Angular Materialのソート機能解説

2024-10-15

Angular Material のデフォルトソート: ソートヘッダーについて (日本語)

Angular Material では、データのソートを簡単に実装するための ソートヘッダー コンポーネントを提供しています。このコンポーネントを使用すると、ユーザーがテーブルヘッダーをクリックすることで、テーブル内のデータを昇順または降順にソートすることができます。

ソートヘッダーの使用方法

  1. モジュールのインポート

    import { MatSortModule } from '@angular/material/sort';
    

    MatSortModule をインポートして、ソート機能を使用できるようにします。

  2. テーブルの定義

    <table mat-table [dataSource]="dataSource" matSort>
      </table>
    

    mat-table ディレクティブを使用してテーブルを定義し、matSort ディレクティブを指定してソート機能を有効にします。

  3. ソートヘッダーの追加

    <th mat-header-cell *matHeaderCellDef mat-sort-header> Name </th>
    

    mat-header-cell ディレクティブを使用してヘッダーセルを定義し、mat-sort-header ディレクティブを指定してソートヘッダーを追加します。

  4. データソースの定義

    @Component({
      // ...
    })
    export class MyComponent {
      dataSource: MatTableDataSource<any>;
    
      constructor(private sort: MatSort) {
        this.dataSource = new MatTableDataSource(data);
        this.dataSource.sort = this.sort;
      }
    }
    

    MatTableDataSource を使用してデータソースを定義し、ソート機能を有効にするために sort プロパティに MatSort インスタンスを設定します。

デフォルトのソート挙動

  • 複数のレベルのソート
    ユーザーが複数のヘッダーをクリックすると、複数のレベルのソートが適用されます。
  • クリックによる昇順/降順の切り替え
    ヘッダーをクリックすると、データは昇順または降順にソートされます。

カスタムソートロジック

デフォルトのソートロジックを変更する場合は、compare 関数をオーバーライドすることができます。

this.dataSource.sort.compare = (a: any, b: any, direction: SortDirection) => {
  // カスタムソートロジックをここに記述
};

注意

  • カスタムソートロジックが必要な場合は、compare 関数をオーバーライドしてください。
  • デフォルトでは、文字列はアルファベット順、数値は数値順にソートされます。
  • ソートヘッダーは、MatTableDataSource と連携して動作します。



<table mat-table [dataSource]="dataSource" matSort>
  <ng-container matColumnDef="id">
    <th mat-header-cell *matHeaderCellDef mat-sort-header> ID </th>
    <td mat-cell *matCellDef="let element"> {{element.id}} </td>
  </ng-container>
  <ng-container matColumnDef="name">
    <th mat-header-cell *matHeaderCellDef mat-sort-header> Name </th>
    <td mat-cell *matCellDef="let element"> {{element.name}} </td>
  </ng-container   >
  <tr mat-header-row *matHeaderRowDef="displayedColumns"></tr>
  <tr mat-row *matRowDef="let row; columns: displayedColumns;"></tr   >
</table>
import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { MatTableDataSource, MatSort } from '@angular/material/table';

@Component({
  selector: 'app-my-table',
  templateUrl: './my-table.component.html',
  styleUrls: ['./my-table.component.   css']
})
export class MyTableComponent implements OnInit {
  displayedColumns: string[] = ['   id', 'name'];
  dataSource: MatTableDataSource<any>;

  constructor(private sort: MatSort) { }

  ngOnInit() {
    const data = [
      {id: 1, name: 'Alice'},
      {id: 2, name: 'Bob'},
      {id: 3, name: 'Charlie'}
    ];

    this.dataSource = new MatTableDataSource(data);
    this.dataSource.sort = this.sort;
  }
}

コード解説

  1. HTML

    • matColumnDef ディレクティブを使用して列を定義し、mat-header-cellmat-cell ディレクティブを使用してヘッダーセルとデータセルを定義します。
    • mat-sort-header ディレクティブをヘッダーセルに指定してソートヘッダーを追加します。
  2. TypeScript

    • ngOnInit ライフサイクルフックでデータソースにデータを設定します。

ソート機能の実行

  • テーブルヘッダーをクリックすると、その列に基づいてデータが昇順または降順にソートされます。
this.dataSource.sort.compare = (a: any, b: any, direction: SortDirection) => {
  // カスタムソートロジックをここに記述
};



カスタムソートロジックの実装

this.dataSource.sort.compare = (a: any, b: any, direction: SortDirection) => {
  // カスタムソートロジックをここに記述
};

この方法を使用すると、任意のソート基準を実装することができます。

ソートパイプの使用

Angular のパイプを使用して、データのソートを処理することもできます。

@Pipe({
  name: 'sortBy'
})
export class SortByPipe implements PipeTransform {
  transform(value: any[], property: string, direction: SortDirection): any[] {
    // ソートロジックをここに記述
  }
}

このパイプをテンプレートで使用して、データをソートすることができます。

<table mat-table [dataSource]="dataSource | sortBy:'name':'asc'">
  </table>

ソートサービスの使用

ソートロジックを再利用するために、ソートサービスを作成することもできます。

@Injectable()
export class SortService {
  sortBy(data: any[], property: string, direction: SortDirection): any[] {
    // ソートロジックをここに記述
  }
}
constructor(private sortService: SortService) { }

// ...

this.dataSource = new MatTableDataSource(this.sortService.sortBy(data, 'name', 'asc'));

ライブラリの使用

サードパーティのライブラリを使用して、ソート機能を提供することもできます。例えば、ngx-sort-grid ライブラリは、グリッド内のデータをソートするための機能を提供します。

選択基準

どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件やチームの好みによって異なります。以下は、各方法の利点と欠点を考慮する際のポイントです。

  • ライブラリ
    多くの機能を提供し、開発時間を短縮できます。
  • ソートサービス
    ソートロジックを再利用するために便利です。
  • ソートパイプ
    テンプレート内で簡単に使用でき、再利用が可能です。
  • カスタムソートロジック
    柔軟性が高く、任意のソート基準を実装できます。

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