Angularで発生する「Missing locale data for the locale "XXX" with angular」エラーの原因と解決策を徹底解説!
Angular で "Missing locale data for the locale "XXX" with angular" エラーが発生する原因と解決策
このエラーが発生する一般的な理由は次のとおりです。
- 必要なロケールデータがプロジェクトに含まれていない:
@angular/common
パッケージには、多くの一般的なロケールが含まれていますが、すべての言語が網羅されているわけではありません。必要な言語のロケールデータがない場合は、手動でダウンロードしてプロジェクトに追加する必要があります。 - ロケールデータが正しくロードされていない: ロケールデータがプロジェクトに含まれていても、正しくロードされていない可能性があります。これは、
registerLocaleData()
関数が正しく呼び出されていない場合や、ロケールデータファイルのパスが間違っている場合などに発生する可能性があります。 - Angular バージョンが古い: Angular 14 より前のバージョンでは、ロケールデータのロードに問題が発生することがありました。この場合は、Angular を最新バージョンに更新する必要があります。
解決策
このエラーを解決するには、次の手順を実行します。
- ロケールデータが正しくロードされていることを確認してください。
registerLocaleData()
関数がアプリケーションのブートストラップコードで正しく呼び出されていることを確認してください。また、ロケールデータファイルのパスが正しいことを確認してください。
Angular でロケールデータをロードするサンプルコード
import { LOCALE_ID } from '@angular/core';
import { registerLocaleData } from '@angular/common';
// デフォルトのロケールデータをロードする
import { default as enLocale } from '@angular/common/locales/en';
registerLocaleData(enLocale);
// en-US ロケールデータをロードする
import { default as enUSLocale } from '@angular/common/locales/en-US';
registerLocaleData(enUSLocale);
@Component({
selector: 'app-root',
templateUrl: './app.component.html',
styleUrls: ['./app.component.css'],
providers: [{ provide: LOCALE_ID, useValue: 'en-US' }] // en-US ロケールを設定
})
export class AppComponent {
title = 'My App';
}
このコードでは、まず @angular/common
パッケージからデフォルトのロケールデータをインポートし、registerLocaleData()
関数を使用してプロジェクトにロードします。次に、en-US
ロケールデータをインポートし、同様にプロジェクトにロードします。
最後に、LOCALE_ID
プロバイダを使用してアプリケーションのロケールを en-US
に設定します。これにより、アプリケーション全体で en-US
ロケールデータが使用されます。
注: このコード例は、プロジェクトにロケールデータをロードする方法を示すだけです。アプリケーションでロケールデータを実際にどのように使用するかは、具体的な要件によって異なります。
Angular でロケールデータをロードするその他の方法
ngx-translate は、Angular アプリケーションで翻訳を管理するためのライブラリです。 ngx-translate を使用すると、ロケールデータを JSON ファイルからロードできます。
import { TranslateModule, TranslateLoader } from '@ngx-translate/core';
import { HttpClient } from '@angular/common/http';
import { HttpLoader } from '@ngx-translate/http-loader';
@NgModule({
imports: [
TranslateModule.forRoot({
loader: {
provide: TranslateLoader,
useFactory: (http: HttpClient) => new HttpLoader(http, './assets/i18n'),
deps: [HttpClient]
}
})
]
})
export class AppModule {}
このコード例では、ngx-translate モジュールをアプリケーションにインポートし、TranslateLoader
プロバイダを HttpLoader
に設定しています。これにより、ngx-translate は ./assets/i18n
ディレクトリにある JSON ファイルからロケールデータをロードします。
Webpack や Rollup などのビルドツールを使用して、ロケールデータをアプリケーションのバンドルに直接埋め込むこともできます。
const { join } = require('path');
module.exports = {
// ...
resolve: {
alias: {
// ...
'@angular/common/locales': join(__dirname, 'node_modules/@angular/common/locales')
}
},
// ...
};
このコード例では、Webpack の resolve.alias
オプションを使用して、@angular/common/locales
ディレクトリへのエイリアスを設定しています。これにより、Webpack はロケールデータをアプリケーションのバンドルに埋め込みます。
カスタムローダーを使用する
ngx-translate や Webpack などのツールを使用せずに、独自のローダーを作成してロケールデータをロードすることもできます。
import { TranslateLoader } from '@ngx-translate/core';
export class CustomLoader implements TranslateLoader {
getTranslation(lang: string) {
// ローケールデータをロードするロジック
return Promise.resolve({
// 翻訳データ
});
}
}
このコード例では、CustomLoader
という名前のカスタムローダーを作成しています。このローダーは、getTranslation()
メソッドを使用してロケールデータをロードします。
どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件によって異なります。 ngx-translate は、多くの機能を備えた包括的なソリューションが必要な場合に適しています。 Webpack や Rollup は、ロケールデータをバンドルに直接埋め込みたい場合に適しています。 カスタムローダーは、より多くの制御が必要な場合に適しています。
angular angular-i18n