Angularで再利用可能なコンポーネントを作成!ngTemplateOutletとComponentFactoryResolverを使いこなす
Angularでコンポーネントを動的に追加と削除する方法
- コンポーネントの再利用
同じコンポーネントをテンプレート内の様々な場所で再利用する場合 - ユーザー操作に応じてコンポーネントを追加・削除
フォームやアンケートなど、ユーザーの操作に応じてコンポーネントを追加・削除する場合 - データに基づいてコンポーネントを生成
商品リストやユーザーフィードなど、データに基づいて動的にコンポーネントを生成する場合
このガイドでは、Angularでコンポーネントを動的に追加・削除する方法について、2つの主要なアプローチと、それぞれの利点と欠点について詳しく説明します。
ngTemplateOutlet を使用する方法
ngTemplateOutlet
ディレクティブは、テンプレート内の一部分を動的にレンダリングするために使用されます。この方法の利点は、シンプルで柔軟性に優れていることです。
例
<ng-container *ngFor="let item of items">
<ng-template #itemTemplate let-data>
<app-my-component [data]="data"></app-my-component>
</ng-template>
<ng-container [ngTemplateOutlet]="itemTemplate" [ngTemplateOutletContext]="item"></ng-container>
</ng-container>
この例では、items
配列内の各アイテムに対して app-my-component
コンポーネントを動的に生成します。ngTemplateOutletContext
ディレクティブを使用して、コンポーネントにアイテムデータを渡します。
利点
- コンポーネントを再利用しやすい
- テンプレート内で柔軟にコンポーネントを配置できる
- シンプルで理解しやすい
欠点
- コンポーネント間の複雑なデータバインディングが難しい場合がある
- パフォーマンスが若干劣る場合がある
ComponentFactoryResolver を使用する方法
ComponentFactoryResolver
サービスは、コンポーネントを動的に作成およびインスタンス化するために使用されます。この方法の利点は、よりきめ細かい制御が可能で、パフォーマンスが優れていることです。
import { ComponentFactoryResolver } from '@angular/core';
constructor(private componentFactoryResolver: ComponentFactoryResolver) { }
addComponent(componentType: any) {
const componentFactory = this.componentFactoryResolver.resolveComponentFactory(componentType);
const componentRef = componentFactory.createInstance(this.viewContainerRef);
// コンポーネントを挿入する場所を取得
const insertionPoint = this.containerElement.nativeElement.querySelector('#insertion-point');
insertionPoint.appendChild(componentRef.location.nativeElement);
}
この例では、addComponent
メソッドを使用して、componentType
で指定されたコンポーネントを動的に作成および挿入します。
- パフォーマンスが優れている
- よりきめ細かい制御が可能
- テンプレート内でコンポーネントを配置する柔軟性が低い
ngTemplateOutlet
より複雑で習得難易度が高い
<ng-container *ngFor="let item of items">
<ng-template #itemTemplate let-data>
<app-my-component [data]="data"></app-my-component>
</ng-template>
<ng-container [ngTemplateOutlet]="itemTemplate" [ngTemplateOutletContext]="item"></ng-container>
</ng-container>
TypeScript
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-root',
template: `
<ng-container *ngFor="let item of items">
<ng-template #itemTemplate let-data>
<app-my-component [data]="data"></app-my-component>
</ng-template>
<ng-container [ngTemplateOutlet]="itemTemplate" [ngTemplateOutletContext]="item"></ng-container>
</ng-container>
`,
})
export class AppComponent {
items = [
{ id: 1, name: 'Item 1' },
{ id: 2, name: 'Item 2' },
{ id: 3, name: 'Item 3' },
];
}
app-my-component.html
<div>
<h2>{{ data.name }}</h2>
</div>
import { Component, Input } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-my-component',
template: `
<div>
<h2>{{ data.name }}</h2>
</div>
`,
})
export class MyComponent {
@Input() data: any;
}
<button (click)="addComponent()">コンポーネントを追加</button>
<div #containerElement></div>
import { Component, ComponentFactoryResolver, ViewChild } from '@angular/core';
import { MyComponent } from './my-component';
@Component({
selector: 'app-root',
template: `
<button (click)="addComponent()">コンポーネントを追加</button>
<div #containerElement></div>
`,
})
export class AppComponent {
@ViewChild('containerElement', { static: true }) containerElement: any;
constructor(private componentFactoryResolver: ComponentFactoryResolver) { }
addComponent() {
const componentFactory = this.componentFactoryResolver.resolveComponentFactory(MyComponent);
const componentRef = componentFactory.createInstance(this.containerElement);
this.containerElement.nativeElement.appendChild(componentRef.location.nativeElement);
}
}
<div>
<h2>動的に追加されたコンポーネント</h2>
</div>
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-my-component',
template: `
<div>
<h2>動的に追加されたコンポーネント</h2>
</div>
`,
})
export class MyComponent { }
Web Componentsは、ブラウザに組み込まれた標準規格であり、コンポーネントをカプセル化し、再利用できるようにするものです。Angularは、Web Componentsとシームレスに連携するように設計されており、それらを動的にロードしてアプリケーションに埋め込むことができます。
- コンポーネントをカプセル化して再利用しやすい
- 他のWebフレームワークと容易に統合できる
- ブラウザの互換性が高い
- ネイティブ Angular コンポーネントほど強力ではない可能性があります
- Angular固有の機能を利用するには、ラッパーコンポーネントが必要になる場合があります
ルーティングを使用する
Angularのルーティング機能を使用して、異なるコンポーネントを異なるURLにマッピングできます。これにより、ユーザーがURLを変更するたびに、コンポーネントを動的に追加・削除することができます。
- コンポーネントの状態をURLに保存できる
- ユーザーがアプリケーション内の異なるセクションを簡単に移動できる
- SEO に優れている
- すべてのユースケースに適しているわけではありません
- 複雑なアプリケーションでは、管理が難しくなる場合があります
RxJS を使用する
RxJSは、Reactive Extensions for JavaScriptの略称であり、非同期データストリームを処理するためのライブラリです。RxJSを使用して、コンポーネントを動的に追加・削除するイベントをトリガーできます。
- 再利用可能なコードを作成しやすい
- テストが容易
- 複雑な非同期データフローを処理するのに適している
- オーバーヘッドが大きい場合がある
- 習得難易度が高い
カスタムディレクティブを使用する
カスタムディレクティブを使用して、独自のロジックをテンプレートに追加できます。このロジックを使用して、コンポーネントを動的に追加・削除することができます。
- テンプレートの読みやすさを損なう可能性があります
- 複雑なロジックを実装する場合は、難解になる可能性があります
html angular typescript