TypeScript絶対パスエラー解決

2024-10-24

TypeScript, JestJS, create-react-app での絶対パス (baseUrl) エラー: "Cannot find module"

問題
TypeScriptプロジェクトでJestJSを使ってテストを作成し、create-react-appで開発している場合に、絶対パス (baseUrl) を設定しても、"Cannot find module"エラーが発生することがあります。

原因
このエラーは、TypeScriptコンパイラが絶対パスを正しく解決できないことが原因です。通常、TypeScriptは相対パスを使用してモジュールを解決します。しかし、特定の構成やプロジェクト構造によっては、絶対パスを使用する必要がある場合があります。

解決策
この問題を解決するには、以下の方法を試してください:

tsconfig.json ファイルの baseUrl と paths プロパティを使用する:

{
  "compilerOptions": {
    "baseUrl": "./src",
    "paths": {
      "@components/*": ["src/components/*"],
      "@utils/*": ["src/utils/*"]
    }
  }
}
  • paths プロパティは、エイリアスを定義します。これにより、絶対パスをより読みやすくすることができます。
  • baseUrl プロパティは、絶対パスのベースディレクトリを設定します。

JestJSの moduleNameMapper オプションを使用する:

module.exports = {
  moduleNameMapper: {
    '^@components/(.*)$': '<rootDir>/src/components/$1',
    '^@utils/(.*)$': '<rootDir>/src/utils/$1'
  }
};
  • moduleNameMapper オプションは、特定のモジュール名のマッチングと置換を定義します。これにより、JestJSが絶対パスを正しく解決することができます。

create-react-appの tsconfig.json ファイルをカスタマイズする:

  • create-react-appはデフォルトの tsconfig.json ファイルを提供しますが、必要に応じてカスタマイズすることができます。上記の baseUrlpaths プロパティを追加して、絶対パスを解決することができます。

注意

  • 必要に応じて、他の解決方法やツールを使用することもできます。
  • エイリアスを使用すると、コードの読みやすさと保守性を向上させることができます。
  • 絶対パスを使用する際には、プロジェクトの構造とモジュールの配置に注意してください。



TypeScript絶対パスエラー解決のコード例

{
  "compilerOptions": {
    "baseUrl": "./src",
    "paths": {
      "@components/*": ["src/components/*"],
      "@utils/*": ["src/utils/*"]
    }
  }
}
  • paths プロパティ
    エイリアスを定義します。これにより、絶対パスをより読みやすくすることができます。例えば、@components/Buttonsrc/components/Button に解決されます。
  • baseUrl プロパティ
    絶対パスのベースディレクトリを設定します。この例では、./src がベースディレクトリです。
module.exports = {
  moduleNameMapper: {
    '^@components/(.*)$': '<rootDir>/src/components/$1',
    '^@utils/(.*)$': '<rootDir>/src/utils/$1'
  }
};
  • moduleNameMapper オプション
    特定のモジュール名のマッチングと置換を定義します。これにより、JestJSが絶対パスを正しく解決することができます。例えば、@components/Buttonsrc/components/Button に解決されます。
// package.jsonのscriptsでtsconfig.jsonを指定している場合
"scripts": {
  "start": "react-scripts start",
  "build": "react-scripts build",
  "test": "react-scripts test --env=jsdom",
  "eject": "react-scripts eject",
  "   tsconfig": "tsconfig.json"
},
// tsconfig.json
{
  "compilerOptions": {
    // ...他の設定
    "baseUrl": "./src",
    "paths": {
      "@components/*": ["src/components/*"],
      "@utils/*": ["src/utils/*"]
    }
  }
}

使用例

// components/Button.tsx
import React from 'react';

const Button = () => {
  return <button>Click me</button>;
};

export default Button;
// App.tsx
import React from 'react';
import Button from '@components/Button';

const App = () => {
  return <div><Button /></div>;
};

export default App;



相対パスを使用する:

最も一般的な方法は、相対パスを使用することです。これにより、モジュールの位置を明確に指定することができます。

// components/Button.tsx
import React from 'react';

const Button = () => {
  return <button>Click me</button>;
};

export default Button;
// App.tsx
import React from 'react';
import Button from './components/Button';

const App = () => {
  return <div><Button /></div>;
};

export default App;

webpack.config.js ファイルの resolve オプションを使用する:

Webpackを使用している場合、resolve オプションを使用してモジュール解決のルールをカスタマイズすることができます。

// webpack.config.js
module.exports = {
  resolve: {
    alias: {
      '@components': path.resolve(__dirname, 'src/components'),
      '@utils': path.resolve(__dirname, 'src/utils')
    }
  }
};
{
  "compilerOptions": {
    "paths": {
      "@components/*": ["src/components/*"],
      "@utils/*": ["src/utils/*"]
    }
  }
}

module.exports を使用してモジュールをエクスポートする:

モジュールをエクスポートする際に、module.exports を使用すると、絶対パスを使用することができます。

// components/Button.js
module.exports = () => {
  return <button>Click me</button>;
};
// App.tsx
import Button from './components/Button';

const App = () => {
  return <div><Button /></div>;
};

export default App;

require 関数を使用する:

Node.jsの require 関数を使用してモジュールをロードすることができます。

// App.js
const Button = require('./components/Button');

const App = () => {
  return <div><Button /></div>;
};

export default App;

typescript jestjs create-react-app



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