【React Router × TypeScript】型安全な開発を極める!`match`オブジェクトと`useParams`フックの使い分け

2024-07-27

React、TypeScript、React Router における props の match オブジェクトの型参照

React、TypeScript、React Router を組み合わせた開発において、コンポーネントの props として受け取る match オブジェクトにアクセスするには、適切な型定義が必要です。このチュートリアルでは、その方法について分かりやすく解説します。

match オブジェクトとは

必要な型定義

match オブジェクトにアクセスするには、@types/react-router パッケージから提供される RouteComponentProps 型を使用する必要があります。この型は、match プロパティを含む、ルーターコンポーネントの props の型定義を提供します。

具体的な型定義例

以下のコード例は、match オブジェクトを含む props を受け取るコンポーネントの型定義を示しています。

import React from 'react';
import { RouteComponentProps } from 'react-router-dom';

interface Props extends RouteComponentProps<any> {
  // 他の props
}

const MyComponent: React.FC<Props> = ({ match, ...props }) => {
  // match オブジェクトを使用するコード
  const userId = match.params.userId;
  return <div>ユーザー ID: {userId}</div>;
};

この例では、Props インターフェースは RouteComponentProps 型を継承しています。これにより、match プロパティを含む、RouteComponentProps 型で定義されているすべての props にアクセスできるようになります。

注意点

  • match オブジェクトは、コンポーネントがルートに直接レンダリングされていない場合、利用できない場合があります。このような場合は、useRoute フックを使用して match オブジェクトにアクセスする必要があります。
  • RouteComponentProps 型はジェネリック型であり、P というパラメータを持ちます。このパラメータは、match.params プロパティの型を定義するために使用されます。上記の例では、Pany 型に設定されていますが、より具体的な型に置き換えることもできます。



src
├── App.tsx
├── components
│   └── Profile.tsx
├── index.tsx
└── routes.ts

コード解説

1 routes.ts

このファイルは、ルーティングの設定を定義します。

import React from 'react';
import { Route, Routes } from 'react-router-dom';
import Profile from '../components/Profile';

const routes: Route[] = [
  {
    path: '/profile/:userId',
    element: <Profile />,
  },
];

export default routes;

このコードでは、/profile/:userId というパスを持つルートを定義しています。このルートにアクセスすると、Profile コンポーネントが表示されます。:userId はルートパラメータであり、ユーザー ID を格納します。

2 App.tsx

このファイルは、アプリケーションのルートコンポーネントを定義します。

import React from 'react';
import { BrowserRouter } from 'react-router-dom';
import routes from './routes';

const App: React.FC = () => {
  return (
    <BrowserRouter>
      <Routes>{routes}</Routes>
    </BrowserRouter>
  );
};

export default App;

このコードでは、BrowserRouter コンポーネントを使用して、React Router をセットアップしています。routes プロパティには、routes.ts ファイルで定義したルート設定が渡されます。

3 Profile.tsx

このファイルは、Profile コンポーネントを定義します。このコンポーネントは、ユーザーのプロフィール情報を表示します。

import React from 'react';
import { RouteComponentProps } from 'react-router-dom';

interface Props extends RouteComponentProps<any> {
  // 他の props
}

const Profile: React.FC<Props> = ({ match, ...props }) => {
  const userId = match.params.userId;
  // ユーザー情報フェッチ
  const user = getUser(userId);

  if (!user) {
    return <div>ユーザーが見つかりません。</div>;
  }

  return (
    <div>
      <h1>{user.name}</h1>
      <p>メールアドレス: {user.email}</p>
    </div>
  );
};

export default Profile;

このコードでは、RouteComponentProps 型を使用して、match オブジェクトを含む props を定義しています。match.params.userId を使用して、ルートパラメータ userId の値を取得しています。

実行

上記のコードを実行すると、以下のようになります。

  • ブラウザに http://localhost:3000/profile/123 と入力すると、ユーザー ID 123 のプロフィール情報が表示されます。
  • ブラウザに http://localhost:3000 と入力すると、空のプロフィールページが表示されます。



useParams フックを使用した代替方法

import React from 'react';
import { useParams } from 'react-router-dom';

const Profile: React.FC = () => {
  const { userId } = useParams();
  // ユーザー情報フェッチ
  const user = getUser(userId);

  if (!user) {
    return <div>ユーザーが見つかりません。</div>;
  }

  return (
    <div>
      <h1>{user.name}</h1>
      <p>メールアドレス: {user.email}</p>
    </div>
  );
};

export default Profile;

このコードでは、useParams フックを使用して、userId という名前の URL パラメータの値を取得しています。

useParams フックの利点

  • TypeScript での型推論がより容易になる
  • match オブジェクトにアクセスする必要がない
  • コードがより簡潔になる

match オブジェクトを使用する利点

  • ネストされたルーティングを処理する場合に役立つ
  • 現在の URL パスに関する情報にアクセスできる

どちらの方法を使用するか

どちらの方法を使用するかは、個々のユースケースによって異なります。コードをより簡潔に記述したい場合は、useParams フックを使用することをお勧めします。match オブジェクトにアクセスする必要がある場合、またはネストされたルーティングを処理している場合は、match オブジェクトを使用する必要があります。

  • useRoute フックを使用して、現在のルートに関する情報を取得することもできます。

reactjs typescript react-router



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