JavaScriptでイベントのデフォルト動作を制御する方法:preventDefault()の逆操作と代替方法

2024-05-23

evt.preventDefault(); の逆について

このメソッドの逆は、イベントのデフォルト動作を許可する ことです。これを実現するには、いくつかの方法があります。

evt.preventDefault(); を呼ばない

最も単純な方法は、evt.preventDefault(); をイベントリスナー内で呼ばないことです。こうすることで、イベントのデフォルト動作が実行されます。

element.addEventListener('click', function(evt) {
  // `evt.preventDefault();` を呼ばない
  console.log('クリックされました!');
});

evt.defaultPrevented プロパティは、イベントのデフォルト動作がキャンセルされたかどうかを示すブール値です。このプロパティが false である場合、デフォルト動作を許可することができます。

element.addEventListener('click', function(evt) {
  if (!evt.defaultPrevented) {
    // デフォルト動作を許可する処理
    console.log('リンクを開きます');
    window.location.href = evt.target.href;
  }
});

jQuery の trigger() メソッドを使用する

jQuery を使用している場合は、trigger() メソッドを使用してイベントを再度トリガーすることができます。この場合、preventDefault() メソッドが呼ばれていないため、デフォルト動作が実行されます。

$(element).on('click', function(evt) {
  evt.preventDefault();
  // 何か処理を行う
  $(this).trigger('click'); // イベントを再度トリガー
});

補足

  • イベントのバブリングを考慮する必要がある場合は、stopPropagation() メソッドと組み合わせて使用する必要があります。
  • 一部のライブラリやフレームワークでは、独自のイベント処理ロジックを持っている場合があります。そのような場合は、そのライブラリやフレームワークのドキュメントを参照する必要があります。

以下は、上記の例のコードをまとめたものです。

// JavaScript
element.addEventListener('click', function(evt) {
  // `evt.preventDefault();` を呼ばない
  console.log('クリックされました!');
});

// jQuery
$(element).on('click', function(evt) {
  evt.preventDefault();
  // 何か処理を行う
  $(this).trigger('click'); // イベントを再度トリガー
});

これらのコードは、イベントのデフォルト動作をキャンセルしたり、許可したりする基本的な方法を示しています。具体的な状況に合わせて、適切な方法を選択してください。




    evt.preventDefault(); を呼ばない

    // HTML
    <button id="myButton">ボタン</button>
    
    // JavaScript
    const button = document.getElementById('myButton');
    
    button.addEventListener('click', function(event) {
      console.log('クリックされました!');
      // イベントのデフォルト動作を実行する
    });
    

    このコードでは、ボタンをクリックしたときに console.log() でメッセージを出力し、その後、イベントのデフォルト動作を実行します。デフォルトの動作は、ボタンが <a> タグの場合はページ遷移、そうでない場合は何もしないことです。

    evt.defaultPrevented プロパティを確認する

    // HTML
    <a id="myLink" href="https://www.example.com">リンク</a>
    
    // JavaScript
    const link = document.getElementById('myLink');
    
    link.addEventListener('click', function(event) {
      if (!event.defaultPrevented) {
        console.log('リンクを開きます');
        window.location.href = event.target.href;
      }
    });
    

    このコードでは、リンクをクリックしたときに console.log() でメッセージを出力し、その後、evt.defaultPrevented プロパティを確認します。このプロパティが false である場合 (つまり、イベントのデフォルト動作がキャンセルされていない場合)、window.location.href プロパティを使用してリンク先の URL に移動します。

    jQuery の trigger() メソッドを使用する

    // HTML
    <button id="myButton">ボタン</button>
    
    // JavaScript
    $(document).ready(function() {
      $('#myButton').on('click', function(event) {
        event.preventDefault();
        console.log('ボタンがクリックされました!');
        // 何か処理を行う
        $(this).trigger('click'); // イベントを再度トリガー
      });
    });
    

    このコードでは、ボタンをクリックしたときに console.log() でメッセージを出力し、その後、preventDefault() メソッドでイベントのデフォルト動作をキャンセルします。次に、console.log() でメッセージを出力し、最後に trigger() メソッドを使用してイベントを再度トリガーします。これにより、イベントのデフォルト動作が実行されます。

    これらの例はあくまでも基本的なものであり、状況に合わせて様々な方法で応用することができます。

    • フォーム送信をキャンセルして、フォーム内のデータを JavaScript で処理する
    • 画像をクリックしたときに、拡大表示する代わりに、画像情報を表示する
    • キーボードの矢印キーを押したときに、ページをスクロールする代わりに、他の処理を実行する

    evt.preventDefault(); の逆は、イベントのデフォルト動作を許可することです。これは、evt.preventDefault(); を呼ばない、evt.defaultPrevented プロパティを確認する、jQuery の trigger() メソッドを使用するなどの方法で実現することができます。

    これらの方法は、状況に合わせて選択する必要があります。




    evt.preventDefault() の代替方法

    イベントリスナーの戻り値を使用する

    古いブラウザでは、イベントリスナー関数は false を返すことでイベントのデフォルト動作をキャンセルできました。しかし、この方法は非推奨であり、すべてのブラウザで確実に動作するとは限りません。

    element.addEventListener('click', function(event) {
      return false; // イベントのデフォルト動作をキャンセル
    });
    

    event.returnValue プロパティは、イベントのデフォルト動作を制御するために使用できます。このプロパティを false に設定すると、デフォルト動作がキャンセルされます。

    element.addEventListener('click', function(event) {
      event.returnValue = false; // イベントのデフォルト動作をキャンセル
    });
    

    stopImmediatePropagation() メソッドは、イベントのバブリングと伝達を即座に停止します。つまり、このメソッドを呼び出すと、イベントリスナーがイベントを処理するのをやめ、イベントのデフォルト動作も実行されなくなります。

    element.addEventListener('click', function(event) {
      event.stopImmediatePropagation(); // イベントのバブリングと伝達を停止
    });
    

    イベントの種類を変更する

    一部のイベントは、種類を変更することでデフォルト動作を制御できます。例えば、click イベントを mousedown イベントに変更すると、クリック時のリンク遷移をキャンセルできます。

    element.addEventListener('mousedown', function(event) {
      // リンク遷移をキャンセルする処理
    });
    

    別のイベントを使用する

    場合によっては、別のイベントを使用することで、目的を達成できる場合があります。例えば、フォーム送信をキャンセルしたい場合は、submit イベントではなく、beforeunload イベントを使用することができます。

    window.addEventListener('beforeunload', function(event) {
      // フォーム送信をキャンセルする処理
    });
    

    注意事項

    • 上記の方法は、すべて互換性が十分ではない可能性があります。使用する前に、対応しているブラウザを確認してください。

    evt.preventDefault() は、イベントのデフォルト動作をキャンセルするための便利なメソッドですが、状況によっては代替方法の方が適切な場合があります。上記で紹介した代替方法を理解し、状況に応じて適切な方法を選択してください。


    javascript jquery preventdefault


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