JavaScript: 要素の値を取得・設定!textContent、innerHTML、val()、text()徹底比較

2024-07-27

JavaScript、jQuery、HTMLにおける val()text() の違い:徹底解説

Web開発において、要素の値を取得・設定することは頻繁に行われます。JavaScriptでは、textContentinnerHTML、そしてjQueryのval()text()メソッドなど、様々な方法が存在します。しかし、それぞれの違いを理解していないと、思わぬ挙動を引き起こしてしまう可能性があります。

本記事では、JavaScript、jQuery、HTMLにおけるval()text()メソッドの具体的な違いと使い分けについて、分かりやすく解説します。

textContent と innerHTML の違い

まず、JavaScriptにおける textContentinnerHTML の違いを理解しておきましょう。

  • textContent: 要素内のテキストのみを取得します。HTMLタグは含まれません。
  • innerHTML: 要素内のHTMLコンテンツ全体を取得します。HTMLタグも含みます。

例:

<div>
  <b>太字</b>のテキスト
</div>
const element = document.querySelector('div');

console.log(element.textContent); // 出力: 太字のテキスト
console.log(element.innerHTML);     // 出力: <b>太字</b>のテキスト

val() メソッド

val()メソッドは、主にフォーム要素の値を取得・設定するために使用されます。具体的には、以下のような要素に対応します。

  • <input type="text">
  • <textarea>
  • <select>
  • <checkbox>
  • <radio>
<input type="text" id="name" value="山田 太郎">
const nameInput = document.getElementById('name');

// 名前を取得
const name = nameInput.val();
console.log(name); // 出力: 山田 太郎

// 名前を設定
nameInput.val('佐藤 花子');

text() メソッド

text()メソッドは、要素内のテキストコンテンツを取得します。textContentと似ていますが、以下の点が異なります。

  • jQueryでのみ利用可能: text()メソッドは、jQueryライブラリが必要となります。
  • 改行を含む: text()メソッドは、改行を含むテキストも取得します。textContentは改行を無視します。
<div>
  テキスト<br>
  を含む
</div>
const element = $('div');

console.log(element.text());   // 出力: テキストを含む
console.log(element.textContent()); // 出力: テキストを含む
メソッド説明取得内容対応要素改行の扱いjQuery
textContent要素内のテキストのみテキスト全ての要素無視不要
innerHTML要素内のHTMLコンテンツ全体HTMLタグを含むテキスト全ての要素保持不要
val()フォーム要素の値フォームに入力された値フォーム要素無視不要
text()要素内のテキストコンテンツテキスト (改行を含む)全ての要素保持必須

使い分け

  • 要素内のテキストのみを取得したい: textContent または text() を使用します。
  • HTMLタグを含むコンテンツを取得したい: innerHTML を使用します。
  • フォーム要素の値を取得・設定したい: val() を使用します。
  • 改行を含むテキストを取得したい: text() を使用します。(jQueryが必要となります)



<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>val() と text() の違い</title>
  <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.5.1/jquery.min.js"></script>
</head>
<body>
  <h1>val() と text() の違い</h1>

  <p>名前: <input type="text" id="name" value="山田 太郎"></p>
  <p>本文: <textarea id="textarea">テキストを含む\n改行を含む</textarea></p>
  <p>選択: <select id="select">
    <option value="1">選択肢1</option>
    <option value="2">選択肢2</option>
  </select></p>
  <p>チェック: <input type="checkbox" id="checkbox" checked> チェックボックス</p>
  <p>ラジオ: <input type="radio" name="radio" id="radio1" value="1" checked> ラジオ1
    <input type="radio" name="radio" id="radio2" value="2"> ラジオ2</p>

  <button id="button">値を取得</button>

  <script>
    $(document).ready(function() {
      $('#button').click(function() {
        const name = $('#name').val();
        const textareaText = $('#textarea').text();
        const selectValue = $('#select').val();
        const checkboxChecked = $('#checkbox').is(':checked');
        const radioValue = $('input[name="radio"]:checked').val();

        console.log('名前:', name);
        console.log('本文:', textareaText);
        console.log('選択:', selectValue);
        console.log('チェック:', checkboxChecked);
        console.log('ラジオ:', radioValue);
      });
    });
  </script>
</body>
</html>

JavaScript

上記HTMLコードを実行すると、ボタンをクリックした際に、各要素の値がコンソールログに出力されます。それぞれのメソッドの使い分けを確認することができます。

  • このコードは、jQueryライブラリを使用しています。
  • フォーム要素以外にも、textContentinnerHTMLtext()メソッドは様々な要素で使用できます。



val()text() 以外の方法

JavaScript のプロパティ

一部の要素は、JavaScriptのプロパティを使用して値を取得・設定できます。例えば、以下のように使用できます。

const input = document.querySelector('input[type="text"]');
const value = input.value; // 値を取得
input.value = '新しい値'; // 値を設定

属性の取得・設定

要素の属性値を取得・設定するには、getAttribute()setAttribute() メソッドを使用します。例えば、以下のように使用できます。

const element = document.querySelector('element');
const value = element.getAttribute('data-value'); // 属性値を取得
element.setAttribute('data-value', '新しい値'); // 属性値を設定

DOM 操作

DOM操作を使用して、要素の内容を直接書き換えることもできます。例えば、以下のように使用できます。

const element = document.querySelector('element');
element.textContent = '新しいテキスト'; // テキストコンテンツを設定
element.innerHTML = '<p>新しいHTMLコンテンツ</p>'; // HTMLコンテンツを設定

jQuery以外にも、様々なライブラリが提供するメソッドで、要素の値を取得・設定することができます。

注意点

  • 使用する方法は、要素の種類や目的によって異なります。
  • それぞれの方法の挙動を理解した上で、適切に使い分けることが重要です。

javascript jquery html



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