TypeORM Upsert:詳細解説とサンプルコードで実践! これであなたもUpsertマスター!

2024-07-27

TypeORMにおけるUpsert操作:詳細解説

TypeORMは、Node.jsとTypeScript向けの人気のあるORM(Object-Relational Mapper)です。データベースとのやり取りを簡素化し、エンティティクラスを介してデータの操作を可能にします。

Upsert操作とは?

Upsert操作は、データベースレコードが存在しない場合は挿入し、存在する場合は更新する操作です。これは、重複レコードの挿入を防ぎ、データの一貫性を保つために役立ちます。

TypeORMは、upsertメソッドを使用してUpsert操作を直接サポートします。このメソッドは、エンティティオブジェクトと、更新する必要があるエンティティの属性を指定するオプションオブジェクトを受け取ります。

import { Repository } from 'typeorm';

const userRepository: Repository<User>;

const user = {
  id: 1,
  name: 'John Doe',
  email: '[email protected]'
};

await userRepository.upsert(user, ['id']);

上記のコードは、id 1のユーザーが存在しない場合は挿入し、存在する場合はnameemailプロパティを更新します。

upsertメソッドの詳細

upsertメソッドは以下のオプションパラメータを受け取ります。

  • conflictColumns: 更新対象となる列の配列
  • updateOnDuplicate: 重複レコードが検出された場合に更新する属性の配列
  • onDuplicate: 重複レコードが検出された場合に実行するコールバック関数

以下の例では、upsertメソッドを使用して、usersテーブルにレコードを挿入または更新します。

import { Repository } from 'typeorm';

const userRepository: Repository<User>;

const user = {
  id: 1,
  name: 'John Doe',
  email: '[email protected]'
};

await userRepository.upsert(user, ['id'], {
  updateOnDuplicate: ['name', 'email'],
  onDuplicate: (entity) => {
    entity.isActive = true;
  }
});
  • 重複レコードの挿入を防ぎます
  • データの一貫性を保ちます
  • コードを簡潔にする

注意事項

  • upsertメソッドは、プライマリキー列を更新しないように注意してください。

TypeORMのupsertメソッドは、データベースレコードを挿入または更新するための強力なツールです。このメソッドを使用することで、重複レコードの挿入を防ぎ、データの一貫性を保つことができます。

  • 上記のコード例は、TypeScriptを使用しています。
  • TypeORMは、MySQL、PostgreSQL、SQLiteなど、さまざまなデータベースをサポートしています。
  • upsertメソッドは、TypeORM 0.2.15以降で使用できます。



import { Entity, PrimaryGeneratedColumn, Column } from 'typeorm';
import { Repository } from 'typeorm';

@Entity('users')
export class User {
  @PrimaryGeneratedColumn()
  id: number;

  @Column()
  name: string;

  @Column()
  email: string;

  @Column()
  isActive: boolean;
}

// データベース接続
const connection = await createConnection({
  type: 'mysql',
  host: 'localhost',
  port: 3306,
  username: 'root',
  password: 'password',
  database: 'test',
});

// リポジトリ取得
const userRepository = connection.getRepository(User);

// ユーザーデータ
const user = {
  name: 'John Doe',
  email: '[email protected]',
  isActive: true
};

// Upsert操作
await userRepository.upsert(user, ['id'], {
  updateOnDuplicate: ['name', 'email', 'isActive'],
  onDuplicate: (entity) => {
    entity.isActive = true;
  }
});

コード解説

  1. データベース接続

    • createConnection()関数を使用して、データベースに接続します。
    • 接続オプションを指定します。
  2. リポジトリ取得

  3. ユーザーデータ

    • userRepository.upsert()メソッドを使用して、Upsert操作を実行します。
    • ['id']を指定して、id列を更新対象の列として指定します。
    • updateOnDuplicate: ['name', 'email', 'isActive']オプションを使用して、重複レコードが検出された場合に更新する属性を指定します。
    • onDuplicateオプションを使用して、重複レコードが検出された場合に実行するコールバック関数を指定します。
  • 他のデータベースを使用する場合は、接続オプションを適宜変更する必要があります。



方法

  1. save()メソッドとfindOne()`メソッドの組み合わせ

    • findOne()メソッドを使用して、レコードが存在するかどうかを確認します。
    • レコードが存在しない場合は、save()メソッドを使用して新しいレコードを挿入します。
const user = await userRepository.findOne({ id: 1 });

if (!user) {
  user = new User();
  user.id = 1;
  user.name = 'John Doe';
  user.email = '[email protected]';
  user.isActive = true;

  await userRepository.save(user);
} else {
  user.name = 'John Doe Updated';
  user.email = '[email protected]';

  await userRepository.save(user);
}
  1. クエリビルダ

const queryBuilder = connection.createQueryBuilder();

const user = {
  id: 1,
  name: 'John Doe',
  email: '[email protected]',
  isActive: true
};

const existingUser = await queryBuilder
  .select('*')
  .from('users')
  .where('id = :id', { id: user.id })
  .getOne();

if (!existingUser) {
  await queryBuilder
    .insert()
    .into('users')
    .values(user)
    .execute();
} else {
  await queryBuilder
    .update('users')
    .set({
      name: user.name,
      email: user.email,
      isActive: user.isActive
    })
    .where('id = :id', { id: user.id })
    .execute();
}

