Angular HTTP モジュール比較

2024-10-24

AngularにおけるHttpModuleとHttpClientModuleの違い

HttpModuleHttpClientModuleは、AngularアプリケーションにおいてHTTPリクエストを処理するためのモジュールです。これら2つのモジュールは、同じ目的を果たしますが、内部的な実装や機能面でいくつかの違いがあります。

HttpModule (deprecated)

  • いくつかの制限や非効率な点がありました。
  • 現在は非推奨となっており、新しいプロジェクトでは使用すべきではありません。
  • 内部的にXMLHttpRequestを使用しています。
  • Angular 4以前のバージョンで使用されていたモジュールです。

HttpClientModule

  • インターセプター機能によりリクエストやレスポンスをカスタマイズできます。
  • さまざまなHTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETEなど)をサポートしています。
  • より柔軟で強力なAPIを提供します。
  • RxJSのObservableを使用しており、非同期操作をより効率的に処理できます。

主な違い

  • 性能
    HttpClientModuleは一般的により効率的でパフォーマンスが優れています。
  • API
    HttpClientModuleはより柔軟で強力なAPIを提供しています。
  • 内部実装
    HttpModuleはXMLHttpRequestを使用し、HttpClientModuleはRxJSのObservableを使用しています。


// HttpModule (deprecated)
import { HttpModule } from '@angular/http';

@NgModule({
  imports: [
    HttpModule
  ]
})
export class AppModule { }

// HttpClientModule
import { HttpClientModule } from '@angular/common/http';

@NgModule({
  imports: [
    HttpClientModule
  ]
})
export class AppModu   le { }



HttpModule (非推奨)

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { Http, Response } from '@angular/http';

@Component({
  selector: 'app-http-example',
  tem   plate: `
    <button (click)="fetchData()">Fetch Data</button>
    <ul>
      <li *ngFor="let item of data">{{ item }}</li>
    </ul>
  `
})
export class HttpExampleComponent implements OnInit {
  data: any[] = [];

  constructor(private http: Http) { }

  ngOnInit() {
    this.fetchData();
  }

  fetchData() {
    this.http.get('https://api.example.com/data')
      .map((response: Response) => response.json())
      .subscribe(data => {
        this.data = data;
      });
  }
}
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { HttpClient } from '@angular/common/http';

@Component({
  selector: 'app-http-example',
  templa   te: `
    <button (click)="fetchData()">Fetch Data</button>
    <ul>
      <li *ngFor="let item of data">{{ item }}</li>
    </ul>
  `
})
export class HttpExampleComponent implements OnInit {
  data: any[] = [];

  constructor(private http: HttpClient) { }

  ngOnInit() {
    this.fetchData();
  }

  fetchData() {
    this.http.get('https://api.example.com/data')
      .subscribe(data => {
        this.data = data;
      });
  }
}

解説

  • レスポンス処理
    HttpModuleではmapオペレータを使用してレスポンスをJSONに変換し、subscribeで結果を処理します。HttpClientModuleでは直接subscribeで結果を処理します。
  • fetchDataメソッド
    HTTP GETリクエストを発行し、レスポンスを処理します。
  • コンストラクタ
    HttpまたはHttpClientをコンストラクタで注入します。
  • インポート
    HttpModuleHttpClientModuleをそれぞれインポートします。

違い

  • Observable
    HttpClientModuleはRxJSのObservableを使用しており、より柔軟で強力な非同期処理が可能になります。
  • レスポンス処理
    HttpModuleではmapオペレータを使用してレスポンスをJSONに変換する必要があります。HttpClientModuleでは自動的にJSONに変換されます。



直接XMLHttpRequestを使用する:

  • 一般的には、AngularのHTTPモジュールを使用することを推奨します。
  • より低レベルの制御が可能ですが、エラー処理やクロスオリジンリソース共有(CORS)の管理が複雑になります。
  • ブラウザのネイティブAPIであるXMLHttpRequestを使用してHTTPリクエストを直接発行することができます。

サードパーティライブラリを使用する:

  • これらのライブラリは、独自の機能やパフォーマンス特性を提供する場合があります。
  • いくつかの例としては、axios、fetch-api-polyfillなどがあります。
  • AngularのHTTPモジュールとは別に、サードパーティのHTTPクライアントライブラリを使用することもできます。

GraphQLを使用する:

  • GraphQLは、より効率的なデータ取得と柔軟なAPI設計が可能になる場合があります。
  • AngularのGraphQLクライアントライブラリ(Apollo Angularなど)を使用して、GraphQL APIと通信することができます。
  • GraphQLは、APIの設計とクエリ言語を提供する新しいアプローチです。

注意

  • サードパーティライブラリやGraphQLを使用する場合は、プロジェクトの依存関係や学習コストを考慮する必要があります。
  • これらの代替方法は、特定のユースケースやプロジェクトの要件に応じて選択する必要があります。
import { Component, OnInit } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-http-example',
  template: `
    <button (click)="fetchData()">Fetch Data</button>
    <ul>
      <li *ngFor="let item of data">{{ item }}</li>
    </ul>
  `
})
export class HttpExampleComponent implements OnInit {
  data: any[] = [];

  constructor() { }

  ngOnInit() {
    this.fetchData();
  }

  fetchData() {
    const xhr = new XMLHttpRequest();
    xhr.open('GET', 'https://api.example.com/data');
    xhr.onload = () => {
      if (xhr.status === 200) {
        this.data = JSON.parse(xhr.responseText);
      }
    };
    xhr.send();
  }
}

angular angular-httpclient angular2-http



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