Angularルーティングの達人になる:ActivatedRouteとActivatedRouteSnapshotを使いこなすテクニック

2024-07-27

Angular における ActivatedRoute と ActivatedRouteSnapshot の違い

ActivatedRoute

  • コンポーネントのコンストラクタで注入されます。
  • 購読することで、ルート情報の変更を検知できます。
  • 現在のルートパラメータ、クエリパラメータ、データ、URL へのアクセスを提供します。
  • アクティブなルートに関する情報を提供する オブザーバブル です。

ActivatedRouteSnapshot

  • ルーターガードやルートプレフックで使用されます。
  • 変更することはできません。
  • 特定時点におけるルート情報の 静的スナップショット です。

使い分け

  • 特定時点におけるルート情報のみが必要な場合は、ActivatedRouteSnapshot を使用します。
  • ルート情報が変化する可能性がある場合は、ActivatedRoute を使用します。

  • コンポーネントで現在のルートパラメータにアクセスするには、ActivatedRoute を使用します。
constructor(private route: ActivatedRoute) {
  this.route.params.subscribe(params => {
    this.id = params['id'];
  });
}
  • ルーターガードで特定のルートパラメータが存在するかどうかを確認するには、ActivatedRouteSnapshot を使用します。
canActivate(route: ActivatedRouteSnapshot): boolean {
  const id = route.params['id'];
  return id != null;
}
  • それぞれの特性を理解して使い分けることが重要です。
  • ActivatedRouteSnapshot は特定時点におけるルート情報の静的スナップショットです。
  • ActivatedRoute はアクティブなルートに関する情報を提供するオブザーバブルです。
  • ActivatedRouteActivatedRouteSnapshot は、Angular 2 から導入されました。



この例では、ActivatedRoute を使用して現在のルートパラメータ (id) にアクセスし、コンポーネントの id プロパティに設定します。

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { ActivatedRoute } from '@angular/router';

@Component({
  selector: 'app-user-detail',
  templateUrl: './user-detail.component.html',
  styleUrls: ['./user-detail.component.css']
})
export class UserDetailComponent implements OnInit {

  id: number;

  constructor(private route: ActivatedRoute) { }

  ngOnInit(): void {
    this.route.params.subscribe(params => {
      this.id = params['id'];
    });
  }
}

ルーターガードで特定のルートパラメータが存在するかどうかを確認

この例では、ActivatedRouteSnapshot を使用して、特定のルートパラメータ (id) が存在するかどうかを確認するルーターガードを作成します。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { ActivatedRouteSnapshot, CanActivate } from '@angular/router';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class IdGuard implements CanActivate {

  canActivate(route: ActivatedRouteSnapshot): boolean {
    const id = route.params['id'];
    return id != null;
  }
}

このガードを user-detail コンポーネントのルート設定に追加することで、id パラメータが存在しない場合はコンポーネントにアクセスできなくなります。

{
  path: 'users/:id',
  component: UserDetailComponent,
  canActivate: [IdGuard]
}
機能ActivatedRouteActivatedRouteSnapshot
情報の種類アクティブなルートに関する情報特定時点におけるルート情報の静的スナップショット
変更可能性変更可能変更不可
用途現在のルートパラメータ、クエリパラメータ、データ、URL へのアクセス、ルート情報の変更を検知特定時点におけるルートパラメータ、クエリパラメータ、データ、URL へのアクセス
使用例コンポーネントで現在のルートパラメータにアクセスルーターガードで特定のルートパラメータが存在するかどうかを確認
  • 複雑なアプリケーションでは、より高度なテクニックが必要になる場合があります。



ActivatedRoute オブジェクトは、paramsqueryParams プロパティを使用して、ルートパラメータとクエリパラメータにアクセスできます。

constructor(private route: ActivatedRoute) {
  this.route.params.subscribe(params => {
    this.id = params['id'];
  });

  this.route.queryParams.subscribe(queryParams => {
    this.filter = queryParams['filter'];
  });
}

ActivatedRoute のデータプロパティにアクセス

ActivatedRoute オブジェクトは、data プロパティを使用して、ルートデータにアクセスできます。ルートデータは、コンポーネント間で共有できる任意の情報を含めることができます。

constructor(private route: ActivatedRoute) {
  this.route.data.subscribe(data => {
    this.user = data['user'];
  });
}

ActivatedRoute オブジェクトは、url プロパティを使用して、現在の URL にアクセスできます。

constructor(private route: ActivatedRoute) {
  this.route.url.subscribe(urlSegments => {
    this.currentUrl = urlSegments.join('/');
  });
}

ActivatedRoute オブジェクトは、urlTree プロパティを使用して、現在の URL ツリーにアクセスできます。URL ツリーは、URL の各セグメントと関連する情報を提供します。

constructor(private route: ActivatedRoute) {
  this.route.urlTree.subscribe(urlTree => {
    const id = urlTree.params['id'];
    this.id = id != null ? parseInt(id, 10) : null;
  });
}

ActivatedRouteSnapshot オブジェクトは、paramsqueryParams プロパティを使用して、ルートパラメータとクエリパラメータにアクセスできます。これらのプロパティは静的であり、変更することはできません。

canActivate(route: ActivatedRouteSnapshot): boolean {
  const id = route.params['id'];
  return id != null;
}
canActivate(route: ActivatedRouteSnapshot): boolean {
  const user = route.data['user'];
  return user != null && user.isAdmin;
}
canActivate(route: ActivatedRouteSnapshot): boolean {
  const url = route.url[0].path;
  return url === 'admin';
}
canActivate(route: ActivatedRouteSnapshot): boolean {
  const id = route.urlTree.params['id'];
  return id != null && parseInt(id, 10) > 0;
}

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