CSSセレクターを制覇しよう!右から左へマッチングの謎を解き明かす
CSSセレクターのマッチング:右から左への謎
効率性の追求
セレクターのマッチングは、ブラウザにとって重要な処理です。ページの読み込み速度を向上させるために、効率的な処理が求められます。
右から左へマッチングすることで、ブラウザはまず最も具体的な部分から検索を開始できます。多くの場合、セレクターの右側にある部分は、左側にある部分よりも具体的です。
例えば、以下のセレクターの場合:
div.container p.paragraph
ブラウザはまず p.paragraph
という部分から検索を開始します。これは、div.container
よりも具体的な部分です。
もし p.paragraph
が見つからなかった場合、ブラウザは div.container
を検索する必要はありません。
曖昧さの解消
セレクターによっては、複数の要素にマッチしてしまうことがあります。
div p
このセレクターは、div
要素内にあるすべての p
要素にマッチします。
しかし、以下の HTML コードの場合:
<div>
<p>This is a paragraph.</p>
<div>
<p>This is another paragraph.</p>
</div>
</div>
上記のセレクターは、どちらの p
要素にもマッチします。
右から左へマッチングすることで、ブラウザは最初にマッチした要素を選択できます。
上記の例では、ブラウザは最初に div
要素内にある最初の p
要素を選択します。
例外:子孫セレクター
右から左へマッチングには、いくつかの例外があります。
例えば、子孫セレクター (>
) は左から右へマッチングされます。
div > p
このセレクターは、div
要素の直下にある p
要素のみを選択します。
ブラウザがCSSセレクターを右から左へマッチングする理由は、効率性と曖昧さの解消にあります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>CSSセレクターのマッチング</title>
</head>
<body>
<div class="container">
<p class="paragraph">This is a paragraph.</p>
<div class="inner-container">
<p class="paragraph">This is another paragraph.</p>
</div>
</div>
</body>
</html>
このコードには、以下の要素が含まれています。
div.inner-container
:.inner-container
クラスを持つdiv
要素p.paragraph
:.paragraph
クラスを持つp
要素
以下の CSS コードは、上記の HTML コードにスタイルを適用します。
div.container {
background-color: #ccc;
}
p.paragraph {
color: #000;
}
div.inner-container {
background-color: #ddd;
}
このコードを実行すると、以下の結果が表示されます。
background-color: #ccc;
color: #000;
background-color: #ddd;
color: #000;
この結果から、以下のことが分かります。
p.paragraph
セレクターは、.paragraph
クラスを持つすべてのp
要素にマッチします。
応用
CSSセレクターのマッチングの仕組みを理解することで、より複雑なレイアウトを作成することができます。
例えば、以下のセレクターは、div.container
要素内にある最初の p.paragraph
要素のみを選択します。
div.container p.paragraph:first-child
このセレクターは、以下の HTML コードの場合にのみ p.paragraph
要素にスタイルを適用します。
<div class="container">
<p class="paragraph">This is the first paragraph.</p>
<p class="paragraph">This is the second paragraph.</p>
</div>
属性セレクター
属性セレクターは、要素の属性に基づいて要素を選択できます。
例えば、以下のセレクターは、href
属性を持つすべての a
要素を選択します。
a[href]
疑似クラス
例えば、以下のセレクターは、マウスがホバーしている a
要素を選択します。
a:hover
疑似要素
疑似要素は、要素の一部を選択できます。
例えば、以下のセレクターは、a
要素の後に続くテキストを選択します。
a::after
これらの方法を組み合わせることで、より複雑なセレクターを作成することができます。
例
以下の例は、上記のすべての方法を組み合わせたものです。
<div class="container">
<a href="https://www.example.com" class="button">Click here</a>
</div>
div.container a[href]:hover::after {
content: " (new)";
}
Click here (new)
この例では、以下のセレクターを使用しています。
::after
: 要素の後に続くテキスト:hover
: マウスがホバーしている要素a[href]
:href
属性を持つa
要素
このセレクターは、.container
クラスを持つ div
要素内にある href
属性を持つ a
要素がマウスでホバーされている場合にのみ、::after
疑似要素にスタイルを適用します。
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