TypeScript エラー処理宣言
TypeScriptでエラーを投げる関数を宣言する方法
TypeScriptでは、関数からエラーを投げることを明示的に宣言することができます。これにより、コードの読みやすさと信頼性を向上させることができます。
関数の戻り値型をPromise<T>またはvoidにする
- void
関数が値を返さない場合に使用します。エラーが発生した場合、関数はthrow
ステートメントを使ってエラーを投げる必要があります。 - Promise<T>
正常な値を返す場合の型T
を指定します。エラーが発生した場合、Promise
オブジェクトはreject
され、エラーが伝播されます。
関数シグネチャにthrowsキーワードを追加する (オプション)
throws
キーワードは、関数が例外を投げる可能性があることを示すために使用されます。これは、コードの読みやすさを向上させるためのオプションの宣言です。
例:
// Promise<T>を使った例
function fetchData(): Promise<string> {
return new Promise((resolve, reject) => {
// 非同期処理
if (/* エラー条件 */) {
reject(new Error("データの取得に失敗しました"));
} else {
resolve("取得したデータ");
}
});
}
// voidを使った例
function processData(data: string): void {
if (!data) {
throw new Error("データが空です");
}
// データ処理
}
重要なポイント:
- TypeScriptの型システムは、エラーの伝播と処理を支援し、コードの健全性を向上させます。
- カスタムエラークラスを作成して、より具体的なエラー情報を提供することもできます。
- エラーを適切に処理するために、
try...catch
ブロックを使用してエラーをキャッチし、適切な処理を行うことが重要です。
エラー処理のベストプラクティス
- エラー処理のテストを徹底的に行う。
- エラーメッセージをわかりやすくする。
- 適切な例外の種類を使用する。
- カスタムエラークラスを作成して、エラー情報を提供する。
- エラーをキャッチし、適切に処理する。
エラーを投げる関数の宣言
// Promise<T>を使った例
function fetchData(): Promise<string> {
return new Promise((resolve, reject) => {
// 非同期処理
if (/* エラー条件 */) {
reject(new Error("データの取得に失敗しました"));
} else {
resolve("取得したデータ");
}
});
}
// voidを使った例
function processData(data: string): void {
if (!data) {
throw new Error("データが空です");
}
// データ処理
}
解説
- processData関数
void
を返します。- エラーが発生した場合に
throw
でエラーを投げます。
- fetchData関数
Promise<string>
を返します。- 非同期処理の結果、エラーが発生した場合に
reject
でエラーを投げます。 - 正常な場合は
resolve
でデータを返します。
エラー処理
async function main() {
try {
const data = await fetchData();
processData(data);
} catch (error) {
console.error("エラーが発生しました:", error);
}
}
main();
try...catch
ブロックでエラーをキャッチし、適切な処理を行っています。async/await
を使用して非同期処理を簡潔に記述しています。
- エラーを適切に処理するために、
try...catch
ブロックを使用することが重要です。
カスタムエラークラスの使用
- エラーの種類や原因を特定しやすくなります。
- 独自のエラークラスを作成することで、エラー情報をより詳細に表現することができます。
class MyCustomError extends Error {
constructor(message: string) {
super(message);
this.name = "MyCustomError";
}
}
function fetchData(): Promise<string> {
return new Promise((resolve, reject) => {
// エラー条件
reject(new MyCustomError("データの取得に失敗しました"));
});
}
assert関数を使用
- シンプルな条件チェックに便利です。
assert
関数を用いて、条件が満たされない場合にエラーを投げることができます。
function processData(data: string): void {
assert(data, "データが空です");
// データ処理
}
throwError演算子を使用 (RxJS)
- 非同期処理におけるエラー処理に適しています。
- RxJSの
throwError
演算子を使用して、Observableからエラーを投げることができます。
import { from, throwError } from 'rxjs';
import { catchError } from 'rxjs/operators';
function fetchData(): Observable<string> {
return from(new Promise((resolve, reject) => {
// エラー条件
reject(new Error("データの取得に失敗しました"));
})).pipe(
catchError(error => throwError(error))
);
}
カスタムフックの使用 (React)
- 複数のコンポーネントで共通のエラー処理ロジックを再利用できます。
- Reactアプリケーションにおいて、エラー処理をカプセル化するためにカスタムフックを使用することができます。
import { useState } from 'react';
function useFetchData() {
const [data, setData] = useState<string | null>(null);
const [error, setError] = useState<Error | null>(null);
const fetchData = async () => {
try {
const response = await fetch('https://api.example.com/data');
const data = await response.json();
setData(data);
} catch (error) {
setErr or(error);
}
};
return { data, error, fetchData };
}
typescript