Vue.js環境変数利用解説
Vue.jsにおける環境変数の使用について
理解のポイント
- Node.js:サーバーサイドのJavaScript実行環境。
- Vue.js:JavaScriptフレームワークで、シングルページアプリケーション(SPA)の開発を容易にする。
- 環境変数:アプリケーションの実行環境によって異なる値を持つ変数。
使用方法
環境変数の設定
- 変数の定義:ファイル内に変数をキーと値のペアで定義します。
API_URL=https://api.example.com MY_SECRET_KEY=1234567890
- .envファイルの作成:プロジェクトのルートディレクトリに
.env
ファイルを作成します。
Node.jsでの環境変数の読み込み
- モジュールの読み込み:メインのJavaScriptファイルでモジュールを読み込みます。
require('dotenv').config();
- dotenvモジュールのインストール:ターミナルで次のコマンドを実行します。
npm install dotenv
Vue.jsでの環境変数のアクセス
- プロセス環境変数の使用:Vue.jsアプリケーション内で
process.env
オブジェクトを使用して環境変数にアクセスします。<template> <div> <p>API URL: {{ process.env.API_URL }}</p> </div> </template>
注意事項
- 環境ごとの設定:異なる環境(開発、ステージング、本番)ごとに異なる
.env
ファイルを作成して、環境に合わせた設定を行うことができます。 - .envファイルのgitignore:
.env
ファイルには機密情報が含まれる可能性があるため、.gitignore
ファイルに登録してバージョン管理から除外します。
Vue.jsにおける環境変数利用のコード解説
# .envファイル
API_URL=https://api.example.com
MY_SECRET_KEY=1234567890
// main.js
require('dotenv').config();
// App.vue
<template>
<div>
<p>API URL: {{ process.env.API_URL }}</p>
</div>
</template>
コード解説
- .envファイル:プロジェクトのルートディレクトリに作成し、環境変数をキーと値のペアで定義します。
- dotenvモジュール:Node.jsで環境変数を読み込むためのモジュールです。
require('dotenv').config()
で読み込みます。 - process.envオブジェクト:Vue.jsアプリケーション内で環境変数にアクセスするためのオブジェクトです。
process.env.API_URL
のように使用します。
具体的な使用例
// App.vue
<template>
<div>
<p>API URL: {{ process.env.API_URL }}</p>
<button @click="fetchData">Fetch Data</button>
</div>
</template>
<script>
export default {
methods: {
fetchData() {
fetch(process.env.API_URL)
.then(response => response.json())
.then(data => {
console.log(data);
})
.catch(error => {
console.error(error);
});
}
}
};
</script>
この例では、API_URL
環境変数を使用してAPIエンドポイントを指定し、ボタンをクリックするとAPIからデータを取得しています。
- 環境変数の値は、アプリケーションの実行時に動的に変更することができます。
- 異なる環境(開発、ステージング、本番)ごとに異なる
.env
ファイルを作成することができます。 .env
ファイルはバージョン管理から除外する必要があります。
Vue CLIの環境変数プラグイン
Vue CLIは、プロジェクトのビルド時に環境変数を設定するためのプラグインを提供しています。
- プロジェクトのルートディレクトリで次のコマンドを実行します。
vue add environment-variables
.env
ファイルを作成し、環境変数を定義します。- ビルド時に環境変数を設定します。
vue-cli-service build --mode development --env.API_URL=https://api.example.com
WebpackのDefinePlugin
WebpackのDefinePlugin
を使用して、ビルド時に環境変数を定義することができます。
webpack.config.js
ファイルを作成します。DefinePlugin
を配置します。const webpack = require('webpack'); module.exports = { plugins: [ new webpack.DefinePlugin({ 'process.env.API_URL': JSON.stringify('https://api.example.com') }) ] };
Vue.jsのprocess.envオブジェクト
直接process.env
オブジェクトを使用して環境変数を設定することもできますが、ビルド時に最適化されないため、本番環境では使用しないことを推奨します。
<template>
<div>
<p>API URL: {{ process.env.API_URL }}</p>
</div>
</template>
<script>
export default {
created() {
process.env.API_URL = 'https://api.example.com';
}
};
</script>
それぞれの方法の比較
- WebpackのDefinePlugin
より柔軟な設定が可能ですが、Webpackの設定が必要になります。 - Vue CLIプラグイン
最も簡単で使いやすい方法です。
最適な方法の選択
- プロジェクトの要件を考慮してください。
- チームのメンバーのスキルを考慮してください。
node.js vue.js environment-variables