【React TypeScript Webpack】positionプロパティの型エラーを解決!文字列ではなく型を使おう
ReactJS、TypeScript、Webpack での "Type 'string' is not assignable to type '"inherit" | "initial" | "unset" | "fixed" | "absolute" | "static" | "relative" | "sticky"'" エラーの原因と解決策
エラーの原因
position
プロパティには、CSS で定義されている 8 つの値のみを割り当てることができます。
sticky
: 要素をスクロール時にブラウザウィンドウ内に固定します。relative
: 要素をその通常の位置からオフセットして配置します。static
: 要素を通常のドキュメントフロー内に配置します。absolute
: 要素をドキュメントフローから切り離し、静的に配置します。fixed
: 要素をブラウザウィンドウに固定します。unset
: position プロパティを未定義状態にします。initial
: 初期値であるstatic
を設定します。inherit
: 親要素の position プロパティを継承します。
一方、JavaScript では文字列型も値として扱えます。そのため、誤って文字列を position
プロパティに割り当てようとすると、型チェックエラーが発生します。
解決策
このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。
- 正しい型を使用する
position
プロパティには、許可されている 8 つの値のいずれかを文字列ではなく、型として割り当てます。
const styles: React.CSSProperties = {
position: 'absolute', // 正しい型を使用
};
- any 型を使用する
型チェックを無効化するために、any
型を使用することができます。ただし、これは推奨される方法ではありません。型チェックを無効化すると、潜在的なエラーを見逃してしまう可能性があります。
const styles: any = {
position: 'absolute', // 型チェックが無効化される
};
const styles: React.CSSProperties = {
top: 0,
left: 0,
width: '100px',
height: '100px',
position: 'absolute', // スタイルオブジェクトを使用
};
Webpack の設定
Webpack を使用している場合は、tsconfig.json
ファイルで型チェックの設定を調整する必要がある場合があります。詳細については、Webpack のドキュメントを参照してください。
import React from 'react';
import styles from './App.module.css';
const App: React.FC = () => {
return (
<div className={styles.container}>
<div className={styles.box}>
<h1>Hello, World!</h1>
</div>
</div>
);
};
export default App;
/* App.module.css */
.container {
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
height: 100vh;
}
.box {
position: absolute; /* 正しい型を使用 */
top: 50%;
left: 50%;
transform: translate(-50%, -50%);
width: 200px;
height: 200px;
background-color: #f00;
text-align: center;
color: #fff;
}
このコードでは、position
プロパティに "absolute"
という文字列ではなく、absolute
型を直接割り当てています。
また、スタイルオブジェクトを使用して、top
、left
、width
、height
などの他のスタイルプロパティも定義しています。
このコードを実行すると、赤いボックスがブラウザウィンドウの中央に固定表示されます。
他の方法
変数を使用する
import React, { useState } from 'react';
import styles from './App.module.css';
const App: React.FC = () => {
const [position, setPosition] = useState<'absolute' | 'relative'>('absolute');
return (
<div className={styles.container}>
<div className={styles.box} style={{ position }}>
<h1>Hello, World!</h1>
</div>
</div>
);
};
export default App;
/* App.module.css */
.container {
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
height: 100vh;
}
.box {
width: 200px;
height: 200px;
background-color: #f00;
text-align: center;
color: #fff;
}
このコードでは、position
プロパティの値を useState
フックを使用して管理しています。
position
変数は初期値として "absolute"
に設定されていますが、後で setPosition
関数を使用して値を変更することができます。
条件分岐を使用する
import React from 'react';
import styles from './App.module.css';
const App: React.FC = () => {
const isAbsolute = true; // 状況に応じて true または false に変更
return (
<div className={styles.container}>
<div className={styles.box} style={{ position: isAbsolute ? 'absolute' : 'relative' }}>
<h1>Hello, World!</h1>
</div>
</div>
);
};
export default App;
/* App.module.css */
.container {
display: flex;
justify-content: center;
align-items: center;
height: 100vh;
}
.box {
width: 200px;
height: 200px;
background-color: #f00;
text-align: center;
color: #fff;
}
isAbsolute
変数が true
の場合、position
プロパティには "absolute"
が設定されます。一方、isAbsolute
が false
の場合、position
プロパティには "relative"
が設定されます。
これらの方法は、position
プロパティの値を状況に応じて動的に変更したい場合に役立ちます。
position
プロパティの値を設定するには、さまざまな方法があります。
- 文字列ではなく、型を使用する
reactjs typescript webpack