jQueryでフォーム送信ボタン判別
jQueryでフォーム送信時にどのボタンがクリックされたかを判定する方法
JavaScript
$(document).ready(function() {
$("form").submit(function(event) {
event.preventDefault(); // フォームのデフォルトの送信を阻止
var clickedButton = $(this).find(":submit:clicked");
var buttonValue = clickedButton.val();
if (buttonValue === "button1") {
// button1がクリックされた場合の処理
} else if (buttonValue === "button2") {
// button2がクリックされた場合の処理
} else {
// その他のボタンがクリックされた場合の処理
}
});
});
解説
- $(document).ready()
ドキュメントが完全に読み込まれた後に実行される関数です。 - $("form").submit()
フォームの送信イベントを捕捉します。 - event.preventDefault()
フォームのデフォルトの送信動作(ページのリロード)を阻止します。 - $(this).find(":submit:clicked")
現在のフォーム内の送信ボタン(:submit
)のうち、クリックされたもの(:clicked
)を取得します。 - var buttonValue = clickedButton.val();
クリックされたボタンの値(value
属性)を取得します。 - 条件分岐
取得したボタンの値に基づいて、それぞれのボタンがクリックされた場合の処理を行います。
例
<form>
<input type="submit" name="button1" value="ボタン1">
<input type="submit" name="button2" value="ボタン2">
</form>
このHTMLコードで、ユーザーが「ボタン1」をクリックしてフォームを送信した場合、JavaScriptコードの条件分岐で「button1」が判定され、それに対応する処理が実行されます。
注意
- 条件分岐は、必要に応じて自由にカスタマイズしてください。
- ボタンの値は、
value
属性で指定します。 - この方法は、フォーム内に複数の送信ボタンがある場合に特に便利です。
コードの目的
このコードは、jQueryを使って、複数の送信ボタンがあるフォームにおいて、どのボタンがクリックされたのかを特定し、それに応じた処理を行うことを目的としています。
コードの解説
$(document).ready(function() {
$("form").submit(function(event) {
event.preventDefault(); // フォームのデフォルト
jQueryでフォーム送信ボタンを判別する代替方法
先ほどのコードでは、:submit:clicked
セレクタを使ってクリックされたボタンを直接取得する方法を紹介しました。この方法はシンプルで分かりやすいですが、以下のような注意点があります。
- JavaScriptのエラー
JavaScriptのエラーが発生した場合、意図した動作にならない可能性があります。 - ブラウザの互換性
一部の古いブラウザでは、:clicked
セレクタがサポートされていない場合があります。
代替方法1: イベントオブジェクトのtargetプロパティを利用
$("form").submit(function(event) {
event.preventDefault();
var clickedButton = event.target;
// クリックされたボタンの処理 (clickedButton.valueなど)
});
- メリット
ブラウザの互換性が高く、シンプルです。 - 説明
event.target
は、イベントが発生した要素そのものを指します。つまり、クリックされたボタンの要素を取得できます。
代替方法2: data属性を利用
<button type="submit" data-button-type="submit1">ボタン1</button>
<button type="submit" data-button-type="submit2">ボタン2</button>
$("form").submit(function(event) {
event.preventDefault();
var buttonType = $(event.target).data("button-type");
// buttonTypeの値によって処理を分岐
});
- メリット
柔軟な識別が可能で、ボタンの値とは別に任意の情報を付与できます。 - 説明
各ボタンにdata-button-type
属性で識別用の値を設定し、JavaScriptでその値を取得します。
<button type="submit" name="submit_button" value="submit1">ボタン1</button>
<button type="submit" name="submit_button" value="submit2">ボタン2</button>
$("form").submit(function(event) {
event.preventDefault();
var buttonValue = $(this).find("[name='submit_button']").val();
// buttonValueの値によって処理を分岐
});
- メリット
フォーム送信時に、サーバー側でもボタンの値を取得できます。 - 説明
各ボタンにname
属性を共通で設定し、value
属性で識別用の値を設定します。
どの方法を選ぶべきか?
- サーバーとの連携
name属性を利用すると、サーバー側でもボタンの値を取得できます。 - 柔軟性
data属性を利用すると、ボタンに任意の情報を付与できます。 - シンプルさ
イベントオブジェクトのtarget
プロパティが最もシンプルです。
選択のポイント
- サーバーとの連携
サーバー側でボタンの値を利用する場合は、name属性が適しています。 - 情報の付与
ボタンに詳細な情報を付与したい場合は、data属性が便利です。 - ブラウザのサポート
古いブラウザも考慮する場合は、:clicked
セレクタは避けるべきです。
jQueryでフォーム送信ボタンを判別する方法は、複数の選択肢があります。それぞれの方法にメリットとデメリットがあり、状況に応じて最適な方法を選択することが重要です。
- より複雑なロジックが必要な場合は、フレームワークやライブラリを活用することも検討できます。
- 上記以外にも、JavaScriptのイベントハンドラやカスタムイベントを利用する方法も考えられます。
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