Angular 動的バリデーション解説

2024-10-22

Angularで動的にバリデータを追加/削除する

Angularにおいて、フォームのバリデーションは@angular/formsモジュールを使用して実現されます。このモジュールは、FormGroupFormControlなどのクラスを提供し、これらのクラスにバリデータを適用することで、フォームの入力値を検証することができます。

動的バリデーションの必要性

  • 非同期バリデーションを実装する場合
    例えば、サーバーからデータを取得してバリデーションを行う場合。
  • ユーザーの入力に応じてバリデーションを変化させる場合
    例えば、特定の条件が満たされたときのみ必須フィールドにするなど。

実装方法

FormControlまたはFormGroupのバリデータプロパティを使用

  • このプロパティは変更可能なので、動的にバリデータを追加/削除することができます。
  • FormControlvalidatorsプロパティまたはFormGroupvalidatorプロパティに、バリデータ関数を設定します。
import { FormControl, Validators } from '@angular/forms';

const emailControl = new FormControl('', [Validators.required, Validators.email]);

// バリデータを動的に追加
emailControl.setValidators([Validators.required, Validators.email, customValidator]);

// バリデータを動的に削除
emailControl.setValidators([Validators.required, Validators.email]);

AbstractControl.updateValueAndValidity()メソッドを使用

  • フォームコントロールまたはフォームグループの値を変更した後、このメソッドを呼び出すことで、バリデーションを再実行することができます。
import { FormControl } from '@angular/forms';

const emailControl = new FormControl('', [Validators.required, Validators.email]);

// バリデータを動的に追加
emailControl.setValidators([Validators.required, Validators.email, customValidator]);

// フォームコントロールの値を変更してバリデーションを再実行
emailControl.setValue('[email protected]');
emailControl.updateValueAndValidity();

カスタムバリデータ関数を作成

  • AbstractControlを受け取り、ValidationErrorsまたはnullを返す関数を定義します。
import { AbstractControl, ValidationErrors } from '@angular/forms';

function customValidator(control: AbstractControl): ValidationErrors | null {
  if (control.value.length < 5) {
    return { minLength: true };
  }
  return null;
}

注意事項

  • 複雑なバリデーションロジックを実装する場合、カスタムバリデータ関数を複数のファイルに分割して管理することもできます。
  • バリデータの追加/削除は、フォームの入力値が変化したタイミングや、特定のイベントが発生したタイミングで行うことが一般的です。



Angular 動的バリデーション解説 - コード例

import { FormControl, Validators } from '@angular/forms';

const emailControl = new FormControl('', [Validators.required, Validators.email]);

// バリデータを動的に追加
emailControl.setValidators([Validators.required, Validators.email, customValidator]);

// バリデータを動的に削除
emailControl.setValidators([Validators.required, Validators.email]);
  • setValidators()メソッドを使用して、バリデータを追加または削除します。
  • FormControlvalidatorsプロパティに、バリデータ関数を設定します。
import { FormControl } from '@angular/forms';

const emailControl = new FormControl('', [Validators.required, Validators.email]);

// バリデータを動的に追加
emailControl.setValidators([Validators.required, Validators.email, customValidator]);

// フォームコントロールの値を変更してバリデーションを再実行
emailControl.setValue('[email protected]');
emailControl.updateValueAndValidity();
  • updateValueAndValidity()メソッドを呼び出すことで、バリデーションを再実行します。
  • バリデータを追加した後、setValue()メソッドでフォームコントロールの値を変更します。
import { AbstractControl, ValidationErrors } from '@angular/forms';

function customValidator(control: AbstractControl): ValidationErrors | null {
  if (control.value.length < 5) {
    return { minLength: true };
  }
  return null;
}
  • カスタムバリデータ関数を定義します。

複数のバリデータを追加する

import { FormControl, Validators } from '@angular/forms';

const emailControl = new FormControl('', [Validators.required, Validators.email, customValidator]);

条件に基づいてバリデータを追加/削除する

import { FormControl, Validators } from '@angular/forms';

const emailControl = new FormControl('', [Validators.required, Validators.email]);

// 条件に基づいてバリデータを追加
if (condition) {
  emailControl.setValidators([Validators.required, Validators.email, customValidator]);
} else {
  emailControl.setValidators([Validators.required, Validators.email]);
}
  • 条件に基づいて、バリデータを追加または削除します。

非同期バリデーションを実装する

import { FormControl, Validators } from '@angular/forms';
import { Observable } from 'rxjs';

function asyncValidator(control: FormControl): Observable<ValidationErrors | null> {
  return new Observable((observer) => {
    // 非同期処理
    setTimeout(() => {
      if (control.value === 'invalid') {
        observer.next({ asyncError: true });
      } else {
        observer.next(null);
      }
      observer.complete();
    }, 2000);
  });
}

const emailControl = new FormControl('', [Validators.required, Validators.email, asyncValidator]);
  • Observablenext()メソッドを使用して、バリデーションの結果を通知します。
  • 非同期バリデーションを実装するには、Observableを返すバリデータ関数を定義します。



FormBuilderを使用する

import { FormBuilder, Validators } from '@angular/forms';

const fb = new FormBuilder();

const formGroup = fb.group({
  email: ['', [Validators.required, Validators.email]],
});

// バリデータを動的に追加
formGroup.controls.email.setValidators([Validators.required, Validators.email, customValidator]);

// バリデータを動的に削除
formGroup.controls.email.setValidators([Validators.required, Validators.email]);
  • formGroup.controls.emailのように、コントロールにアクセスしてバリデータを変更します。
  • FormBuilderを使用してフォームグループを作成し、その中のコントロールにバリデータを適用します。

FormArrayを使用する

import { FormArray, FormBuilder, Validators } from '@angular/forms';

const fb = new FormBuilder();

const formGroup = fb.group({
  emails: new FormArray([]),
});

// バリデータを動的に追加
formGroup.controls.emails.push(new FormControl('', [Validators.required, Validators.email, customValidator]));

// バリデータを動的に削除
formGroup.controls.emails.removeAt(0);
  • push()メソッドを使用してコントロールを追加し、removeAt()メソッドを使用してコントロールを削除します。
  • FormArrayを使用して複数のフォームコントロールを管理します。

ReactiveFormsModuleのテンプレート駆動フォームを使用する

<form [formGroup]="formGroup">
  <input type="email" formControlName="email">
</form>

<button (click)="addValidator()">追加</button>
<button (click)="removeValidator()">削除</button>
import { Component } from '@angular/core';
import { FormBuilder, Validators } from '@angular/forms';

@Component({
  selector: 'app-my-form',
  templateUrl: './my-form.component.html',
  styleUrls: ['./my-form.component.css']
})
export class MyF   ormComponent {
  formGroup = this.fb.group({
       email: ['', [Validators.required, Validators.email]],
  });

  constructor(private fb: FormBuilder) {}

  addValidator() {
    this.formGroup.controls.email.setValidators([Validators.required, Validators.email, customValidator]);
  }

  removeValidator() {
    this.formGroup.controls.email.setValidators([Validators.required, Validators.email]);
  }
}
  • コンポーネントのメソッドを使用して、バリデータを動的に追加/削除します。
  • formControlNameディレクティブを使用して、フォームコントロールをテンプレートにバインドします。
  • テンプレート駆動フォームを使用して、フォームの構造とバリデーションをHTMLテンプレートで定義します。

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