Angular CLI エラー 解決ガイド
AngularとAngular CLIにおける「'ng'は内部または外部のコマンド、操作可能なプログラム、またはバッチファイルとして認識されません」エラーの日本語解説
エラーメッセージの意味
このエラーメッセージは、コマンドラインで「ng」コマンドを実行しようとしたときに、システムがそのコマンドを認識できないことを示しています。通常、Angularプロジェクトの開発や管理には、「ng」コマンドが使用されます。
原因
このエラーが発生する主な原因は次のとおりです。
- Angular CLIがインストールされていない
Angular CLIは、Angularプロジェクトの作成、ビルド、テストなどのためのツールです。これがインストールされていない場合、システムは「ng」コマンドを認識しません。 - 環境変数の設定が間違っている
「ng」コマンドを実行するために、環境変数が正しく設定されている必要があります。特に、PATH環境変数にAngular CLIのインストールディレクトリが追加されているかどうかを確認してください。 - コマンドラインのパスが間違っている
「ng」コマンドを実行する際に、間違ったディレクトリにいる場合、コマンドが見つからないことがあります。
解決方法
Angular CLIのインストール
- Node.jsとnpm (Node Package Manager) がインストールされていることを確認してください。
- ターミナルまたはコマンドプロンプトで次のコマンドを実行してAngular CLIをインストールします。
npm install -g @angular/cli
環境変数の確認
- 「PATH」環境変数にAngular CLIのインストールディレクトリが追加されていることを確認してください。
- Windowsの場合、コントロールパネルの「システム」→「システムの詳細設定」→「環境変数」から設定できます。
- macOSやLinuxの場合、ターミナルで「~/.bashrc」または「~/.zshrc」を開き、次の行を追加します。
ここで、「/path/to/your/node_modules/.bin」は、Node.jsのインストールディレクトリ内の「node_modules」フォルダの「.bin」サブディレクトリへのパスです。export PATH=$PATH:/path/to/your/node_modules/.bin
ディレクトリの確認
- Angularプロジェクトのルートディレクトリにいることを確認してください。
- プロジェクトのルートディレクトリに移動し、再度「ng」コマンドを実行します。
例
もしAngularプロジェクトが「my-angular-app」という名前でデスクトップ上に存在する場合、次の手順で「ng」コマンドを実行できます。
- ターミナルまたはコマンドプロンプトを開きます。
- 「cd Desktop/my-angular-app」と入力して、プロジェクトのルートディレクトリに移動します。
- 「ng serve」と入力して、開発サーバーを起動します。
# Angular CLIがインストールされていない場合
ng serve
# 出力: 'ng' は内部または外部のコマンド、操作可能なプログラム、またはバッチファイルとして認識されません。
# 環境変数の設定が間違っている場合
# PATH環境変数にAngular CLIのインストールディレクトリが追加されていない
ng serve
# 出力: 'ng' は内部または外部のコマンド、操作可能なプログラム、またはバッチファイルとして認識されません。
# コマンドラインのパスが間違っている場合
# Angularプロジェクトのルートディレクトリにいない
cd Documents
ng serve
# 出力: 'ng' は内部または外部のコマンド、操作可能なプログラム、またはバッチファイルとして認識されません。
# Angular CLIをインストールした後
npm install -g @angular/cli
# 環境変数を設定した後
export PATH=$PATH:/path/to/your/node_modules/.bin
# プロジェクトのルートディレクトリに移動し、コマンドを実行
cd my-angular-app
ng serve
npmまたはyarnを使用して直接コマンドを実行
- 例えば、Angularプロジェクトを作成する場合は、次のようにします。
またはnpm init @angular/cli
yarn create angular-app my-app
- Angular CLIは、Node.jsのパッケージマネージャーであるnpmまたはyarnを使用してインストールされます。これらのツールを使用して、直接Angular CLIのコマンドを実行することもできます。
IDEを使用する
- IDEには通常、Angular CLIの統合機能があり、コマンドの自動補完やデバッグなどの便利な機能を提供します。
- Visual Studio CodeやWebStormなどの統合開発環境(IDE)を使用すると、Angular CLIコマンドを直接実行したり、プロジェクトの作成や管理をより簡単にできる場合があります。
Angular CLIのソースコードからコマンドを実行
- しかし、この方法は一般的に推奨されません。Angular CLIの開発やカスタマイズが必要な場合を除いて、通常はnpmまたはyarnを使用してインストールし、コマンドを実行する方が簡単です。
- Angular CLIのソースコードをダウンロードし、その中の「bin」フォルダから直接コマンドを実行することもできます。
注意
- 可能であれば、Angular CLIを正常にインストールして使用することを推奨します。
- これらの代替方法を使用しても、エラーが解決しない場合は、環境変数の設定やコマンドラインのパスを確認してください。
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