TypeScript ジェネリック型解説

2024-10-28

TypeScript で <T>ジェネリック型パラメータ を表します。ジェネリック型パラメータは、コードの再利用性を高めるための強力なツールです。

ジェネリック型パラメータとは?

  • 型安全性を維持
    ジェネリック型パラメータを使うことで、コンパイル時に型チェックが行われ、誤ったデータの操作を防ぎます。
  • 再利用可能なコード
    さまざまなデータ型に対して同じコードを使用できます。
  • 柔軟な型定義
    <T> のようなプレースホルダーを使って、関数やクラスの型を柔軟に定義できます。

具体例

function identity<T>(arg: T): T {
  return arg;
}

let output1 = identity<string>("myString");  // output1 の型は string
let output2 = identity<number>(100);        // output2 の型は number

この例では、identity 関数はジェネリック型パラメータ T を使用しています。これにより、任意のデータ型を受け取り、同じデータ型を返すことができるようになります。




function identity<T>(arg: T): T {
  return arg;
}

let output1 = identity<string>("myString");  // output1 の型は string
let output2 = identity<number>(100);        // output2 の型は number

この identity 関数は、任意のデータ型 T を受け取り、同じデータ型を返します。これにより、さまざまなデータ型に対して同じ関数を再利用できます。

ジェネリック型を使ったクラス

class GenericNumber<T> {
  zeroValue: T;
  add: (x: T, y: T) => T;
}

let myGenericNumber = new GenericNumber<number>();
myGenericNumber.zeroValue = 0;
myGenericNumber.add = function(x, y) { return x + y   ; };

この GenericNumber クラスは、任意の数値型 T を扱うことができます。

ジェネリックインターフェース

interface IdentityFn<T> {
  (arg: T): T;
}

let myIdentity: IdentityFn<number> = function(x) {
  return x;
};

この IdentityFn インターフェースは、任意のデータ型 T を受け取り、同じデータ型を返す関数を定義します。

ジェネリックの利点

  • 柔軟性
    さまざまなデータ型を扱うことができます。
  • 型安全性
    コンパイル時に型チェックが行われ、誤ったデータの操作を防ぎます。
  • コードの再利用性
    同じコードをさまざまなデータ型に対して使用できます。



ジェネリック型を使わない場合、以下のような方法が考えられますが、それぞれに制限があります。

オーバーロード

function identityString(arg: string): string {
  return arg;
}

function identityNumber(arg: number): number {
  return arg;
}

この方法では、同じ機能を持つ関数をデータ型ごとに定義する必要があります。これは冗長で、メンテナンスが難しくなります。

any 型の使用

function identityAny(arg: any): any {
  return arg;
}

any 型を使うことで、任意のデータ型を受け取ることができますが、型チェックが失われ、潜在的なエラーが発生しやすくなります。


typescript



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