TypeScriptの型システムで正規表現の威力を解き放つ! 〜型エイリアス、インターフェース、型ガードを使いこなす〜

2024-05-15

TypeScript で正規表現マッチした文字列型を定義する方法

型エイリアスを使用する

最も基本的な方法は、型エイリアスを使用して、正規表現に一致する文字列を表す新しい型を定義することです。

type EmailAddress = string & { match: RegExp };

const myEmail: EmailAddress = "[email protected]";

// myEmail は EmailAddress 型として推論されます

この例では、EmailAddress 型は string 型を継承し、match プロパティを持つことを示します。match プロパティは、RegExp 型で、一致する文字列を検証するために使用されます。

この方法は、単純な正規表現パターンを定義する場合に適しています。

インターフェースを使用する

より複雑な正規表現パターンを定義する場合、インターフェースを使用して型を定義することができます。インターフェースを使用すると、プロパティやメソッドをより詳細に定義することができます。

interface User {
  id: number;
  name: string;
  email: string & { match: RegExp };
}

const user: User = {
  id: 1,
  name: "Taro Yamada",
  email: "[email protected]"
};

// user.email は string & { match: RegExp } 型として推論されます

この方法は、複数のプロパティを持つオブジェクトを定義する場合や、より複雑な検証ロジックを実装する場合に適しています。

型ガードを使用する

さらに柔軟性を高めるために、型ガードを使用して、値が正規表現パターンに一致するかどうかを検証することができます。

function isEmail(email: string): email is { match: RegExp } {
  return !!email.match(/^[a-zA-Z0-9.!#$%&'*+/=?^_`{|}~-]+@[a-zA-Z0-9-]+(?:\.[a-zA-Z0-9-]+)*$/);
}

const maybeEmail: string = "[email protected]";

if (isEmail(maybeEmail)) {
  // maybeEmail は string & { match: RegExp } 型として推論されます
  console.log(maybeEmail.match(/^[a-zA-Z0-9.!#$%&'*+/=?^_`{|}~-]+@[a-zA-Z0-9-]+(?:\.[a-zA-Z0-9-]+)*$/));
} else {
  console.log("有効なメールアドレスではありません");
}

この例では、isEmail 関数は、引数が有効なメールアドレスかどうかを検証します。この関数は、string 型を string & { match: RegExp } 型に型ガードします。

型ガードを使用すると、実行時に値の型を動的に検査することができます。

TypeScript で正規表現マッチした文字列型を定義するには、型エイリアス、インターフェース、型ガードのいずれかを使用することができます。それぞれの方法には長所と短所があるので、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。

その他のリソース




型エイリアスを使用する

type EmailAddress = string & { match: RegExp };

function validateEmail(email: string): boolean {
  return !!email.match(/^[a-zA-Z0-9.!#$%&'*+/=?^_`{|}~-]+@[a-zA-Z0-9-]+(?:\.[a-zA-Z0-9-]+)*$/);
}

const myEmail: EmailAddress = "[email protected]";

if (validateEmail(myEmail)) {
  console.log("有効なメールアドレスです");
} else {
  console.log("無効なメールアドレスです");
}

この例では、EmailAddress 型エイリアスを使用して、正規表現に一致する文字列を表す新しい型を定義しています。validateEmail 関数は、引数が有効なメールアドレスかどうかを検証し、true または false を返します。

インターフェースを使用する

interface User {
  id: number;
  name: string;
  email: string & { match: RegExp };
}

function validateUser(user: User): boolean {
  return !!user.email.match(/^[a-zA-Z0-9.!#$%&'*+/=?^_`{|}~-]+@[a-zA-Z0-9-]+(?:\.[a-zA-Z0-9-]+)*$/);
}

const user: User = {
  id: 1,
  name: "Taro Yamada",
  email: "[email protected]"
};

if (validateUser(user)) {
  console.log("有効なユーザーデータです");
} else {
  console.log("無効なユーザーデータです");
}

型ガードを使用する

function isEmail(email: string): email is { match: RegExp } {
  return !!email.match(/^[a-zA-Z0-9.!#$%&'*+/=?^_`{|}~-]+@[a-zA-Z0-9-]+(?:\.[a-zA-Z0-9-]+)*$/);
}

const maybeEmail: string = "[email protected]";

if (isEmail(maybeEmail)) {
  console.log(maybeEmail.match(/^[a-zA-Z0-9.!#$%&'*+/=?^_`{|}~-]+@[a-zA-Z0-9-]+(?:\.[a-zA-Z0-9-]+)*$/));
} else {
  console.log("有効なメールアドレスではありません");
}

