【Angular 4】カスタムパイプでエラー「No Provider for CustomPipe」が発生!原因と解決方法を徹底解説

2024-07-27

Angular 4 で発生する "No Provider for CustomPipe" エラーの原因と解決方法

Angular 4 でカスタムパイプを使用する場合、"No Provider for CustomPipe" というエラーが発生することがあります。これは、Angular がカスタムパイプを認識できず、注入できないことを意味します。

原因

このエラーには、主に以下の 2 つの原因が考えられます。

  1. パイプの宣言と登録

    • カスタムパイプを宣言しているモジュールが、他のモジュールにインポートされていない。
    • カスタムパイプを declarations 配列に登録していない。
  2. パイプの使用方法

解決方法

以下の手順で、カスタムパイプを宣言し、登録します。

  1. カスタムパイプを定義するファイルを作成します。
  2. カスタムパイプクラスを定義します。
  3. カスタムパイプクラスを @Pipe デコレータでデコレートします。
  4. カスタムパイプクラスをモジュールの declarations 配列に登録します。
  5. モジュールを他のモジュールにインポートします。

// custom-pipe.ts
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'customPipe'
})
export class CustomPipe implements PipeTransform {
  transform(value: any, args?: any): any {
    // パイプ処理
  }
}

// app.module.ts
import { NgModule } from '@angular/core';
import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
import { CustomPipe } from './custom-pipe';

@NgModule({
  declarations: [
    CustomPipe
  ],
  imports: [
    BrowserModule
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule { }

以下の手順で、カスタムパイプをコンポーネントで使用します。

  1. カスタムパイプをコンポーネントにインポートします。
  2. テンプレートでカスタムパイプを使用します。
// app.component.ts
import { Component } from '@angular/core';
import { CustomPipe } from './custom-pipe';

@Component({
  selector: 'app-root',
  template: `
    {{ value | customPipe }}
  `
})
export class AppComponent {
  value = 'Hello, Angular!';
}
  • カスタムパイプをサービスで使用したい場合は、@Injectable デコレータでデコレートする必要があります。
  • カスタムパイプを複数のモジュールで使用したい場合は、@NgModule デコレータの exports 配列に登録する必要があります。

上記以外にも、"No Provider for CustomPipe" エラーが発生する原因はいくつか考えられます。エラーメッセージをよく確認し、原因に応じて適切な解決方法を検討してください。




// custom-pipe.ts
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'uppercase'
})
export class UppercasePipe implements PipeTransform {
  transform(value: string): string {
    return value.toUpperCase();
  }
}
// app.module.ts
import { NgModule } from '@angular/core';
import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
import { UppercasePipe } from './custom-pipe';

@NgModule({
  declarations: [
    UppercasePipe
  ],
  imports: [
    BrowserModule
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule { }
// app.component.ts
import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  template: `
    <p>Hello, Angular! (uppercase: {{ message | uppercase }}</p>
  `
})
export class AppComponent {
  message = 'hello, world!';
}

このコードを実行すると、以下の出力がコンソールに表示されます。

Hello, Angular! (uppercase: HELLO, WORLD!)

説明

  • app.component.ts ファイルで、uppercase パイプを使用して、message プロパティの値を大文字に変換します。
  • app.module.ts ファイルで、UppercasePipedeclarations 配列に登録します。
  • transform 関数は、パイプに入力された値を大文字に変換します。
  • @Pipe デコレータを使用して、パイプの名前と変換関数を指定します。
  • custom-pipe.ts ファイルで、UppercasePipe という名前のカスタムパイプを定義します。



パイプに引数を渡すことで、パイプの動作をさらに制御することができます。

// custom-pipe.ts
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'formatCurrency'
})
export class FormatCurrencyPipe implements PipeTransform {
  transform(value: number, currency?: string): string {
    if (!currency) {
      currency = 'USD';
    }

    const formatter = new Intl.NumberFormat(undefined, {
      style: 'currency',
      currency: currency
    });

    return formatter.format(value);
  }
}
// app.component.ts
import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  template: `
    <p>Price: {{ price | formatCurrency }}</p>
    <p>Price (EUR): {{ price | formatCurrency:'EUR' }}</p>
  `
})
export class AppComponent {
  price = 19.99;
}

この例では、formatCurrency パイプに currency 引数を渡すことで、通貨書式を指定することができます。

複数の値を返す

パイプは、複数の値を返すことができます。

// custom-pipe.ts
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'calculateAge'
})
export class CalculateAgePipe implements PipeTransform {
  transform(birthDate: Date): { years: number, months: number, days: number } {
    const now = new Date();
    const years = now.getFullYear() - birthDate.getFullYear();
    const months = now.getMonth() - birthDate.getMonth() + (now.getDate() >= birthDate.getDate() ? 0 : -1);
    const days = now.getDate() - birthDate.getDate();

    return { years, months, days };
  }
}
// app.component.ts
import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  template: `
    <p>Age: {{ birthDate | calculateAge }}</p>
    <p>Years: {{ birthDate | calculateAge.years }}</p>
    <p>Months: {{ birthDate | calculateAge.months }}</p>
    <p>Days: {{ birthDate | calculateAge.days }}</p>
  `
})
export class AppComponent {
  birthDate = new Date('1980-01-01');
}

この例では、calculateAge パイプは、yearsmonthsdays のプロパティを持つオブジェクトを返します。テンプレートでは、オブジェクトのプロパティに個別にアクセスすることができます。

カスタムパイプをチェーンする

カスタムパイプをチェーンすることで、より複雑な変換を実行することができます。

// custom-pipe1.ts
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'filterEven'
})
export class FilterEvenPipe implements PipeTransform {
  transform(value: number[]): number[] {
    return value.filter(n => n % 2 === 0);
  }
}

// custom-pipe2.ts
import { Pipe, PipeTransform } from '@angular/core';

@Pipe({
  name: 'multiplyBy2'
})
export class MultiplyBy2Pipe implements PipeTransform {
  transform(value: number): number {
    return value * 2;
  }
}
// app.component.ts
import { Component } from '@angular/core';

@Component({
  selector: 'app-root',
  template: `
    <p>{{ numbers | filterEven | multiplyBy2 }}</p>
  `
})
export class AppComponent {
  numbers = [1, 2, 3, 4, 5];
}

この例では、filterEven パイプと multiplyBy2 パイプをチェーンすることで、偶数のみを2倍して表示します。


angular angular-module angular-pipe



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