ASP.NET Core 2.0 Razor vs Angular/React/Vue.js: それぞれのフレームワークでToDoアプリを作ってみよう

2024-05-14

ASP.NET Core 2.0 Razor vs Angular/React/Vue.js: プログラミング初心者向け解説

Webアプリケーション開発において、フロントエンドとバックエンドは重要な役割を担います。

  • フロントエンド: ユーザーが直接操作する画面部分
  • バックエンド: データ処理やサーバー側のロジックを担当

今回取り上げるASP.NET Core 2.0 RazorAngular/React/Vue.jsは、それぞれフロントエンド開発における代表的なフレームワークです。それぞれの機能と特徴を理解し、最適な選択をすることが重要になります。

ASP.NET Core 2.0 Razorは、Microsoftが提供するサーバーサイドレンダリングのフレームワークです。HTMLファイル内にC#コードを埋め込むことで、動的なWebページを生成できます。

主な特徴:

  • シンプルで分かりやすい: HTMLとC#を組み合わせるため、初心者でも比較的学習しやすい
  • サーバーサイドレンダリング: ページ全体をサーバー側で生成するため、SEO対策に有利
  • Microsoftとの親和性: .NET FrameworkやASP.NET MVCとの連携がスムーズ

向いているプロジェクト:

  • 企業向けWebアプリケーション
  • コンテンツ管理システム (CMS)
  • 内部システム

Angularは、Googleが開発したオープンソースのフロントエンドフレームワークです。コンポーネントベースの開発を可能にし、複雑なWebアプリケーションでも効率的に構築できます。

  • コンポーネントベース: 再利用可能なコンポーネントを組み合わせてUIを構築
  • 双方向データバインディング: データとUIを自動的に同期
  • ルーティング: ページ遷移を管理
  • シングルページアプリケーション (SPA)
  • 複雑なUIが必要なプロジェクト

Reactは、Facebookが開発したオープンソースのフロントエンドライブラリです。仮想DOMを用いて高速なレンダリングを実現し、ユーザーインターフェースの開発に特化しています。

  • 仮想DOM: 効率的なレンダリングとパフォーマンス向上
  • JavaScriptライブラリ: 軽量で柔軟性が高い
  • SPA
  • パフォーマンスが重要なプロジェクト

Vue.jsは、Evan You氏が開発したオープンソースのフロントエンドフレームワークです。AngularやReactと比べて学習曲線が緩やかで、初心者にも使いやすいのが特徴です。

  • シンプルな構文: HTML、CSS、JavaScriptを組み合わせる
  • プロトタイピング

ASP.NET Core 2.0 Razor、Angular、React、Vue.jsは、それぞれ異なる強みと弱みを持つフロントエンドフレームワークです。プロジェクトの要件や開発チームのスキルセットを考慮し、最適なフレームワークを選択することが重要です。

補足

上記以外にも、SvelteやMithrilなどのフロントエンドフレームワークが存在します。各フレームワークの特徴を理解し、最適なツールを選択することが重要です。




前回は、ASP.NET Core 2.0 Razor、Angular、React、Vue.jsの概要と、それぞれの向いているプロジェクトについて説明しました。

今回は、各フレームワークの特徴をより具体的に理解するために、シンプルなToDoアプリのサンプルコードをご紹介します。

ToDoアプリ

このToDoアプリでは、ユーザーがタスクを入力し、追加、削除、完了を操作することができます。

ASP.NET Core 2.0 Razor

@{
    ViewData["Title"] = "ToDoアプリ";
}

<h1>ToDoアプリ</h1>

<form asp-action="Create">
    <input type="text" asp-for="NewTodo" />
    <button type="submit">追加</button>
</form>

<ul>
    @foreach (var todo in Model)
    {
        <li>
            @todo.Text
            @if (!todo.IsCompleted)
            {
                <a asp-action="Complete" asp-route-id="@todo.Id">完了</a>
            }
            else
            {
                <a asp-action="Delete" asp-route-id="@todo.Id">削除</a>
            }
        </li>
    }
</ul>

Angular

<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>ToDoアプリ</title>
    <script src="https://unpkg.com/@angular/core@latest/bundles/core.umd.js"></script>
    <script src="https://unpkg.com/@angular/common@latest/bundles/common.umd.js"></script>
    <script src="https://unpkg.com/@angular/compiler@latest/bundles/compiler.umd.js"></script>
    <script src="app.component.ts"></script>
</head>
<body>
    <app-root></app-root>
</body>
</html>

import { Component } from '@angular/core';

