TypeScriptのnever型エラー解決
エラーの意味
このエラーは、関数の引数に never
型を指定している場合に、その引数に値を割り当てることができないことを示しています。 never
型は、決して値を返さない関数の戻り値型または、決して到達しないコードブロックの型として使用されます。
エラー発生の例
function neverReturns(): never {
throw new Error("This function never returns");
}
function takesNever(value: never): void {
// ここで value は決して到達しないため、エラーが発生します
}
takesNever(neverReturns());
上記コードでは、neverReturns
関数は常にエラーを投げ、決して値を返さないため、その戻り値は never
型となります。しかし、takesNever
関数の引数は never
型であり、決して値を受け取ることができないため、エラーが発生します。
解決方法
このエラーを解決するには、以下の方法があります。
引数の型を never 型以外にする
関数の引数の型をnever
型以外に変更することで、エラーを回避できます。たとえば、takesNever
関数の引数の型をstring
に変更する場合は、以下のようにします。function takesNever(value: string): void { // ここで value は string 型なので、エラーは発生しません }
function neverReturns(): string { // ここで値を返すように変更します return "This function returns a string"; }
// takesNever(neverReturns());
TypeScriptのnever型エラー解決の例
エラーが発生する例
function neverReturns(): never {
throw new Error("This function never returns");
}
function takesNever(value: never): void {
// ここで value は決して到達しないため、エラーが発生します
}
takesNever(neverReturns());
エラーを解決する方法
引数の型を never 型以外にする:
function takesNever(value: string): void {
// ここで value は string 型なので、エラーは発生しません
}
function neverReturns(): string {
// ここで値を返すように変更します
return "This function returns a string";
}
エラーが発生するコードを削除する:
// takesNever(neverReturns());
型ガードを使用する
型ガードは、変数の型をより具体的な型に絞り込むための手法です。これにより、never
型の変数をより安全に扱うことができます。
function neverReturns(): never {
throw new Error("This function never returns");
}
function takesNever(value: unknown): void {
if (typeof value === "string") {
// ここで value は string 型なので、エラーは発生しません
console.log(value);
} else {
// value は never 型なので、このブロックは決して到達しません
}
}
takesNever(neverReturns());
型アサーションを使用する
型アサーションは、変数の型を強制的に指定するための手法です。ただし、誤った型アサーションを使用すると、ランタイムエラーが発生する可能性があります。
function neverReturns(): never {
throw new Error("This function never returns");
}
function takesNever(value: unknown): void {
const stringValue = value as string; // 型アサーションで string 型に強制的に変換
console.log(stringValue);
}
takesNever(neverReturns());
条件付き型を使用する
条件付き型は、条件に基づいて型を決定するための手法です。これにより、never
型の変数をより柔軟に扱うことができます。
type MyType = never | string;
function takesNever(value: MyType): void {
if (typeof value === "string") {
// ここで value は string 型なので、エラーは発生しません
console.log(value);
} else {
// value は never 型なので、このブロックは決して到達しません
}
}
takesNever(neverReturns());
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