TypeORM Upsert:詳細解説とサンプルコードで実践! これであなたもUpsertマスター!
TypeORMにおけるUpsert操作:詳細解説
TypeORMは、Node.jsとTypeScript向けの人気のあるORM(Object-Relational Mapper)です。データベースとのやり取りを簡素化し、エンティティクラスを介してデータの操作を可能にします。
Upsert操作とは?
Upsert操作は、データベースレコードが存在しない場合は挿入し、存在する場合は更新する操作です。これは、重複レコードの挿入を防ぎ、データの一貫性を保つために役立ちます。
TypeORMは、upsert
メソッドを使用してUpsert操作を直接サポートします。このメソッドは、エンティティオブジェクトと、更新する必要があるエンティティの属性を指定するオプションオブジェクトを受け取ります。
import { Repository } from 'typeorm';
const userRepository: Repository<User>;
const user = {
id: 1,
name: 'John Doe',
email: '[email protected]'
};
await userRepository.upsert(user, ['id']);
上記のコードは、id
1のユーザーが存在しない場合は挿入し、存在する場合はname
とemail
プロパティを更新します。
upsert
メソッドの詳細
upsert
メソッドは以下のオプションパラメータを受け取ります。
- conflictColumns: 更新対象となる列の配列
- updateOnDuplicate: 重複レコードが検出された場合に更新する属性の配列
- onDuplicate: 重複レコードが検出された場合に実行するコールバック関数
以下の例では、upsert
メソッドを使用して、users
テーブルにレコードを挿入または更新します。
import { Repository } from 'typeorm';
const userRepository: Repository<User>;
const user = {
id: 1,
name: 'John Doe',
email: '[email protected]'
};
await userRepository.upsert(user, ['id'], {
updateOnDuplicate: ['name', 'email'],
onDuplicate: (entity) => {
entity.isActive = true;
}
});
- 重複レコードの挿入を防ぎます
- データの一貫性を保ちます
- コードを簡潔にする
注意事項
upsert
メソッドは、プライマリキー列を更新しないように注意してください。
TypeORMのupsert
メソッドは、データベースレコードを挿入または更新するための強力なツールです。このメソッドを使用することで、重複レコードの挿入を防ぎ、データの一貫性を保つことができます。
- 上記のコード例は、TypeScriptを使用しています。
- TypeORMは、MySQL、PostgreSQL、SQLiteなど、さまざまなデータベースをサポートしています。
upsert
メソッドは、TypeORM 0.2.15以降で使用できます。
import { Entity, PrimaryGeneratedColumn, Column } from 'typeorm';
import { Repository } from 'typeorm';
@Entity('users')
export class User {
@PrimaryGeneratedColumn()
id: number;
@Column()
name: string;
@Column()
email: string;
@Column()
isActive: boolean;
}
// データベース接続
const connection = await createConnection({
type: 'mysql',
host: 'localhost',
port: 3306,
username: 'root',
password: 'password',
database: 'test',
});
// リポジトリ取得
const userRepository = connection.getRepository(User);
// ユーザーデータ
const user = {
name: 'John Doe',
email: '[email protected]',
isActive: true
};
// Upsert操作
await userRepository.upsert(user, ['id'], {
updateOnDuplicate: ['name', 'email', 'isActive'],
onDuplicate: (entity) => {
entity.isActive = true;
}
});
コード解説
-
データベース接続
createConnection()
関数を使用して、データベースに接続します。- 接続オプションを指定します。
-
リポジトリ取得
-
ユーザーデータ
-
userRepository.upsert()
メソッドを使用して、Upsert操作を実行します。['id']
を指定して、id
列を更新対象の列として指定します。updateOnDuplicate: ['name', 'email', 'isActive']
オプションを使用して、重複レコードが検出された場合に更新する属性を指定します。onDuplicate
オプションを使用して、重複レコードが検出された場合に実行するコールバック関数を指定します。
- 他のデータベースを使用する場合は、接続オプションを適宜変更する必要があります。
方法
save()
メソッドと
findOne()`メソッドの組み合わせfindOne()
メソッドを使用して、レコードが存在するかどうかを確認します。- レコードが存在しない場合は、
save()
メソッドを使用して新しいレコードを挿入します。
const user = await userRepository.findOne({ id: 1 });
if (!user) {
user = new User();
user.id = 1;
user.name = 'John Doe';
user.email = '[email protected]';
user.isActive = true;
await userRepository.save(user);
} else {
user.name = 'John Doe Updated';
user.email = '[email protected]';
await userRepository.save(user);
}
クエリビルダ
const queryBuilder = connection.createQueryBuilder();
const user = {
id: 1,
name: 'John Doe',
email: '[email protected]',
isActive: true
};
const existingUser = await queryBuilder
.select('*')
.from('users')
.where('id = :id', { id: user.id })
.getOne();
if (!existingUser) {
await queryBuilder
.insert()
.into('users')
.values(user)
.execute();
} else {
await queryBuilder
.update('users')
.set({
name: user.name,
email: user.email,
isActive: user.isActive
})
.where('id = :id', { id: user.id })
.execute();
}
各方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
upsert メソッド | シンプルで分かりやすい | データベースによってサポートされていない場合がある |
save() メソッドとfindOne() メソッドの組み合わせ | 汎用性が高い | 冗長なコードになる可能性がある |
クエリビルダ | 柔軟性が高い | 複雑で分かりにくい |
どの方法を使用するかは、状況によって異なります。
- シンプルで分かりやすい方法が必要な場合は、
upsert
メソッドを使用します。 - 汎用性が高い方法が必要な場合は、
save()
メソッドとfindOne()
メソッドの組み合わせを使用します。 - 柔軟性が高い方法が必要な場合は、クエリビルダを使用します。
typescript typeorm