【徹底解説】Angularで発生する「this.appInits[i] is not a function」エラーの原因と解決策

2024-07-27

Angular で発生する "this.appInits[i] is not a function" エラーの原因と解決策

このエラーが発生する理由は、主に以下の2つです。

初期化関数が正しく定義されていない

初期化関数は、() => {...} のような形式で定義する必要があります。この形式は、関数を返す匿名関数を表します。

export function initializeApp(config: AppConfig) {
  return () => {
    // 初期化処理を実行
    console.log('initializeAppを実行しました');
    return config.load();
  };
}

上記のように、初期化関数は引数を受け取り、処理を実行して値を返す必要があります。

初期化関数が DI に正しくプロバイダーされていない

初期化関数は、APP_INITIALIZER トークンを使用して DI にプロバイダーする必要があります。

import { NgModule, APP_INITIALIZER } from '@angular/core';
import { initializeApp } from './app-init';

@NgModule({
  providers: [
    {
      provide: APP_INITIALIZER,
      multi: true,
      useFactory: initializeApp,
      deps: [AppConfig],
    },
  ],
})
export class AppModule {}

上記のように、APP_INITIALIZER トークンに対して、multi: true オプションを指定し、初期化関数を返すように設定します。

解決策

上記の原因を踏まえ、以下の手順で解決することができます。

  1. 初期化関数が正しく定義されていることを確認する。
  2. 初期化関数が DI に正しくプロバイダーされていることを確認する。

上記の手順で解決しない場合は、以下の点も確認してみてください。

  • 使用している Angular のバージョン
  • 関連するライブラリのバージョン
  • コンソールログにエラーメッセージが表示されていないか



import { Injectable } from '@angular/core';
import { AppConfig } from './app-config';

@Injectable()
export class AppInitService {
  constructor(private config: AppConfig) {}

  initializeApp(): () => Promise<void> {
    return () => {
      console.log('initializeAppを実行しました');
      return this.config.load();
    };
  }
}

app.module.ts

import { NgModule } from '@angular/core';
import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
import { AppComponent } from './app.component';
import { AppConfigService } from './app-config.service';
import { AppInitService } from './app-init.service';

@NgModule({
  declarations: [AppComponent],
  imports: [BrowserModule],
  providers: [
    AppConfigService,
    {
      provide: APP_INITIALIZER,
      multi: true,
      useFactory: (appInit: AppInitService) => appInit.initializeApp,
      deps: [AppInitService],
    },
  ],
  bootstrap: [AppComponent],
})
export class AppModule {}

app.component.ts

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css'],
})
export class AppComponent {
  title = 'Angular APP_INITIALIZER example';
}

このコードを実行すると、アプリケーション起動時にコンソールに以下のログが出力されます。

initializeAppを実行しました
  • このコードは Angular 14 をベースにしています。
  • 実際のアプリケーションでは、より複雑な初期化処理を実装する可能性があります。



Angular でアプリケーションを初期化するための代替方法

ルートコンポーネントの ngOnInit ライフサイクルフック

利点:

  • シンプルで理解しやすい
  • コードをモジュール化しやすい

欠点:

  • すべての初期化処理を ngOnInit メソッドに記述する必要がある
  • 複雑な初期化処理には向いていない
import { Component, OnInit } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css'],
})
export class AppComponent implements OnInit {
  ngOnInit(): void {
    // 初期化処理を実行
    console.log('ngOnInitを実行しました');
    // ...
  }
}

サービスの constructor

  • 複雑な初期化処理に適している
  • サービスを使用するコンポーネントが初期化処理が完了する前にインスタンス化されてしまう可能性がある
import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable()
export class AppInitService {
  constructor() {
    // 初期化処理を実行
    console.log('constructorを実行しました');
    // ...
  }
}

カスタムオペレーター

  • 柔軟性が高い
  • 理解するのが難しい
  • コードが冗長になりやすい
import { Observable, of } from 'rxjs';
import { Injectable } from '@angular/core';

@Injectable()
export class AppInitService {
  initializeApp(): Observable<void> {
    return of(null).pipe(
      tap(() => {
        // 初期化処理を実行
        console.log('initializeAppを実行しました');
        // ...
      }),
    );
  }
}

第三者ライブラリ

  • 豊富な機能を提供しているものがある
  • 開発時間を短縮できる
  • 覚えるべきことが増える
  • アプリケーションの複雑さを増す可能性がある

例:

どの方法を選択するべきか

どの方法を選択するかは、アプリケーションの要件と開発者の好みによって異なります。

  • シンプルで理解しやすい方法が必要な場合は、ルートコンポーネントの ngOnInit ライフサイクルフック を使用するのが良いでしょう。
  • コードをモジュール化したい場合は、サービスの constructor または カスタムオペレーター を使用するのが良いでしょう。
  • 複雑な初期化処理が必要な場合は、カスタムオペレーター または 第三者ライブラリ を使用するのが良いでしょう。

angular typescript angular-di



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