ES6 importをNode.jsで利用:詳細解説とサンプルコード

2024-04-02

Node.jsでES6 importを使う方法

--experimental-modules フラグを使う

Node.js v12.17.0以降では、--experimental-modules フラグを指定することで、ES6モジュールをネイティブにサポートします。

node --experimental-modules index.js

この方法を使う場合、以下の点に注意する必要があります。

  • すべてのファイルが .mjs 拡張子でなければなりません。
  • .js ファイルはES6モジュールとして扱われません。
  • デフォルトエクスポートは export default を使って指定する必要があります。

Babelは、JavaScriptの最新構文を古いブラウザや環境で使えるように変換するツールです。Babelを使って、ES6 importをNode.js v12.17.0より前のバージョンで使用することができます。

Babelを使うには、以下の手順が必要です。

  1. プロジェクトにBabelをインストールします。
npm install --dev babel-cli babel-preset-env
  1. .babelrc ファイルを作成し、以下の内容を記述します。
{
  "presets": ["env"]
}
  1. すべてのファイルの拡張子を .js から .mjs に変更します。
  2. 以下のコマンドを使って、ES6モジュールをビルドします。
babel src -d dist
  1. ビルドされたファイルを実行します。
node dist/index.js
  • Babelのバージョンによって、サポートされる構文が異なります。
  • Babelの設定ファイルは、プロジェクトごとに作成する必要があります。

Node.jsでES6 importを使うには、--experimental-modules フラグを使うか、Babelを使うかの2つの方法があります。どちらの方法を使うかは、プロジェクトの環境や要件によって決定します。




import { add } from './math.mjs';

console.log(add(1, 2)); // 3

export default function sayHello() {
  console.log('Hello!');
}

math.mjs

export function add(a, b) {
  return a + b;
}

package.json

{
  "name": "my-app",
  "version": "1.0.0",
  "description": "My application",
  "main": "index.mjs",
  "dependencies": {
    "babel-cli": "^7.18.2",
    "babel-preset-env": "^7.18.2"
  },
  "devDependencies": {
    "nodemon": "^2.0.15"
  },
  "scripts": {
    "start": "node --experimental-modules index.mjs",
    "build": "babel src -d dist",
    "dev": "nodemon --watch src dist/index.js"
  }
}

実行方法

  1. 上記のコードをファイルに保存します。
babel src -d dist
  1. 以下のコマンドを使って、ビルドされたファイルを実行します。
node dist/index.js

出力結果

3
Hello!

解説

このサンプルコードでは、以下のことを行っています。

  • index.mjs ファイルで、math.mjs ファイルから add 関数をインポートしています。
  • math.mjs ファイルで、add 関数をエクスポートしています。
  • package.json ファイルで、Babelの設定を指定しています。
  • start スクリプトを使って、--experimental-modules フラグを指定して index.mjs ファイルを実行しています。




Node.jsでES6 importを使う他の方法

esm パッケージは、Node.js v12.17.0より前のバージョンでES6モジュールをサポートするライブラリです。

npm install --save esm
esm index.mjs

TypeScriptは、JavaScriptのスーパーセットであり、型システムやクラスなどの機能を追加することができます。TypeScriptを使って、ES6 importをNode.js v12.17.0より前のバージョンで使用することができます。

npm install --save typescript
  1. 以下のコマンドを使って、TypeScriptファイルをコンパイルします。
tsc index.ts
node index.js

Node.jsでES6 importを使うには、さまざまな方法があります。どの方法を使うかは、プロジェクトの環境や要件によって決定します。


node.js es6-modules


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