各方法の比較

方法利点欠点
upsertメソッドシンプルで分かりやすいデータベースによってサポートされていない場合がある
save()メソッドとfindOne()メソッドの組み合わせ汎用性が高い冗長なコードになる可能性がある
クエリビルダ柔軟性が高い複雑で分かりにくい

どの方法を使用するかは、状況によって異なります。

  • シンプルで分かりやすい方法が必要な場合は、upsertメソッドを使用します。
  • 汎用性が高い方法が必要な場合は、save()メソッドとfindOne()メソッドの組み合わせを使用します。
  • 柔軟性が高い方法が必要な場合は、クエリビルダを使用します。

typescript typeorm



TypeScriptで列挙型のような型を作成するサンプルコード

しかし、場合によっては、列挙型のような型を作成したい場合があります。これは、列挙型のすべての機能が必要ではない場合や、より柔軟な型が必要な場合に役立ちます。TypeScriptで列挙型のような型を作成するには、いくつかの方法があります。オブジェクトリテラルを使用する...


メソッドを使い分けてスッキリ記述!TypeScriptのメソッドオーバーロードで実現するエレガントなプログラミング

メソッドオーバーロードとは、同じ名前のメソッドを複数定義し、それぞれ異なる引数や戻り値を持つようにすることで、コードの可読性と保守性を向上させる手法です。TypeScriptでは、この機能を活用して、より柔軟で型安全なコードを書くことができます。...


TypeScript と Knockout.js を使用した Todo アプリケーションのサンプルコード

Knockout. js は、JavaScript フレームワークであり、DOM 操作とデータバインディングを容易にすることで、Web アプリケーション開発を簡素化します。TypeScript は、JavaScript の静的型付けスーパーセットであり、型安全性を向上させ、開発者の生産性を高めることができます。...


TypeScriptとJavaScriptの違いと利点

TypeScriptは、JavaScriptのスーパーセットであり、JavaScriptに静的型付けの機能を追加したプログラミング言語です。つまり、TypeScriptのコードはJavaScriptのコードとしても実行できますが、TypeScriptでは変数や関数の型を明示的に指定することができます。...


JavaScriptとTypeScriptにおけるオープンエンド関数引数

この例では、sum関数は. ..numbersという引数を受け取ります。...演算子は、渡された引数を配列に変換します。そのため、numbers変数には、呼び出し時に渡されたすべての数値が格納されます。TypeScriptでは、引数の型も指定できます。この例では、sum関数はnumber型の引数のみを受け取るように定義されています。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



JavaScript と TypeScript における switch 文で同じコードを 2 つのケースで実行する方法

この場合、以下の 2 つの方法で実現することができます。上記の例では、value が 1 または 3 の場合、console. log("値は 1 または 3 です"); が実行されます。同様に、value が 2 または 4 の場合、console


サンプルコードで解説! TypeScript で jQuery Autocomplete を使いこなす

jQuery の型定義ファイルの導入TypeScript で jQuery を利用するために、型定義ファイルが必要です。型定義ファイルは、jQuery の関数やプロパティの型情報を提供し、TypeScript の IntelliSense 機能でオートコンプリートやエラーチェックを有効にします。


軽量で効率的な TypeScript コード: 最小化の重要性とベストプラクティス

そこで、TypeScriptを最小化と呼ばれる手法でコンパイルすることで、コードサイズを削減し、実行速度を向上させることができます。最小化は、コメントや空白などの不要な文字列を削除し、変数名を短縮するなどの処理を行います。TypeScriptを最小化する方法


TypeScriptでHTMLElementの型をアサートする:型ガード、asキーワード、型パラメーターなど

最も簡単な方法は、as キーワードを使う方法です。この方法は、単純で分かりやすいですが、いくつかの注意点があります。element が実際に HTMLElement 型であることを保証するものではありません。型エラーが発生しても、コンパイルエラーにはなりません。


TypeScript で既存の JavaScript ライブラリから .d.ts 型定義ファイルを作成する方法

型定義ファイルを作成するには、いくつかの方法があります。手動で作成する最も基本的な方法は、テキストエディタを使って手動で型定義ファイルを作成することです。ファイルには、ライブラリの各関数や変数について、以下の情報が必要です。名前型引数戻り値