Angular/Angular Material での mat-select のデフォルトオプションの設定

2024-09-22

Angular Material の mat-select コンポーネントは、ドロップダウンリストから値を選択するためのUI要素を提供します。このコンポーネントのデフォルトオプションを設定することで、リストを開く前に特定の値が選択されているようにすることができます。

方法1: valueプロパティを使用

最も一般的な方法は、mat-selectコンポーネントのvalueプロパティを使用することです。

<mat-select [(ngModel)]="selectedValue">
  <mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
    {{ option.label }}
  </mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
  options = [
    { value: 'option1', label: 'Option 1' },
    { value: 'option2', label: 'Option 2' },
    { value: 'option3', label: 'Option 3' }
  ];
  selectedValue = 'option2'; // デフォルト値を設定
}

この例では、selectedValueプロパティがデフォルト値として設定されています。mat-selectが初期化されると、option2が選択された状態になります。

方法2: ngDefaultOptionディレクティブを使用

ngDefaultOptionディレクティブを使用して、デフォルトオプションをマークすることもできます。

<mat-select [(ngModel)]="selectedValue">
  <mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
    {{ option.label }}
  </mat-option>
  <mat-option *ngIf="defaultOption" [ngDefaultOption] [value]="defaultOption.value">
    {{ defaultOption.label }}
  </mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
  // ...
  defaultOption = { value: 'option2', label: 'Option 2' };
}

この方法では、defaultOptionプロパティを使用してデフォルトオプションを指定し、ngDefaultOptionディレクティブを使用してそのオプションをデフォルトとしてマークします。

どちらの方法を選択するべきか

どちらの方法もデフォルトオプションを設定する効果は同じですが、状況に応じて適切な方法を選択してください。

  • ngDefaultOptionディレクティブ
    より柔軟性があり、デフォルトオプションを条件付きで設定することができます。複雑なロジックが必要な場合に適しています。
  • valueプロパティ
    シンプルで直接的な方法です。デフォルト値が明確に定義されている場合に適しています。



<mat-select [(ngModel)]="selectedValue">
  <mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
    {{ option.label }}
  </mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
  options = [
    { value: 'option1', label: 'Option 1' },
    { value: 'option2', label: 'Option 2' },
    { value: 'option3', label: 'Option 3' }
  ];
  selectedValue = 'option2'; // デフォルト値を設定
}
<mat-select [(ngModel)]="selectedValue">
  <mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
    {{ option.label }}
  </mat-option>
  <mat-option *ngIf="defaultOption" [ngDefaultOption] [value]="defaultOption.value">
    {{ defaultOption.label }}
  </mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
  // ...
  defaultOption = { value: 'option2', label: 'Option 2' };
}



方法3: changeイベントハンドラーを使用

mat-selectコンポーネントのchangeイベントをリスナーに登録し、初期値を設定することもできます。

<mat-select [(ngModel)]="selectedValue" (change)="setDefaultOption()">
  <mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
    {{ option.label }}
  </mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
  // ...
  setDefaultOption() {
    if (!this.selectedValue) {
      this.selectedValue = 'option2'; // デフォルト値を設定
    }
  }
}

この方法では、changeイベントが発生したときに、選択された値が空の場合にデフォルト値を設定します。

方法4: ngOnInitライフサイクルフックを使用

ngOnInitライフサイクルフック内で、selectedValueプロパティにデフォルト値を設定することもできます。

export class YourComponent implements OnInit {
  // ...
  ngOnInit() {
    this.selectedValue = 'option2'; // デフォルト値を設定
  }
}

この方法は、コンポーネントが初期化されたときにデフォルト値を設定する必要がある場合に便利です。

選択する適切な方法

これらの方法のいずれかを選択する際には、以下の点を考慮してください。

  • 柔軟性
    柔軟性が必要な場合は、changeイベントハンドラーまたはngDefaultOptionディレクティブを使用するのが適しています。
  • 条件付き設定
    デフォルト値を条件に基づいて設定する必要がある場合は、changeイベントハンドラーまたはngDefaultOptionディレクティブを使用するのが適しています。
  • デフォルト値の定義
    デフォルト値が明確に定義されている場合は、valueプロパティまたはngOnInitライフサイクルフックを使用するのが適しています。

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