【超便利】TypeScriptでメタデータ操作!reflect-metadataの使い方とサンプルコード

2024-05-24

TypeScriptにおける「reflect-metadata」とは?

reflect-metadata の主な機能は次のとおりです。

  • デコレータで定義されたメタデータへのアクセスと操作
  • ランタイムでのメタデータの動的な追加と削除
  • メタデータに基づいたコードの検査と変換
  • 依存関係注入 (DI) フレームワークの実装
  • ロギングや監査機能の追加
  • コード生成ツールの作成
  • テストフレームワークの拡張

reflect-metadata を使用するには、まずライブラリをインストールする必要があります。

npm install reflect-metadata

次に、デコレータでメタデータを定義できます。

import { Reflect } from 'reflect-metadata';

@Decorator(
  (target: any, propertyKey: string, descriptor: PropertyDescriptor) => {
    Reflect.defineMetadata('my-metadata', 'value', target, propertyKey);
  }
)
class MyClass {
  @myDecorator
  public myProperty: string;
}

この例では、myDecorator デコレータは my-metadata というメタデータを MyClass クラスの myProperty プロパティに定義します。

reflect-metadata を使用して、定義されたメタデータにアクセスできます。

import { Reflect } from 'reflect-metadata';

const metadata = Reflect.getMetadata('my-metadata', MyClass.prototype, 'myProperty');
console.log(metadata); // 'value' を出力

この例では、Reflect.getMetadata メソッドを使用して、MyClass クラスの myProperty プロパティに定義された my-metadata メタデータを取得します。

reflect-metadata は、TypeScript でメタデータを使用するための強力なツールです。デコレータと組み合わせて使用することで、コードをより柔軟で拡張性の高いものにすることができます。

補足:

  • reflect-metadata は、コア TypeScript ライブラリの一部ではありません。
  • reflect-metadata は、Node.js およびブラウザの両方で動作します。



    TypeScript で reflect-metadata を使ったサンプルコード

    メタデータを定義するデコレータの作成

    import { Reflect } from 'reflect-metadata';
    
    export function Logger(target: any, propertyKey: string, descriptor: PropertyDescriptor) {
      const originalMethod = descriptor.value;
      descriptor.value = function (...args: any[]) {
        console.log(`Calling ${propertyKey} with arguments: ${args}`);
        const result = originalMethod.apply(this, args);
        console.log(`Returning from ${propertyKey} with result: ${result}`);
        return result;
      };
    }
    

    このコードでは、Logger というデコレータを定義しています。このデコレータは、デコレータが適用されたメソッドが呼び出されるたびに、コンソールにログを出力します。

    デコレータの使用

    import { Logger } from './logger-decorator';
    
    class Calculator {
      @Logger
      add(a: number, b: number): number {
        return a + b;
      }
    }
    
    const calculator = new Calculator();
    const sum = calculator.add(1, 2);
    console.log(`Sum: ${sum}`);
    

    このコードでは、Logger デコレータを Calculator クラスの add メソッドに適用しています。これにより、add メソッドが呼び出されるたびに、コンソールにログが出力されます。

    出力例:

    Calling add with arguments: [1, 2]
    Returning from add with result: 3
    Sum: 3
    

    メタデータへのアクセス

    import { Reflect } from 'reflect-metadata';
    
    class User {
      @Logger
      name: string;
    
      constructor(name: string) {
        this.name = name;
      }
    }
    
    const user = new User('John Doe');
    const metadata = Reflect.getMetadata('design:type', user, 'name');
    console.log(metadata); // 'String' を出力
    

    このコードでは、Reflect.getMetadata メソッドを使用して、User クラスの name プロパティに定義されたメタデータを取得しています。この場合、メタデータは String 型であることがわかります。




    reflect-metadata 以外の方法

    TypeScript 自体には、いくつかのコア機能が用意されており、メタデータを使用できます。

    • declare global キーワード: グローバル変数にメタデータを定義するために使用できます。
    • const enum 宣言: 列挙型の値にメタデータを定義するために使用できます。
    • ジェネリック型パラメータ: ジェネリック型の制約にメタデータを定義するために使用できます。

    これらの機能は、限られた用途には役立ちますが、reflect-metadata ほど柔軟ではありません。

    カスタムデコレータ

    独自のデコレータを作成して、メタデータを定義および操作できます。これは、特定のニーズに合わせたメタデータスキーマを作成する必要がある場合に役立ちます。

    サードパーティライブラリ

    reflect-metadata は、シンプルで使いやすい汎用的なソリューションです。

    TypeScript のコア機能 は、軽量で柔軟なソリューションが必要な場合に適しています。

    カスタムデコレータ は、特定のニーズに合わせたメタデータスキーマを作成する必要がある場合に適しています。


    typescript reflect-metadata


    TypeScriptとAngularでHTTP POSTリクエストを送信する方法

    Angular 2 で使用できる 2 種類のパラメーターがあります。URL パラメーター: リクエスト URL に追加されるパラメーターです。例: https://example. com/api/users?id=123リクエスト ボディ: リクエストの本文に含まれるパラメーターです。これは、JSON またはフォームエンコードされたデータなど、さまざまな形式で送信できます。...


    型安全性を保ちながらコードを柔軟にする! TypeScriptにおけるジェネリック型のオプション化

    ジェネリック型にデフォルト値を設定することで、ジェネリック型を省略することができます。例えば、以下のコードでは、T型にデフォルト値としてstring型を設定しています。このコードでは、foo関数を呼び出す際に、ジェネリック型を省略することができます。bar変数には数値123、baz変数には文字列"abc"が格納されます。...


    Array.prototype.filter を拡張して配列からnullを取り除く

    filter メソッドは、配列の各要素に対して条件を評価し、条件に合致する要素のみを含む新しい配列を生成します。nullを取り除くには、v !== null という条件を指定します。reduce メソッドは、配列の各要素を累積的に処理し、単一の値に集約します。nullを取り除くには、null 以外の要素を新しい配列に追加していくように処理します。...


    TypeScriptで関数から引数型を取得する方法

    Parameters 型は、関数の引数の型を配列として取得するために使用できます。infer キーワードを使用して、関数の引数型の型パラメーターを推論できます。typeof 演算子を使用して、関数の型を取得できます。 その後、Parameters 型を使用して、引数型を取得できます。...


    Typescriptで深層キーオブ:型安全なコードを実現する

    Typescriptでネストされたオブジェクトのディープキーオブを取得する方法はいくつかあります。この解説では、代表的な3つの方法とそのメリットとデメリットを紹介します。方法keyof と typeof を組み合わせるメリット:シンプルで分かりやすい...