Angular/Angular Material での mat-select のデフォルトオプションの設定
Angular Material の mat-select
コンポーネントは、ドロップダウンリストから値を選択するためのUI要素を提供します。このコンポーネントのデフォルトオプションを設定することで、リストを開く前に特定の値が選択されているようにすることができます。
方法1: value
プロパティを使用
最も一般的な方法は、mat-select
コンポーネントのvalue
プロパティを使用することです。
<mat-select [(ngModel)]="selectedValue">
<mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
{{ option.label }}
</mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
options = [
{ value: 'option1', label: 'Option 1' },
{ value: 'option2', label: 'Option 2' },
{ value: 'option3', label: 'Option 3' }
];
selectedValue = 'option2'; // デフォルト値を設定
}
この例では、selectedValue
プロパティがデフォルト値として設定されています。mat-select
が初期化されると、option2
が選択された状態になります。
方法2: ngDefaultOption
ディレクティブを使用
ngDefaultOption
ディレクティブを使用して、デフォルトオプションをマークすることもできます。
<mat-select [(ngModel)]="selectedValue">
<mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
{{ option.label }}
</mat-option>
<mat-option *ngIf="defaultOption" [ngDefaultOption] [value]="defaultOption.value">
{{ defaultOption.label }}
</mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
// ...
defaultOption = { value: 'option2', label: 'Option 2' };
}
この方法では、defaultOption
プロパティを使用してデフォルトオプションを指定し、ngDefaultOption
ディレクティブを使用してそのオプションをデフォルトとしてマークします。
どちらの方法を選択するべきか
どちらの方法もデフォルトオプションを設定する効果は同じですが、状況に応じて適切な方法を選択してください。
- ngDefaultOptionディレクティブ
より柔軟性があり、デフォルトオプションを条件付きで設定することができます。複雑なロジックが必要な場合に適しています。 - valueプロパティ
シンプルで直接的な方法です。デフォルト値が明確に定義されている場合に適しています。
<mat-select [(ngModel)]="selectedValue">
<mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
{{ option.label }}
</mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
options = [
{ value: 'option1', label: 'Option 1' },
{ value: 'option2', label: 'Option 2' },
{ value: 'option3', label: 'Option 3' }
];
selectedValue = 'option2'; // デフォルト値を設定
}
<mat-select [(ngModel)]="selectedValue">
<mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
{{ option.label }}
</mat-option>
<mat-option *ngIf="defaultOption" [ngDefaultOption] [value]="defaultOption.value">
{{ defaultOption.label }}
</mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
// ...
defaultOption = { value: 'option2', label: 'Option 2' };
}
方法3: change
イベントハンドラーを使用
mat-select
コンポーネントのchange
イベントをリスナーに登録し、初期値を設定することもできます。
<mat-select [(ngModel)]="selectedValue" (change)="setDefaultOption()">
<mat-option *ngFor="let option of options" [value]="option.value">
{{ option.label }}
</mat-option>
</mat-select>
export class YourComponent {
// ...
setDefaultOption() {
if (!this.selectedValue) {
this.selectedValue = 'option2'; // デフォルト値を設定
}
}
}
この方法では、change
イベントが発生したときに、選択された値が空の場合にデフォルト値を設定します。
方法4: ngOnInit
ライフサイクルフックを使用
ngOnInit
ライフサイクルフック内で、selectedValue
プロパティにデフォルト値を設定することもできます。
export class YourComponent implements OnInit {
// ...
ngOnInit() {
this.selectedValue = 'option2'; // デフォルト値を設定
}
}
この方法は、コンポーネントが初期化されたときにデフォルト値を設定する必要がある場合に便利です。
選択する適切な方法
これらの方法のいずれかを選択する際には、以下の点を考慮してください。
- 柔軟性
柔軟性が必要な場合は、change
イベントハンドラーまたはngDefaultOption
ディレクティブを使用するのが適しています。 - 条件付き設定
デフォルト値を条件に基づいて設定する必要がある場合は、change
イベントハンドラーまたはngDefaultOption
ディレクティブを使用するのが適しています。 - デフォルト値の定義
デフォルト値が明確に定義されている場合は、value
プロパティまたはngOnInit
ライフサイクルフックを使用するのが適しています。
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