Webpack でコード分割と遅延読み込みをマスター!Angular のパフォーマンスを向上させるヒント
Angular の遅延読み込みモジュールでチャンクの読み込みに失敗した場合の解決策
このガイドでは、Angular の遅延読み込みモジュールでチャンクの読み込みが失敗した場合の一般的な原因と解決策について説明します。
問題の症状
チャンクの読み込みが失敗した場合、次のような症状が発生する可能性があります。
- コンポーネントがレンダリングされない
- エラーメッセージが表示される
- アプリケーションがクラッシュする
一般的な原因
チャンクの読み込みが失敗する一般的な原因を次に示します。
- 誤ったパス: チャンクのパスが間違っていると、Webpack はチャンクを見つけることができず、読み込みが失敗します。
- 構文エラー: チャンクに構文エラーがあると、Webpack はチャンクを解析できず、読み込みが失敗します。
- 依存関係の解決: チャンクが依存している他のチャンクが読み込まれていない場合、チャンクの読み込みが失敗する可能性があります。
- HTTP エラー: チャンクがホストされているサーバーで HTTP エラーが発生した場合、チャンクの読み込みが失敗する可能性があります。
- ブラウザのキャッシュ: ブラウザが古いバージョンのチャンクをキャッシュしている場合、チャンクの読み込みが失敗する可能性があります。
解決策
- コンソールログを確認: ブラウザの開発者ツールのコンソールログを確認して、エラーメッセージがないか確認します。エラーメッセージには、問題の原因に関する手がかりが含まれている場合があります。
- パスを確認: チャンクのパスが正しいことを確認します。
- 構文エラーをチェック: チャンクに構文エラーがないことを確認します。
- ネットワークを確認: チャンクがホストされているサーバーが正常に動作していることを確認します。
- ブラウザのキャッシュをクリア: ブラウザのキャッシュをクリアして、古いバージョンのチャンクがキャッシュされていないことを確認します。
- Webpack の設定を確認: Webpack の設定が正しいことを確認します。特に、
output.publicPath
設定が正しいことを確認します。 - アプリケーションを再起動: アプリケーションを再起動すると、問題が解決する場合があります。
- コード分割を再検討: コード分割がアプリケーションにとって適切なアーキテクチャであることを確認します。場合によっては、コード分割を使用すると複雑さが増し、問題が発生しやすくなる可能性があります。
import { NgModule } from '@angular/core';
import { RouterModule, Routes } from '@angular/router';
const routes: Routes = [
{
path: 'lazy',
loadChildren: () => import('./lazy/lazy.module').then(m => m.LazyModule)
}
];
@NgModule({
imports: [RouterModule.forRoot(routes)],
exports: [RouterModule]
})
export class AppModule { }
import { NgModule } from '@angular/core';
import { CommonModule } from '@angular/common';
import { LazyComponent } from './lazy.component';
@NgModule({
declarations: [LazyComponent],
imports: [CommonModule],
exports: [LazyComponent]
})
export class LazyModule { }
lazy.component.ts
import { Component } from '@angular/core';
@Component({
selector: 'app-lazy',
template: `
<h1>Lazy Component</h1>
`
})
export class LazyComponent { }
この例では、lazy.module.ts
モジュールは app.module.ts
モジュールの遅延読み込みモジュールです。 RouterModule.forRoot
メソッドの loadChildren
プロパティを使用して、lazy.module.ts
モジュールを非同期的に読み込みます。
index.html
<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Angular Lazy Loading</title>
<base href="/">
<link rel="stylesheet" href="styles.css">
</head>
<body>
<app-root></app-root>
<script src="runtime.js" type="module"></script>
<script src="polyfills.js" type="module"></script>
<script src="main.js" type="module"></script>
</body>
</html>
この例では、runtime.js
、polyfills.js
、および main.js
ファイルは、Webpack によって生成されます。これらのファイルには、アプリケーションを実行するために必要なコードが含まれています。
オンデマンドローディングは、コンポーネントがレンダリングされるときにのみそのコンポーネントに依存するチャンクをロードする戦略です。これは、loadChildren
プロパティの代わりに loadChildren
プロパティを使用することで実現できます。
{
path: 'lazy',
loadChildren: () => import('./lazy/lazy.module').then(m => m.LazyModule)
},
{
path: 'lazy',
loadChildren: () => {
if (condition) {
return import('./lazy/lazy.module').then(m => m.LazyModule);
} else {
return Promise.resolve();
}
}
}
プリロードを使用する
プリロードは、アプリケーションが起動する前にチャンクをロードする戦略です。これは、preload
プロパティを使用して RouterModule.forRoot
メソッドにチャンクの配列を渡すことで実現できます。
RouterModule.forRoot([
{
path: 'lazy',
loadChildren: () => import('./lazy/lazy.module').then(m => m.LazyModule)
},
{
path: 'other',
loadChildren: () => import('./other/other.module').then(m => m.OtherModule)
}
], {
preloadingStrategy: PreloadAllModulesStrategy
})
Universal を使用する
Universal は、Angular アプリケーションをサーバー側でレンダリングできるようにするツールです。Universal を使用すると、チャンクをサーバー側でレンダリングして、クライアント側でロードする必要がなくなります。これにより、パフォーマンスが向上し、SEO が改善されます。
Service Worker を使用する
Service Worker は、ブラウザでキャッシュとオフラインアクセスを可能にする Web API です。Service Worker を使用すると、チャンクをキャッシュして、オフラインでもアプリケーションが使用できるようにできます。
コード分割を避ける
場合によっては、コード分割がアプリケーションにとって適切なアーキテクチャではない場合があります。アプリケーションが小さい場合は、すべてのコードを 1 つのチャンクにバンドルする方が効率的な場合があります。
angular webpack code-splitting