型安全なプログラミング:TypeScriptで配列の型を厳密に制御
TypeScript インターフェースで文字列の配列を定義する方法
インターフェースと型エイリアスを使用する
最も基本的な方法は、インターフェースと型エイリアスを組み合わせる方法です。
interface StringArray {
items: string[];
}
const myArray: StringArray = {
items: ['Hello', 'World', '!']
};
この例では、StringArray
というインターフェースを定義し、その中に items
というプロパティがあることを指定しています。このプロパティは、文字列の配列である必要があります。
次に、myArray
という変数を作成し、その型を StringArray
に設定しています。これにより、myArray
には文字列の配列のみ格納できるようになります。
ジェネリック型を使用する
より汎用的な方法として、ジェネリック型を使用する方法があります。
interface ArrayLike<T> {
items: T[];
}
const myStringArray: ArrayLike<string> = {
items: ['Hello', 'World', '!']
};
const myNumberArray: ArrayLike<number> = {
items: [1, 2, 3]
};
この例では、ArrayLike
というジェネリック型インターフェースを定義しています。このインターフェースは、T
という型パラメータを受け取ります。T
は、インターフェース内の items
プロパティの要素の型になります。
次に、myStringArray
と myNumberArray
という 2 つの変数を作成し、それぞれ ArrayLike
の型を指定しています。ただし、T
の型はそれぞれ string
と number
にしています。
これにより、myStringArray
には文字列の配列のみ格納でき、myNumberArray
には数値の配列のみ格納できるようになります。
Array<string> 型を使用する
最も簡潔な方法は、TypeScript の組み込み型である Array<string>
を使用する方法です。
const myArray: Array<string> = ['Hello', 'World', '!'];
補足
- 上記の例では、配列の要素にアクセスする方法については説明していません。要素へのアクセスは、通常の JavaScript の配列と同じように行うことができます。
- インターフェースは、オプションのプロパティやメソッドを定義することもできます。詳しくは、TypeScript のドキュメントを参照してください。
これらの方法を理解することで、TypeScript インターフェースを使用して、文字列の配列を明確かつ簡潔に定義できるようになります。
// インターフェースと型エイリアスを使用する
interface StringArray {
items: string[];
}
const myArray: StringArray = {
items: ['Hello', 'World', '!']
};
// ジェネリック型を使用する
interface ArrayLike<T> {
items: T[];
}
const myStringArray: ArrayLike<string> = {
items: ['Hello', 'World', '!']
};
const myNumberArray: ArrayLike<number> = {
items: [1, 2, 3]
};
// Array<string> 型を使用する
const anotherStringArray: Array<string> = ['Hello', 'World', '!'];
このサンプルコードを実行すると、以下の出力が得られます。
myArray: ["Hello", "World", "!"]
myStringArray: ["Hello", "World", "!"]
myNumberArray: [1, 2, 3]
anotherStringArray: ["Hello", "World", "!"]
このサンプルコードは、TypeScript インターフェースを使用して、文字列の配列を定義する方法を理解するのに役立ちます。
TypeScript で文字列の配列を定義するその他の方法
タプル型を使用すると、配列の要素の型を個別に指定することができます。これは、要素の型が固定されていて、異なる型が混在しない場合に役立ちます。
const myTuple: [string, number] = ['Hello', 10];
この例では、myTuple
という変数を作成し、その型を [string, number]
に設定しています。これにより、myTuple
の最初の要素は文字列型、2 番目の要素は数値型であることが保証されます。
readonly
修飾子を使用すると、配列を宣言時に読み取り専用にすることができます。これにより、配列の要素を変更できなくなります。
const myReadonlyArray: readonly string[] = ['Hello', 'World', '!'];
この例では、myReadonlyArray
という変数を作成し、その型を readonly string[]
に設定しています。これにより、myReadonlyArray
の要素を変更しようとしても、コンパイラエラーが発生します。
Union 型を使用すると、配列の要素の型が複数ある場合を定義することができます。これは、要素の型が事前にわからない場合や、さまざまな型の要素が混在する可能性がある場合に役立ちます。
const myUnionArray: string | number[] = ['Hello', 10];
型パラメーターを使用すると、関数やコンポーネントの引数と戻り値の型を汎用化することができます。これは、文字列の配列を処理する汎用的な関数を作成する場合に役立ちます。
function getStringArray<T>(items: T[]): T[] {
return items;
}
const myGenericArray = getStringArray(['Hello', 'World', '!']);
この例では、getStringArray
というジェネリック関数を作成し、その型パラメータ T
を指定しています。この関数は、T
型の要素を持つ配列を受け取り、同じ型の要素を持つ新しい配列を返します。
myGenericArray
変数は、getStringArray
関数を文字列の配列に渡して作成されています。
特殊なケース
配列の要素にアクセスする
配列の要素には、通常の JavaScript の配列と同じようにアクセスできます。
const myArray: string[] = ['Hello', 'World', '!']; console.log(myArray[0]); // Hello console.log(myArray[1]); // World console.log(myArray[2]); // !
配列を操作する
配列には、JavaScript の組み込みの配列メソッドを使用して操作できます。
const myArray: string[] = ['Hello', 'World', '!']; myArray.push('GoodBye'); console.log(myArray); // ["Hello", "World", "!", "GoodBye"] myArray.shift(); console.log(myArray); // ["World", "!", "GoodBye"]
これらの方法は、より複雑な状況で文字列の配列を定義および操作する場合に役立ちます。
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