドライバーは、MongoDB 接続文字列を解析するために使用するツールを書き換えました。この変更は重大な変更であるため、新しい接続文字列パーサーはフラグの後ろに配置されています。このフラグを有効にするには、mongoose...


Visual Studio CodeでLernaサブパッケージを自動インポートする

この問題の原因は、Visual Studio Codeの自動インポート機能が、tsconfig. jsonファイルのbaseUrl設定を考慮せずに、サブパッケージの絶対パスを生成してしまうことです。この問題を解決するには、以下の方法があります。...


Vue Composition API で props の変更を監視する:パフォーマンスの最適化

この例では、props. myProp プロパティの変更を監視し、変更があった場合はコンソールにログを出力しています。また、newValue と oldValue を使用して、新しい値と古い値を比較することもできます。watchEffect 関数は、watch 関数と似ていますが、より汎用的なものです。watchEffect 関数は、反応性の変化に応じて関数をトリガーします。これは、props 以外にも、コンポーネント内の他の状態の変化を監視する場合に役立ちます。...