AngularFirestoreエラー解決ガイド

2024-09-19

AngularFirestoreのNullInjectorErrorについて

日本語訳

AngularFirestoreは、AngularアプリケーションでFirebaseのCloud Firestoreデータベースにアクセスするためのサービスです。このエラーは、AngularFirestoreのインスタンスがインジェクションされなかった場合に発生します。

詳細

  • NullInjectorError
    このエラーは、Angularが要求されたサービスのインスタンスを提供できない場合に発生します。つまり、AngularFirestoreのインスタンスがどこからも提供されていない状態です。
  • インジェクション
    Angularは、依存性注入と呼ばれる仕組みを使用して、コンポーネントまたはサービスに他のサービスを注入します。これにより、コードのモジュール化と再利用性が向上します。

原因

  1. モジュール宣言
    AngularFirestoreは、モジュールのインポートと宣言によってアプリケーションで使用可能になります。モジュール宣言が正しく行われていない場合、AngularFirestoreのインスタンスが提供されません。
  2. インジェクション
    AngularFirestoreのインスタンスをコンポーネントまたはサービスにインジェクションする必要があります。インジェクションが正しく行われていない場合、エラーが発生します。

解決方法

  1. モジュール宣言
    app.module.tsなどのモジュールファイルに、AngularFirestoreModuleをインポートして宣言します。

    import { NgModule } from '@angular/core';
    import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
    import { AngularFireModule } from '@angular/fire';
    import { AngularFirestoreModule } from '@angular/fire/firestore';
    
    im   port { AppComponent } from './app.component';
    
    @NgModule({
      declarations: [AppComponent],
      imports: [
        BrowserModule,
        AngularFireModule.initializeApp(environment.fireb   aseConfig), // Firebaseの設定
        AngularFirestoreModule
      ],
      providers: [],
      bootstrap: [AppComponent]
    })
    export class AppModule { }
    
  2. インジェクション
    コンポーネントまたはサービスのコンストラクタに、AngularFirestoreを注入します。

    import { Component } from '@angular/core';
    import { AngularFirestore } from '@angular/fire/firestore';
    
    @Component({
      selector: 'app-my-component',
      templateUrl: './my-component.html',
      styleUrls: ['./my-component.css']
    })
    export class MyComponent {
      constructor(private afs: AngularFirestore) {}
    }
    



AngularFirestoreエラー解決ガイド: コード例

NullInjectorError: No provider for AngularFirestore エラーを解決するためのコード例を解説します。

モジュール宣言: app.module.ts

import { NgModule } from '@angular/core';
import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
import { AngularFireModule } from '@angular/fire';
import { AngularFirestoreModule } from '@angular/fire/firestore';

im   port { AppComponent } from './app.component';

@NgModule({
  declarations: [AppComponent],
  imports: [
    BrowserModule,
    AngularFireModule.initializeApp(environment.fireb   aseConfig), // Firebaseの設定
    AngularFirestoreModule
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule { }
  • AngularFirestoreModule
    AngularFirestoreモジュールをインポートします。
  • AngularFireModule.initializeApp
    Firebaseの設定を初期化します。

コンポーネントまたはサービスへのインジェクション

import { Component } from '@angular/core';
import { AngularFirestore } from '@angular/fire/firestore';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComponent {
  constructor(private afs: AngularFirestore) {}
}
  • AngularFirestore
    コンストラクタでAngularFirestoreを注入します。

Firebaseの設定ファイル: environment.ts

export const environment = {
  production: false,
  firebaseConfig: {
    apiKey: "<your-api-key>",
    authDomain: "<your-auth-domain>",
    projectId: "<your-project-id>",
    storageBucket: "<your-storag   e-bucket>",
    messagingSenderId: "<your-messaging-sender-id>",
    appId: "<your-app-id>",
    measurementId: "<your-measurement-id>"
  }
};
  • firebaseConfig
    Firebaseプロジェクトの設定を指定します。  

エラー解決手順

  1. Firebase設定
    environment.tsに正しいFirebase設定を指定します。



直接的なインスタンス作成:

Angularの依存性注入システムを使用せずに、直接AngularFirestoreのインスタンスを作成することができます。ただし、この方法は一般的に推奨されません。

import { AngularFirestore } from '@angular/fire/firestore';

const afs = new AngularFirestore();

グローバルサービス:

AngularFirestoreのインスタンスをグローバルサービスとして提供し、アプリケーション全体でアクセスできるようにすることができます。

import { Injectable } from '@angular/core';
import { AngularFirestore } from '@angular/fire/firestore';

@Injectable({
  providedIn: 'root'
})
export class    FirestoreService {
  constructor(private afs: AngularFirestore   ) {}
}

そして、コンポーネントやサービスからこのグローバルサービスをインジェクションします。

import { Component } from '@angular/core';
import { FirestoreService } from './firestore.service';

@Component({
  selector: 'app-my-component',
  templateUrl: './my-component.html',
  styleUrls: ['./my-component.css']
})
export class MyComp   onent {
  constructor(private firestoreService: FirestoreService) {}
}

カスタムプロバイダー:

Angularの依存性注入システムを使用して、カスタムプロバイダーを作成し、AngularFirestoreのインスタンスを提供することができます。

import { NgModule, Provider } from '@angular/core';
import { AngularFirestore } from '@angular/fire/firestore';

export function firestoreFactory(afs: AngularFirestore) {
  return afs;
}

export const firestoreProvider: Provider = {
  provide: AngularFirestore,
  useFactory: firestoreFactory,
  deps: [AngularFirestore]
};

@NgModule({
  providers: [firestoreProvider]
})
export class MyModule {}

注意

  • カスタムプロバイダー
    カスタムプロバイダーは、Angularの依存性注入システムを活用して、より柔軟な制御を提供します。
  • グローバルサービス
    グローバルサービスは、アプリケーションの規模が大きくなるにつれて管理が難しくなることがあります。
  • 直接的なインスタンス作成
    この方法は、アプリケーションの構造やテストのしやすさに影響を与える可能性があります。

angular firebase google-cloud-firestore



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