Node.jsとブラウザで異なるsetTimeoutの戻り値の型を理解して使いこなそう

2024-04-02

TypeScriptにおけるsetTimeoutの戻り値の型

問題点

JavaScriptのsetTimeoutは、number型の値を返します。これは、タイマーIDを表す数値です。しかし、TypeScriptでは、より厳密な型推論を行うために、型注釈を用いて戻り値の型を指定する必要があります。

例:

// JavaScript
const timerId = setTimeout(() => {
  console.log("Hello, world!");
}, 1000);

// TypeScript
const timerId: number = setTimeout(() => {
  console.log("Hello, world!");
}, 1000);

上記のように、number型を指定することで、コードの型安全性が高まります。

Node.jsとブラウザの違い

setTimeoutの戻り値の型は、実行環境によって異なります。

  • Node.js: NodeJS.Timer
  • ブラウザ: Window.Timeout

これは、Node.jsとブラウザでは、setTimeout関数の実装が異なるためです。

// Node.js
const timerId: NodeJS.Timer = setTimeout(() => {
  console.log("Hello, world!");
}, 1000);

// ブラウザ
const timerId: Window.Timeout = setTimeout(() => {
  console.log("Hello, world!");
}, 1000);

型推論の活用

setTimeoutの戻り値の型は、ReturnTypeユーティリティ型を用いて推論することもできます。

const timerId: ReturnType<typeof setTimeout> = setTimeout(() => {
  console.log("Hello, world!");
}, 1000);

この方法を用いることで、実行環境に依存せずに、適切な型を推論することができます。

  • 型注釈を用いて、戻り値の型を明示的に指定することが重要。
  • ReturnTypeユーティリティ型を用いて、型推論を行うこともできる。

これらの点を理解することで、TypeScriptでsetTimeout関数を安全かつ効率的に使用することができます。




Node.js

// 1秒後に "Hello, world!" と出力する
const timerId: NodeJS.Timer = setTimeout(() => {
  console.log("Hello, world!");
}, 1000);

// 3秒後にタイマーをクリアする
setTimeout(() => {
  clearTimeout(timerId);
}, 3000);

ブラウザ

// 1秒後に "Hello, world!" と出力する
const timerId: Window.Timeout = setTimeout(() => {
  console.log("Hello, world!");
}, 1000);

// 3秒後にタイマーをクリアする
setTimeout(() => {
  window.clearTimeout(timerId);
}, 3000);

型推論の活用

// 1秒後に "Hello, world!" と出力する
const timerId: ReturnType<typeof setTimeout> = setTimeout(() => {
  console.log("Hello, world!");
}, 1000);

// 3秒後にタイマーをクリアする
setTimeout(() => {
  clearTimeout(timerId);
}, 3000);

補足

  • 上記のコードは、基本的な使い方を示しています。
  • 詳細については、setTimeoutの公式ドキュメントを参照してください。



setTimeoutの代替方法

setInterval

setIntervalは、指定された時間間隔で繰り返しコードを実行する関数です。

// 1秒間隔で "Hello, world!" と出力する
const intervalId = setInterval(() => {
  console.log("Hello, world!");
}, 1000);

// 5秒後にタイマーをクリアする
setTimeout(() => {
  clearInterval(intervalId);
}, 5000);

Promise

Promiseを用いて、一定時間後にコードを実行することもできます。

// 1秒後に "Hello, world!" と出力する
const promise = new Promise((resolve) => {
  setTimeout(() => {
    resolve("Hello, world!");
  }, 1000);
});

promise.then((message) => {
  console.log(message);
});

async/await

async/awaitを用いて、非同期処理をより直感的に記述することができます。

// 1秒後に "Hello, world!" と出力する
async function helloWorld() {
  await new Promise((resolve) => {
    setTimeout(() => {
      resolve("Hello, world!");
    }, 1000);
  });

  console.log(message);
}

helloWorld();

Web Worker

Web Workerは、メインスレッドとは別スレッドでコードを実行する機能です。重い処理をメインスレッドから分離することで、ブラウザの応答性を維持することができます。

// 別スレッドで "Hello, world!" と出力する
const worker = new Worker("worker.js");

worker.onmessage = (event) => {
  console.log(event.data);
};

worker.postMessage("Hello, world!");

// worker.js
self.onmessage = (event) => {
  setTimeout(() => {
    self.postMessage("Hello, world!");
  }, 1000);
};
  • 単発の処理には、setTimeoutが最もシンプルです。
  • 繰り返し処理には、setIntervalが適しています。
  • 一定時間後に結果を取得したい処理には、Promiseasync/awaitが使いやすくなります。
  • 重い処理には、Web Workerを用いてメインスレッドの負荷を軽減することができます。

それぞれの方法の特徴を理解して、適切な方法を選択することが重要です。


typescript


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