【初心者向け】Node.js、Vue.js、環境変数で始める!Vue.jsアプリケーション開発
Node.js、Vue.js、環境変数を使用したVue.jsでの環境変数の利用方法
このチュートリアルでは、Node.js、Vue.js、そして環境変数を使用して、Vue.jsアプリケーションで環境変数をどのように利用できるのかを説明します。環境変数は、アプリケーションの設定や機密情報などを安全に保持するために役立ちます。
前提知識
このチュートリアルを理解するには、以下の知識が必要です。
- Node.js の基本的な知識
- 環境変数の概念
まず、環境変数を設定する必要があります。一般的には、以下の2つの方法があります。
- .envファイルを使用する
.envファイルは、環境変数を設定するための専用のファイルです。このファイルは、通常プロジェクトのルートディレクトリに配置されます。.envファイルには、以下の形式で環境変数を定義します。
KEY=VALUE
例:
API_URL=https://my-api.example.com
PORT=3000
- オペレーティングシステムのコマンドを使用する
オペレーティングシステムのコマンドを使用して、環境変数を設定することもできます。具体的には、以下のコマンドを使用します。
- Windows
setx KEY VALUE
setx API_URL https://my-api.example.com
setx PORT 3000
- Mac/Linux
export KEY=VALUE
export API_URL=https://my-api.example.com
export PORT=3000
Vue.jsでの環境変数の利用
Vue.jsアプリケーションで環境変数を利用するには、以下の方法を使用します。
- process.envオブジェクトを使用する
process.envオブジェクトを使用して、環境変数にアクセスできます。例:
console.log(process.env.API_URL); // https://my-api.example.com
console.log(process.env.PORT); // 3000
- Vue インスタンスの data プロパティを使用する
Vue インスタンスの data プロパティを使用して、環境変数にアクセスすることもできます。ただし、この方法を使用するには、最初に環境変数を data プロパティに設定する必要があります。例:
const app = new Vue({
data: {
apiUrl: process.env.API_URL,
port: process.env.PORT
}
});
注意事項
- 環境変数は、常に安全な方法で設定および使用してください。
- 機密情報は、決して環境変数に設定しないでください。
- 開発環境と本番環境で異なる環境変数を使用する必要がある場合は、.envファイルと .env.production ファイルなど、複数の .env ファイルを使用することができます。
Node.js、Vue.js、そして環境変数を使用することで、Vue.jsアプリケーションの設定や機密情報を安全かつ柔軟に管理することができます。
プロジェクトの作成
まず、新しいNode.jsプロジェクトを作成します。
npm init -y
npm install vue
次に、.envファイルを作成して、環境変数を設定します。
API_URL=https://jsonplaceholder.typicode.com/posts/1
PORT=3000
package.jsonファイルを開き、以下のスクリプトを追加します。
"scripts": {
"dev": "vue-devtools node --port=8080 -- api.js"
}
api.jsファイルを作成し、以下のコードを追加します。
const axios = require('axios');
const apiUrl = process.env.API_URL;
exports.getTodo = async () => {
const response = await axios.get(apiUrl);
return response.data;
};
<template>
<div>
<h1>Todo</h1>
<p>{{ todo.title }}</p>
<p>{{ todo.body }}</p>
</div>
</template>
<script>
import api from './api';
export default {
data() {
return {
todo: null
};
},
mounted() {
api.getTodo().then(todo => {
this.todo = todo;
});
}
};
</script>
アプリケーションの実行
以下のコマンドを実行して、アプリケーションを実行します。
npm run dev
このコマンドを実行すると、Vue.js DevToolsがブラウザで開き、http://localhost:8080 でアプリケーションにアクセスできるようになります。
説明
このサンプルコードでは、以下のことを行っています。
- .envファイルを使用して、API_URLとPORTという2つの環境変数を設定します。
- api.jsファイルを作成し、API_URLを使用してAPIからデータを取得する関数を定義します。
- App.vueファイルを作成し、api.getTodo()関数を使用してAPIからデータを取得し、テンプレートに表示します。
このサンプルコードは、Node.js、Vue.js、そして環境変数を使用してシンプルなアプリケーションを作成する方法を示すものです。実際のアプリケーションでは、より複雑なロジックとデータ処理を行うことができます。
このサンプルコードはあくまでも一例です。ご自身のニーズに合わせて、自由に改造してください。
Vue.js で環境変数を使用するその他の方法
DefinePlugin を使用した Webpack
Vue CLI を使用している場合は、DefinePlugin
を使用して、Webpack ビルド中に環境変数を置き換えることができます。これは、本番環境と開発環境で異なる設定を使用する場合に役立ちます。
const webpack = require('webpack');
module.exports = {
plugins: [
new webpack.DefinePlugin({
'VUE_APP_API_URL': JSON.stringify('https://my-api.example.com'),
'VUE_APP_PORT': JSON.stringify(3000)
})
]
};
利点:
- ビルドプロセス中に環境変数を置き換えるため、コードを編集する必要がありません。
- 本番環境と開発環境で異なる設定を簡単に使用できます。
- Webpack を使用していない場合は使用できません。
- 環境変数の値がコードに直接埋め込まれるため、追跡が難しくなる場合があります。
Vue インスタンスのプロパティを使用して、環境変数を設定することもできます。これは、シンプルなアプリケーションの場合は便利な方法ですが、大規模なアプリケーションの場合は、コードが散らか ってしまう可能性があります。
const app = new Vue({
data: {
apiUrl: 'https://my-api.example.com',
port: 3000
}
});
- コードを編集する必要なく、環境変数を設定できます。
- シンプルなアプリケーションの場合は使いやすい。
- 大規模なアプリケーションの場合は、コードが散らか になってしまう可能性があります。
- インスタンスのプロパティに直接アクセスするため、テストが難しくなる場合があります。
環境変数ライブラリを使用する
Vue.js には、環境変数を管理するのに役立つライブラリがいくつかあります。これらのライブラリは、通常、より高度な機能と、環境変数の読み取りと設定をより簡単に する API を提供します。
- 環境変数の読み取りと設定をより簡単に する API を提供します。
- より高度な機能を提供する場合があります。
- 導入と使用が複雑になる場合があります。
- アプリケーションに追加の依存関係を追加する必要があります。
最適な方法の選択
使用する方法は、プロジェクトのニーズと要件によって異なります。以下の点を考慮して、最適な方法を選択してください。
- アプリケーションの規模と複雑性
- 使用しているビルドツール
- 環境変数の使用方法
- 個人またはチームの好み
Vue.js で環境変数を使用するには、さまざまな方法があります。それぞれの方法には、利点と欠点があります。プロジェクトのニーズと要件に合った最適な方法を選択することが重要です。
node.js vue.js environment-variables