Node.jsでES6モジュールを使う

2024-09-03

Node.jsにおけるES6モジュール (ES6 import) の使い方

Node.jsは、JavaScriptのランタイム環境であり、従来はCommonJSモジュールシステムを使用していました。しかし、ES6 (ECMAScript 2015)以降、新たなモジュールシステムであるES6モジュールが導入されました。このES6モジュールは、よりモダンな構文と機能を提供し、Node.jsの開発をより効率的にします。

ES6モジュールを使用するための手順

  1. Node.jsのバージョンを確認

    • ES6モジュールを使用するには、Node.jsのバージョンが8.0以上である必要があります。
    • ターミナルで node --version を実行してバージョンを確認してください。
  2. モジュールファイルを作成

    • モジュールとして使用するJavaScriptファイルを拡張子 .mjs で作成します。
    • 例えば、 myModule.mjs というファイルを作成します。
  3. モジュールをインポート

    • 他のJavaScriptファイルから import ステートメントを使用して、ES6モジュールをインポートします。
    • 例えば、 main.mjs というファイルで myModule.mjs をインポートするには、以下のように記述します。
    // main.mjs
    import { myFunction } from './myModule.mjs';
    
    myFunction();
    
    • モジュール内でエクスポートしたい変数や関数を export ステートメントを使用してエクスポートします。
    • 例えば、 myModule.mjsmyFunction をエクスポートするには、以下のように記述します。
    // myModule.mjs
    function myFunction() {
      console.log('Hello from myModule!');
    }
    
    export { myFunction };
    

注意点

  • CommonJSモジュールとES6モジュールは互換性がありません。同じプロジェクト内で混在させる場合は、適切な設定や変換が必要です。
  • package.json ファイルの "type" フィールドを "module" に設定することで、ES6モジュールを使用できるようにします。
  • ES6モジュールは、デフォルトではNode.jsで有効になっていません。

// myModule.mjs
function myFunction() {
  console.log('Hello from myModule!');
}

export { myFunction };

// main.mjs
import { myFunction } from './myModule.mjs';

myFunction();

この例では、myModule.mjs というモジュールを作成し、myFunction をエクスポートしています。その後、main.mjsmyModule.mjs をインポートし、myFunction を呼び出しています。




Node.jsにおけるES6モジュールの使用例

ES6モジュールをインポートする例

// main.mjs
import { myFunction } from './myModule.mjs';

myFunction();
  • インポートされた関数を呼び出しています。
  • import ステートメントを使用して、myModule.mjs から myFunction をインポートしています。
// myModule.mjs
function myFunction() {
  console.log('Hello from myModule!');
}

export { myFunction };
  • エクスポートされた関数は、他のモジュールからインポートすることができます。
  • export ステートメントを使用して、myFunction をエクスポートしています。

ES6モジュールとCommonJSモジュールの混在

// myModule.js (CommonJSモジュール)
module.exports = {
  myFunction: function() {
    console.log('Hello from CommonJS module!');
  }
};

// main.mjs (ES6モジュール)
import { myFunction } from './myModule.js';

myFunction();
  • main.mjs から myModule.js をインポートし、myFunction を呼び出しています。
  • main.mjs はES6モジュールとして定義されています。
  • myModule.js はCommonJSモジュールとして定義されています。



CommonJSモジュールを使用する例

// myModule.js (CommonJSモジュール)
module.exports = {
  myFunction: function() {
    console.log('Hello from CommonJS module!');
  }
};

// main.js (CommonJSモジュール)
const myModule = require('./myModule.js');

myModule.myFunction();
  • require 関数を使用して、モジュールをインポートします。
  • module.exports を使用して、モジュールをエクスポートします。

Node.jsでは、ES6モジュールとCommonJSモジュールを混在させることができます。ただし、適切な設定や変換が必要となります。

  • モジュールローダー

    • ES6モジュールは .mjs 拡張子を使用します。
    • CommonJSモジュールは .js 拡張子を使用します。
  • package.json ファイルの設定

    • "type" フィールドが "commonjs" (デフォルト) の場合は、CommonJSモジュールが使用されます。

どちらを使用すべきか

ES6モジュールは、よりモダンな構文と機能を提供し、Node.jsの開発をより効率的にします。ただし、既存のプロジェクトやライブラリがCommonJSモジュールを使用している場合は、移行にコストがかかることがあります。

適切な方法を選択する際には、プロジェクトの要件やチームのスキルを考慮する必要があります。ES6モジュールを使用する場合は、プロジェクトの初期段階から導入することをおすすめします。


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