これらのサンプルコードは、それぞれの方法をどのように使用できるかを示すほんの一例です。具体的な状況に合わせて、適切な方法を選択してください。




TypeScript で正規表現マッチした文字列型を定義するその他の方法

ジェネリック型を使用して、正規表現パターンに基づいて型を動的に生成することができます。

type Matcher<T extends string, P extends RegExp> = string & {
  match: P;
  groups?: { [key: string]: string };
};

function validateWithMatcher<T extends string, P extends RegExp>(
  value: string,
  pattern: P
): value is Matcher<T, P> {
  const match = value.match(pattern);
  return !!match && match.groups !== undefined;
}

const emailPattern = /^[a-zA-Z0-9.!#$%&'*+/=?^_`{|}~-]+@[a-zA-Z0-9-]+(?:\.[a-zA-Z0-9-]+)*$/;

const maybeEmail: string = "[email protected]";

if (validateWithMatcher(maybeEmail, emailPattern)) {
  console.log(maybeEmail.match(emailPattern));
} else {
  console.log("有効なメールアドレスではありません");
}

ライブラリを使用する

正規表現の処理を容易にするために、いくつかのライブラリを利用することができます。

これらのライブラリは、正規表現パターンの定義、検証、変換など、さまざまな機能を提供します。

考慮すべき点

  • シンプルさ: 型エイリアスは最もシンプルですが、複雑な正規表現パターンには適していません。
  • 柔軟性: インターフェースと型ガードは、より柔軟な型定義を可能にしますが、コードが冗長になる可能性があります。
  • 再利用性: ジェネリック型とライブラリは、再利用可能な型定義を作成するのに役立ちますが、理解するのがより難しい場合があります。

regex typescript types


TypeScript コンパイラオプションの罠: module と target を正しく選択しないとどうなる?

TypeScript コンパイルオプション module と target は、どちらもコンパイルされた JavaScript コードの出力形式に影響を与える重要なオプションです。しかし、それぞれ異なる役割を果たします。target オプションは、TypeScript コンパイラが生成する JavaScript コードの ECMAScript レベルを指定します。これは、コンパイラが使用する言語機能と、出力されたコードが実行できる JavaScript エンジンを決定します。...


【初心者向け】React/ReduxでTypeScriptエラー「Property "XXX" does not exist on type 'IntrinsicAttributes & IntrinsicClassAttributes'」が発生したときの対処法

このエラーは、TypeScriptとReact/Reduxの組み合わせで、コンポーネントに定義されていないプロパティを参照しようとしたときに発生します。具体的には、IntrinsicAttributes & IntrinsicClassAttributes 型に存在しないプロパティ XXX を参照しようとしています。...


非同期処理でWeb開発をスムーズに!JavaScriptとTypeScriptのベストプラクティス

非同期処理とは何か?Webアプリケーションは、ユーザーからの入力やネットワークリクエストなど、様々な処理をこなす必要があります。しかし、全ての処理を順番に実行していると、レスポンスが遅くなり、ユーザー体験を損なってしまう可能性があります。そこで登場するのが「非同期処理」です。非同期処理とは、複数の処理を同時に進め、完了した処理から順次結果を処理していく手法です。まるで料理の並行調理のようなイメージですね。...


【初心者向け】Jestで発生する「テスト終了後もプロセスが終了しない」問題:TypeScript/ユニットテスト/Expressにおける非同期処理の影響と解決策をわかりやすく解説

Jestを使ってTypeScriptで書いたExpressアプリケーションのユニットテストを実行すると、テストが完了後もプロセスが終了せず、以下の警告メッセージが表示されることがあります。原因この問題は、Jestがテスト終了後も解放されない非同期処理が存在することを示しています。主に以下の2つの原因が考えられます。...


【徹底解説】TypeScriptでDOM要素を操作するときのエラー「TS2339: プロパティ 'style' は型 'Element' に存在しません」

原因このエラーが発生する理由は、Element 型には style プロパティが定義されていないからです。Element 型は、HTMLドキュメント内のすべての要素を表す汎用的な型であり、すべての要素に共通するプロパティのみを定義しています。一方、style プロパティは、HTML要素のスタイルを操作するために使用される特殊なプロパティであり、HTMLElement 型でのみ定義されています。...