Angular v5 から Angular v6 へのアップグレード:その他の方法とベストプラクティス

2024-05-20

Angular v5 から Angular v6 へのアップグレードガイド

準備

  • 互換性の確認: Angular v6 は RxJS 6 を使用するように設計されています。Angular v5 で RxJS 5 を使用している場合は、アップグレード前に RxJS 6 に移行する必要があります。
  • Node.js のバージョン確認: Angular CLI 6 は Node.js 8.9 以降を必要とします。古いバージョンの Node.js を使用している場合は、アップグレードする必要があります。
  • バックアップ: アップグレードを開始する前に、プロジェクトの完全なバックアップを取っておくことをお勧めします。

アップグレードの手順

以下のコマンドを実行して、Angular v6 へのアップグレードを開始できます。

ng update @angular/core

このコマンドは、Angular フレームワークパッケージと RxJS を自動的にアップグレードします。また、互換性を保つために rxjs-compat パッケージもインストールされます。

手動による変更

上記の自動化ツールで処理しきれない、手動での変更が必要な場合があります。主な変更点は以下の通りです。

  • HttpClient の移行: Angular v6 では、HTTP リクエストを処理するために HttpClient クラスを使用する必要があります。古い Http モジュールは非推奨になりました。
  • Material Design コンポーネントのアップグレード: Angular Material は v6 でいくつかのマイナーな変更を行いました。これらの変更に対応するために、Material Design コンポーネントをアップグレードする必要があります。
  • その他の依存関係の更新: プロジェクトで他のサードパーティ製ライブラリを使用している場合は、Angular v6 と互換性があることを確認するために更新が必要な場合があります。

テスト

アップグレードが完了したら、すべてのテストを実行して、アプリケーションが引き続き正しく動作することを確認してください。




    Angular v5 から Angular v6 へのアップグレード:サンプルコード

    Angular v5 では、HTTP リクエストを処理するために Http モジュールを使用していました。一方、Angular v6 では HttpClient クラスを使用する必要があります。以下のコードは、Http モジュールから HttpClient への移行方法を示しています。

    // Angular v5
    import { Http } from '@angular/http';
    
    constructor(private http: Http) { }
    
    getData() {
      return this.http.get('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1')
        .map(response => response.json());
    }
    
    // Angular v6
    import { HttpClient } from '@angular/common/http';
    
    constructor(private http: HttpClient) { }
    
    getData() {
      return this.http.get('https://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1')
        .subscribe(data => console.log(data));
    }
    

    Material Design コンポーネントのアップグレード

    ng update @angular/material
    

    このコマンドは、Material Design コンポーネントパッケージを最新バージョンに更新します。

    その他の依存関係の更新

    各ライブラリのドキュメントを参照して、Angular v6 との互換性に関する情報を取得してください。




      Angular v5 から Angular v6 へのアップグレード:その他の方法

      ng update コマンドは、Angular CLI に付属のツールで、プロジェクトを最新バージョンにアップグレードするために使用できます。このコマンドは、依存関係の更新、古いコードの移行、およびその他のアップグレードタスクを自動的に処理します。

      ng update @angular/core
      

      このコマンドが失敗した場合、プロジェクトで手動での変更が必要になる可能性があります。

      手動アップグレード

      すべての変更を自分で制御したい場合は、手動でアップグレードすることもできます。この方法は、より時間がかかり複雑ですが、プロジェクトの各部分で何が起こっているかを完全に把握することができます。

      手動アップグレードするには、以下の手順に従います。

      1. Angular v6 のリリースノートを確認して、必要なすべての変更を把握します。
      2. コードベースを調べて、必要な変更を手動で行います。
      3. 依存関係を package.json ファイルで更新します。
      4. テストを実行して、すべてが正常に動作していることを確認します。

      プロフェッショナルなサービスを利用する

      時間がない、またはアップグレードプロセスが複雑すぎる場合は、Angular の専門家にアップグレードを依頼することができます。多くの企業が、Angular アプリケーションのアップグレード支援サービスを提供しています。

      最適な方法は、プロジェクトの規模、複雑性、および予算によって異なります。

      • 小規模なプロジェクトで、時間とリソースが限られている場合は、ng update コマンドを使用するのが最善の方法です。
      • より大きなプロジェクトや、アップグレードプロセスをより詳細に制御したい場合は、手動アップグレードの方が適している場合があります。
      • 時間や専門知識がない場合は、プロフェッショナルなサービスを利用することを検討してください。

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