関数引数の型チェックやテンプレートリテラルに役立つ!TypeScript 配列から文字列リテラル型への変換

2024-07-27

TypeScript 配列から文字列リテラル型への変換

用途

この方法は、以下の様な場面で役立ちます。

  • コードの型安全性と可読性を向上させたい場合
  • 関数の引数や戻り値の型として、許可される文字列を厳密に定義したい場合

方法

typeof 演算子を使う

typeof 演算子を使って、配列の要素の型を取得できます。

const colors = ["red", "green", "blue"] as const;

type Color = typeof colors[number]; // "red" | "green" | "blue"

上記のように、as const アサーションを使って配列を定数型にすると、typeof 演算子によって各要素の型がリテラル型になります。

Mapped Typesを使う

Mapped Types を使って、配列の各要素を個別にリテラル型に変換できます。

type Color = {
  [key in typeof colors[number]]: key;
};

// Color は { red: "red", green: "green", blue: "blue" } 型になる

上記のコードでは、key in typeof colors[number] で配列の各要素をループし、key 変数に各要素の文字列リテラルを代入しています。

これらの方法を使って、TypeScript 配列から文字列リテラル型を生成できます。状況に合わせて適切な方法を選択してください。

  • 配列の要素に nullundefined が含まれる場合、生成される型にもそれらが含まれます。
  • 配列の要素に重複がある場合、生成される型には重複も含まれます。



const colors = ["red", "green", "blue"] as const;

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

getColor("red"); // OK
getColor("purple"); // エラー: "purple" は "red" | "green" | "blue" に含まれない

type Color = {
  [key in typeof colors[number]]: key;
};

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

getColor("red"); // OK
getColor("purple"); // エラー: "purple" は "red" | "green" | "blue" に含まれない

型エイリアスの使用

type Color = typeof colors[number]; // "red" | "green" | "blue"

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

配列の要素の型チェック

typeof 演算子や Mapped Types を使って生成された型は、in 演算子を使って要素の型チェックに使用できます。

const colors = ["red", "green", "blue"] as const;

if ("red" in colors) {
  // ...
} else {
  // ...
}

配列の要素の順序

上記の例では、配列の要素の順序は生成された型の順序に影響します。

const colors = ["green", "red", "blue"] as const;

type Color = typeof colors[number]; // "green" | "red" | "blue"

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

getColor("red"); // OK
getColor("green"); // OK
getColor("blue"); // OK



reduce 関数を使う

const colors = ["red", "green", "blue"];

type Color = typeof colors.reduce((acc, color) => {
  acc[color] = color;
  return acc;
}, {} as Record<string, string>);

// Color は { red: "red", green: "green", blue: "blue" } 型になる

Union to Intersection 型を使う

Union to Intersection 型を使って、配列の要素の型を個別にリテラル型に変換し、それらを組み合わせて単一の型を作ることができます。

type Color = ("red" | "green" | "blue") & ("red" | "green" | "blue");

// Color は "red" | "green" | "blue" 型になる

テンプレートリテラルを使う

テンプレートリテラルを使って、配列の要素を個別にリテラル型に変換し、それらを組み合わせて単一の型を作ることができます。

type Color = `${typeof colors[0]}` | `${typeof colors[1]}` | `${typeof colors[2]}`;

// Color は "red" | "green" | "blue" 型になる

これらの方法は、typeof 演算子や Mapped Types を使う方法よりも複雑ですが、より柔軟な型定義が可能になります。状況に合わせて適切な方法を選択してください。

注意点

  • これらの方法は、TypeScript 4.0 以降でのみ使用できます。

上記の例では、Color という型エイリアスを使って、生成された型をより分かりやすく命名しています。

type Color = typeof colors.reduce((acc, color) => {
  acc[color] = color;
  return acc;
}, {} as Record<string, string>);

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

in 演算子を使って、生成された型の要素の型チェックに使用できます。

const colors = ["red", "green", "blue"];

if ("red" in colors) {
  // ...
} else {
  // ...
}
const colors = ["green", "red", "blue"];

type Color = typeof colors.reduce((acc, color) => {
  acc[color] = color;
  return acc;
}, {} as Record<string, string>);

function getColor(color: Color): void {
  // ...
}

getColor("red"); // OK
getColor("green"); // OK
getColor("blue"); // OK

arrays string typescript



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