開発者のための Webpack 4 チュートリアル:バンドルを最小化してパフォーマンスを最大化
Webpack 4 のサイズが推奨制限 (244 KiB) を超えている問題を解決する
Node.js、npm、Webpack を使用しているプロジェクトで、Webpack 4 のサイズが推奨制限 (244 KiB) を超えている問題が発生しています。この問題は、パフォーマンスの低下やビルド時間の増加などの問題を引き起こす可能性があります。
解決策
この問題を解決するには、以下の方法を試すことができます。
不要なモジュールを削除する
Webpack 4 は、プロジェクトで使用されていないモジュールも含めてすべてをバンドルします。そのため、不要なモジュールを削除することで、バンドルサイズを大幅に削減できます。
npm ls
コマンドを使用して、プロジェクトで使用されているすべてのモジュールをリストアップします。- 使用していないモジュールを特定し、
npm uninstall
コマンドを使用してアンインストールします。
tree-shaking を使用する
tree-shaking
は、未使用のコードをバンドルから自動的に削除する機能です。
- Webpack 設定ファイルで
tree-shaking
を有効にします。 - 使用していないモジュールのエクスポートを明示的に指定します。
lodash などのライブラリを分割する
lodash
などのライブラリは非常に多くの機能を提供しており、バンドルサイズを大きくする可能性があります。
- プロジェクトで使用している機能のみをインポートするようにします。
- 使用していない機能を削除するようにします。
compression を使用する
compression
は、バンドルされたファイルを圧縮する機能です。
- 圧縮アルゴリズム (gzip、brotli など) を選択します。
source maps を無効にする
source maps
は、デバッグ時にソースコードを元のファイルにマッピングする機能です。ただし、source maps
はバンドルサイズを大きくする可能性があります。
- デバッグが必要ない場合は、
source maps
を無効にします。
devtool オプションを使用する
devtool
オプションは、デバッグ時に使用するツールを指定します。
cheap-module-source-map
オプションを使用すると、source maps
のサイズを小さくすることができます。
stats オプションを使用する
stats
オプションは、Webpack が生成する統計情報を指定します。
stats.modules.size
オプションを使用して、各モジュールのサイズを確認できます。- 不要なモジュールを特定するのに役立ちます。
パフォーマンスプロファイラーを使用する
パフォーマンスプロファイラーを使用すると、Webpack の実行中に発生するパフォーマンスボトルネックを特定できます。
- Webpack に付属のパフォーマンスプロファイラーを使用するか、サードパーティ製のパフォーマンスプロファイラーを使用できます。
Webpack の最新バージョンを使用する
Webpack の最新バージョンには、パフォーマンスとバンドルサイズの向上に関する多くの機能が含まれています。
- プロジェクトで最新の Webpack バージョンを使用していることを確認してください。
キャッシュを使用する
Webpack は、ビルドプロセスを高速化するためにキャッシュを使用します。
- キャッシュが有効になっていることを確認してください。
- 必要に応じてキャッシュをクリアします。
const path = require('path');
const webpack = require('webpack');
module.exports = {
mode: 'development',
entry: './src/index.js',
output: {
filename: 'bundle.js',
path: path.resolve(__dirname, 'dist'),
},
module: {
rules: [
{
test: /\.js$/,
use: {
loader: 'babel-loader',
options: {
presets: ['@babel/preset-env'],
},
},
},
],
},
plugins: [
new webpack.HotModuleReplacementPlugin(),
],
devServer: {
hot: true,
open: true,
},
};
このコードは以下のことを行います。
mode
オプションを使用して、開発モードを指定します。entry
オプションを使用して、エントリーポイント (アプリケーションのメイン JavaScript ファイル) を指定します。module
オプションを使用して、Webpack がどのようにモジュールを処理するかを指定します。rules
配列を使用して、処理するファイルの種類と使用するローダーを指定します。- この例では、
babel-loader
を使用して、すべての JavaScript ファイルを ES5 互換コードに変換します。
plugins
オプションを使用して、Webpack プラグインを指定します。- この例では、
HotModuleReplacementPlugin
プラグインを使用して、ホットモジュールリロードを有効にします。
- この例では、
devServer
オプションを使用して、開発サーバーを構成します。hot
オプションを使用して、ホットモジュールリロードを有効にします。open
オプションを使用して、ブラウザを自動的に開きます。
dynamic imports
は、コードの一部を非同期にロードする機能です。
- 使用していないコードをバンドルから除外するのに役立ちます。
- プロジェクトのコード分割に役立ちます。
const someModule = () => import('./some-module.js');
someModule().then((module) => {
// module.default を使用する
});
externals
オプションは、Webpack が特定のモジュールをバンドルしないように指示する機能です。
- プロジェクトでグローバルに利用可能なモジュール (jQuery など) を使用している場合に役立ちます。
module.exports = {
externals: {
jquery: 'jQuery',
},
};
postcss-loader を使用する
postcss-loader
は、CSS をバンドルする前に処理する機能です。
- CSS を圧縮するのに役立ちます。
- 不要な CSS プロパティを削除するのに役立ちます。
const postcssOptions = {
plugins: [
require('autoprefixer'),
require('cssnano'),
],
};
module.exports = {
module: {
rules: [
{
test: /\.css$/,
use: [
{
loader: 'style-loader',
},
{
loader: 'css-loader',
},
{
loader: 'postcss-loader',
options: postcssOptions,
},
],
},
],
},
};
font-awesome など、アイコンフォントのライブラリを置き換える
font-awesome
などのアイコンフォントライブラリは、多くのアイコンを含んでおり、バンドルサイズを大きくする可能性があります。
- 代わりに、SVG アイコンを使用します。
imagemin-webpack-plugin を使用する
imagemin-webpack-plugin
は、画像を圧縮する機能を持つ Webpack プラグインです。
- 画像のファイルサイズを小さくするのに役立ちます。
const ImageminPlugin = require('imagemin-webpack-plugin').default;
module.exports = {
plugins: [
new ImageminPlugin({
test: /\.(jpe?g|png|svg|gif)$/i,
pngquant: { quality: [85, 90] },
}),
],
};
webpack-bundle-analyzer を使用する
webpack-bundle-analyzer
は、Webpack バンドルの内容を分析するツールです。
- バンドルサイズを削減するためのヒントを見つけるのに役立ちます。
npx webpack-bundle-analyzer
node.js npm webpack