TypeScriptで正しいsetTimeoutを使用する: Node.jsとブラウザの違い

2024-09-28

TypeScriptでsetTimeoutを使用する際に、Node.jsとブラウザ環境の違いを考慮する必要があります。両環境ではsetTimeoutの型定義が異なるため、適切な型を指定してエラーを防ぐことが重要です。

Node.js環境

Node.jsでは、setTimeoutの型は以下のように定義されています。

declare function setTimeout(callback: (...args: any[]) => void, ms?: number, ...args: any[]): NodeJS.Timeout;
  • 戻り値
    NodeJS.Timeoutオブジェクト。このオブジェクトを使用してタイマーをクリアすることができます。
  • ...args: callback関数に渡される引数。
  • ms: 遅延時間(ミリ秒)。
  • callback: 遅延後に実行される関数。

ブラウザ環境

declare function setTimeout(handler: (...args: any[]) => void, timeout?: number, ...args: any[]): number;
  • 戻り値
    タイマーのID。このIDを使用してタイマーをクリアすることができます。
  • timeout: 遅延時間(ミリ秒)。
  • handler: 遅延後に実行される関数。

適切な型指定

Node.jsとブラウザ環境でsetTimeoutを使用する際には、それぞれの型定義に合わせて適切な型を指定する必要があります。

import { setTimeout } from 'node:timers';

const timeoutId = setTimeout(() => {
  console.log('Hello from Node.js!');
}, 2000);

// タイマーをクリア
clearTimeout(timeoutId);

ブラウザ

const timeoutId = setTimeout(() => {
  console.log('Hello from browser!');
}, 2000);

// タイマーをクリア
clearTimeout(timeoutId);

注意

  • ブラウザ環境では、グローバルスコープでsetTimeoutが定義されています。
  • Node.js環境では、node:timersモジュールからsetTimeoutをインポートする必要があります。



import { setTimeout } from 'node:timers';

// 2秒後にメッセージを表示
const timeoutId = setTimeout(() => {
  console.log('Hello from Node.js!');
}, 2000);

// 5秒後にタイマーをクリア
setTimeout(() => {
  clearTimeout(timeoutId);
  console.log('Timer cleared.');
}, 5000);

解説

  1. node:timersモジュールからsetTimeoutをインポートします。
  2. setTimeoutを使用して、2秒後にメッセージを表示するタイマーを設定します。
  3. setTimeoutを使用して、5秒後にclearTimeoutでタイマーをクリアします。
// 2秒後にメッセージを表示
const timeoutId = setTimeout(() => {
  console.log('Hello from browser!');
}, 2000);

// 5秒後にタイマーをクリア
setTimeout(() => {
  clearTimeout(timeoutId);
  console.log('Timer cleared.');
}, 5000);
  1. ブラウザ環境では、setTimeoutがグローバルスコープで定義されているため、インポートは不要です。

共通点

  • clearTimeoutを使用してタイマーをクリアすることができます。
  • 両環境でsetTimeoutの使い方は基本的には同じです。



import { setInterval } from 'node:timers';

let count = 0;
const intervalId = setInterval(() => {
  console.log('Count:', count++);
  if (count === 5) {
    clearInterval(intervalId);
  }
}, 1000);
  • clearIntervalを使用して間隔をクリアします。
  • setIntervalは指定した間隔で繰り返し関数を呼び出します。

Promiseを使用

const delay = (ms: number) => new Promise<void>(resolve => setTimeout(resolve, ms));

delay(2000)
  .then(() => console.log('Hello from Node.js!'))
  .catch(error => console.error(error));
  • setTimeoutを内部で使用して遅延を実現します。
  • Promiseを使用して非同期処理を管理します。
let count = 0;
const intervalId = setInterval(() => {
  console.log('Count:', count++);
  if (count === 5) {
    clearInterval(intervalId);
  }
}, 1000);
  • ブラウザ環境でもsetIntervalは同じように使用できます。
const delay = (ms: number) => new Promise<void>(resolve => setTimeout(resolve, ms));

delay(2000)
  .then(() => console.log('Hello from browser!'))
  .catch(error => console.error(error));
  • ブラウザ環境でもPromiseは同じように使用できます。
  • Node.jsとブラウザ環境でこれらの代替方法を使用することができます。
  • Promiseは非同期処理を管理する際に便利です。
  • setIntervalは繰り返し処理に適しています。

typescript settimeout



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