CSSでテキストを省略表示する

2024-10-13

HTML、CSSにおける「overflow: ellipsis」の解説

日本語

HTMLとCSSの組み合わせでは、複数の行を含むブロック要素のテキストが溢れた場合に、末尾に省略記号(...)を表示させることができます。これは、CSSのoverflowプロパティを使用して、ellipsis値を指定することで実現されます。

コード例

<div class="overflow-ellipsis">
  This text is very long and will overflow.
</div>
.overflow-ellipsis {
  overflow: hidden;
  text-overflow: ellipsis;
  white-space: nowrap;
}

解説

  1. overflow: hidden
    溢れたテキストを隠します。
  2. text-overflow: ellipsis
    溢れたテキストの末尾に省略記号(...)を表示します。
  3. white-space: nowrap
    テキストを一行に収めるようにします。

ポイント

  • overflow: hiddenと組み合わせることで、溢れたテキストを完全に隠すことができます。

用途

  • 長いテキストを短いスペースに収める必要がある場合。

注意

  • 複雑なレイアウトやフォントを使用する場合には、適切な調整が必要になることがあります。
  • すべてのブラウザで完全にサポートされているわけではない場合があります。



CSSで複数行のテキストを省略表示する際のコード例解説

overflow: hidden, text-overflow: ellipsis, white-space: nowrap を組み合わせる

.overflow-ellipsis {
  overflow: hidden;
  text-overflow: ellipsis;
  white-space: nowrap;
}
  • white-space: nowrap
  • overflow: hidden
    • 要素の内容が領域からはみ出したときに、はみ出した部分を隠します。

この組み合わせの働き

  1. テキストが要素の幅を超えると、overflow: hiddenによってはみ出した部分が隠されます。
  2. white-space: nowrapによって、テキストが一行に収まるように強制されるため、省略記号が効果的に表示されます。

-webkit-line-clamp を使用する(WebKit系ブラウザで有効)

.clamp {
  display: -webkit-box;
  -webkit-line-clamp: 2;
  -webkit-box-orient: vertical;
  overflow: hidden;
}
  • -webkit-box-orient: vertical
    • ボックス内の要素を縦方向に並べます。
  • -webkit-box
  • -webkit-line-clamp
    • 表示する行数を指定します。この例では2行です。

この方法のメリット

  • より柔軟なレイアウト制御が可能です。
  • 複数行のテキストを指定行数で切り詰め、省略記号を表示できます。
  • -webkit-line-clampはWebKit系のブラウザ(Safari、Chromeなど)でしかサポートされていません。他のブラウザでは動作しません。

どちらを使うべきか?

  • 複数行のテキストを指定行数で切り詰めたい場合
    2つ目の方法が適しています。ただし、ブラウザの互換性には注意が必要です。
  • 単純に一列のテキストを省略したい場合
    1つ目の方法が簡単です。
  • CSS Modules
  • JavaScriptによる実装

どちらの方法を選ぶかは、デザインや実装の状況によって異なります。

  • -webkit-line-clampは、W3Cで標準化が検討されているline-clampプロパティの前身です。将来はline-clampがより広くサポートされるようになることが期待されています。

より詳細な情報や、具体的な実装例については、MDN Web Docsなどのリファレンスサイトを参照してください。

MDN Web Docs

  • text-overflow: <https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/CSS/text-overflow>



CSSでテキストを省略表示する代替方法

CSSでテキストを省略表示する方法として、overflow: hidden, text-overflow: ellipsis, white-space: nowrapの組み合わせが一般的ですが、これ以外にも様々な方法があります。それぞれの方法には特徴や注意点があり、状況に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。

JavaScriptによる文字数制限

CSSではなく、JavaScriptを使用してテキストの文字数を制限する方法です。

function truncateText(element, maxLength) {
  const text = element.textContent;
  if (text.length > maxLength) {
    element.textContent = text.substring(0, maxLength) + '...';
  }
}

特徴

  • イベントとの連携
    文字数制限をトリガーに、他の処理を実行することができます。
  • 柔軟性
    文字数を動的に変更したり、特定の文字で切り詰めたりすることができます。
  • ブラウザ互換性
    JavaScriptの実行環境によっては、異なる挙動を示す場合があります。
  • パフォーマンス
    DOM操作を伴うため、大量の要素に対して実行するとパフォーマンスが低下する可能性があります。

SVGを利用したマスク

SVG (Scalable Vector Graphics) を利用して、テキストをマスクすることで、任意の形状でテキストを切り出すことができます。

.svg-mask {
  overflow: hidden;
}

.svg-mask svg {
  position: absolute;
  top: 0;
  left: 0;
  width: 100%;
  height: 100%;
}
  • アニメーション
    SVGの特性を生かして、アニメーションを付与することができます。
  • 柔軟性
    複雑な形状でテキストを切り出すことができます。
  • ブラウザ互換性
    SVGのサポート状況を確認する必要があります。
  • 実装の複雑さ
    SVGの知識が必要になります。

CSS Grid/Flexboxを利用したレイアウト

CSS GridやFlexboxを利用して、要素のレイアウトを調整し、意図的にテキストを隠す方法です。

.container {
  display: flex;
  overflow: hidden;
}

.text {
  flex: 1;
}
  • 応用範囲
    テキストだけでなく、画像や他の要素にも適用できます。
  • レイアウトの自由度
    レイアウトを柔軟に調整できます。
  • 複雑なレイアウトの場合
    複雑なレイアウトになるほど、CSSの記述が煩雑になる可能性があります。

CSS ModulesやStyled ComponentsなどのCSS-in-JS

CSS ModulesやStyled ComponentsなどのCSS-in-JSを用いることで、CSSをJavaScriptで管理し、より柔軟なスタイリングを実現できます。

  • 動的なスタイル
    JavaScriptの変数や関数を利用して、動的なスタイルを生成できます。
  • コンポーネント指向
    コンポーネント単位でスタイルを管理できます。
  • 学習コスト
    新しい概念を学ぶ必要があります。

どの方法を選ぶべきか?

  • レイアウトの調整
    CSS GridやFlexboxを利用する方法が有効です。
  • 複雑な形状での切り出し
    SVGを利用する方法が適しています。
  • 単純な文字数制限
    JavaScriptによる文字数制限が簡単です。

選択のポイントは、

  • 開発環境
    どのツールやライブラリを利用しているか
  • パフォーマンス
    パフォーマンスへの影響
  • 実現したいデザイン
    どの程度の柔軟性が必要か

などを考慮して決定しましょう。

  • ブラウザの互換性や、最新のCSS仕様にも注意が必要です。
  • 各方法には、さらに細かい設定や組み合わせが可能です。

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