@Component({
    selector: 'app-root',
    template: `
        <h1>ToDoアプリ</h1>
        <input type="text" [(ngModel)]="newTodo" />
        <button (click)="addTodo()">追加</button>
        <ul>
            <li *ngFor="let todo of todos">
                {{ todo.text }}
                <button (click)="completeTodo(todo)">完了</button>
                <button (click)="deleteTodo(todo)">削除</button>
            </li>
        </ul>
    `
})
export class AppComponent {
    todos: Todo[] = [];
    newTodo: string = '';

    addTodo() {
        this.todos.push({ text: this.newTodo, isCompleted: false });
        this.newTodo = '';
    }

    completeTodo(todo: Todo) {
        todo.isCompleted = true;
    }

    deleteTodo(todo: Todo) {
        this.todos = this.todos.filter(t => t !== todo);
    }
}

interface Todo {
    text: string;
    isCompleted: boolean;
}

React

// App.js
import React, { useState } from 'react';

const App = () => {
    const [todos, setTodos] = useState([]);
    const [newTodo, setNewTodo] = useState('');

    const addTodo = () => {
        setTodos([...todos, { text: newTodo, isCompleted: false }]);
        setNewTodo('');
    };

    const completeTodo = (todo) => {
        setTodos(todos.map((t) => (t === todo ? { ...t, isCompleted: true } : t)));
    };

    const deleteTodo = (todo) => {
        setTodos(todos.filter((t) => t !== todo));
    };

    return (
        <div>
            <h1>ToDoアプリ</h1>
            <input type="text" value={newTodo} onChange={(e) => setNewTodo(e.target.value)} />
            <button onClick={addTodo}>追加</button>
            <ul>
                {todos.map((todo) => (
                    <li key={todo.id}>
                        {todo.text}
                        <button onClick={()



Blazorは、Microsoftが開発したオープンソースのフレームワークです。C#でWebアプリケーションを開発でき、.NET FrameworkやASP.NET MVCとの連携がスムーズです。

Svelteは、Rich Harris氏が開発したオープンソースのフロントエンドフレームワークです。コンポーネントベースで開発でき、仮想DOMを用いて高速なレンダリングを実現します。

Mithrilは、Linus Kleim氏が開発した軽量なフロントエンドライブラリです。シンプルで分かりやすい構文が特徴で、学習曲線が緩やかです。

jQueryは、JavaScriptライブラリの代表格です。DOM操作やイベント処理を簡単に記述できます。

Plain JavaScript

JavaScriptのみで開発することも可能です。自由度が高い一方で、開発難易度は高くなります。

選択のポイント

最適な方法は、プロジェクトの要件や開発チームのスキルセットによって異なります。

考慮すべきポイント:

  • 開発者の経験: どのフレームワークに最も精通しているか
  • プロジェクトの規模: 大規模なプロジェクトには、コンポーネントベースのフレームワークが適している
  • パフォーマンス: 高速なパフォーマンスが求められる場合は、仮想DOMを用いるフレームワークが適している
  • SEO: SEO対策が重要であれば、サーバーサイドレンダリングのフレームワークが適している

今回ご紹介した以外にも、様々なフロントエンド開発の方法があります。それぞれのメリットとデメリットを理解し、プロジェクトに合った方法を選択することが重要です。


asp.net angular reactjs


JavaScript、React.js、React Nativeで実現!React Nativeで画像リサイズを極めるガイド

resizeModeプロパティImageコンポーネントには、resizeModeというプロパティがあり、画像の表示方法を指定することができます。このプロパティには、以下の値を指定できます。cover: 画像のアスペクト比を維持しながら、コンテナ全体を覆うように表示します。...


Angular2 Router でクエリ文字列を保持する: 高度なテクニック

queryParamsHandling オプションを使用するAngular 8 以降では、preserveQueryParams オプションは非推奨となり、代わりに queryParamsHandling オプションを使用する必要があります。このオプションには、以下の 3 つの値を設定できます。...


Angular テンプレートにおける *ngIf else if の使い方

Angular テンプレートでは、*ngIf 構造ディレクティブを使って、条件に基づいて要素を表示または非表示にすることができます。このディレクティブは、条件式に基づいてテンプレートの一部を表示または非表示にするのに役立ちます。条件式が true の場合、テンプレートはレンダリングされます。条件式が false の場合、テンプレートはレンダリングされません。...


React コンポーネントにおける TypeScript - "名前が見つかりません" エラーの原因と解決策

React コンポーネントで TypeScript を使用する場合、"名前が見つかりません" エラーが発生することがあります。このエラーは、TypeScript コンパイラが変数、関数、またはコンポーネントなどの名前を認識できない場合に発生します。...


React + TypeScript で発生するエラー「Binding element 'children' implicitly has an 'any' type.ts(7031)」の原因と解決策

Reactアプリケーションを TypeScript で開発していると、Binding element 'children' implicitly has an 'any' type. ts(7031) というエラーが発生することがあります。これは、JSX 要素の children プロパティに渡される値の型が TypeScript コンパイラによって正しく推論できないことを示しています。...