Angular 6とRxJS:TypeScriptとビルドに関するエラー「node_modules/rxjs/internal/types.d.ts(81,44): error TS1005: ';' expected」の解決策

2024-04-02

Angular 6インストール後に発生する「node_modules/rxjs/internal/types.d.ts(81,44): error TS1005: ';' expected」エラーの詳細解説と解決策

エラーの詳細

このエラーは、node_modules/rxjs/internal/types.d.tsファイルの81行44文字目でセミコロンが不足していることを示しています。これは、Angular 6で導入された新しい型システムと、古いバージョンのRxJSの間の互換性の問題が原因で発生します。

解決策

このエラーを解決するには、以下の2つの方法があります。

方法1: RxJSのバージョンを更新する

Angular 6はRxJS 6.4以上と互換性があります。そのため、このエラーを解決するには、RxJSを6.4以上に更新する必要があります。

以下のコマンドを実行して、RxJSを更新できます。

npm install [email protected] --save

方法2: rxjs-compatパッケージを使用する

rxjs-compatパッケージは、Angular 6と古いバージョンのRxJSの間の互換性を提供します。このパッケージを使用すると、RxJS 6.4未満を使用しているプロジェクトをAngular 6で実行することができます。

以下のコマンドを実行して、rxjs-compatパッケージをインストールできます。

npm install rxjs-compat --save

rxjs-compatパッケージをインストールした後、プロジェクトのapp.module.tsファイルに以下のコードを追加する必要があります。

import { NgModule } from '@angular/core';
import { BrowserModule } from '@angular/platform-browser';
import { AppComponent } from './app.component';

// RxJS compat
import 'rxjs/add/operator/map';
import 'rxjs/add/operator/filter';

@NgModule({
  declarations: [
    AppComponent
  ],
  imports: [
    BrowserModule
  ],
  providers: [],
  bootstrap: [AppComponent]
})
export class AppModule { }

上記のコードを追加することで、rxjs-compatパッケージが提供するRxJSのオペレータを使用することができます。

その他の注意事項

  • Angular 6とRxJSのバージョン互換性に関する詳細は、Angularの公式ドキュメントを参照してください。
  • rxjs-compatパッケージは、古いバージョンのRxJSとの互換性を維持するために使用できますが、新しい機能は提供されません。可能な場合は、RxJS 6.4以上に更新することを推奨します。

補足

このエラーは、Angular 6だけでなく、Angular 7やAngular 8でも発生する可能性があります。これらのバージョンを使用している場合は、上記の解決策を参考にしてください。




app.component.ts

import { Component, OnInit } from '@angular/core';
import { Observable } from 'rxjs';

@Component({
  selector: 'my-app',
  templateUrl: './app.component.html',
  styleUrls: ['./app.component.css']
})
export class AppComponent implements OnInit {

  private observable: Observable<any>;

  constructor() {
    this.observable = Observable.create((observer) => {
      observer.next('Hello, world!');
      observer.complete();
    });
  }

  ngOnInit() {
    this.observable.subscribe((data) => {
      console.log(data);
    });
  }

}
<h1>Hello, world!</h1>

<p>This is a simple Angular 6 application.</p>

このコードを実行すると、コンソールに「Hello, world!」という文字列が出力されます。

このサンプルコードは、Angular 6とRxJSの基本的な使い方を理解するのに役立ちます。




Angular 6で「node_modules/rxjs/internal/types.d.ts(81,44): error TS1005: ';' expected」エラーを解決するその他の方法

TypeScript 3.1以上を使用している場合は、このエラーが発生する可能性があります。この問題を解決するには、TypeScriptを3.0以下に更新する必要があります。

npm install [email protected] --save-dev

方法4: --noImplicitAnyフラグを使用する

--noImplicitAnyフラグは、コンパイラにすべての変数の型を明示的に指定することを強制します。このフラグを使用すると、コンパイラはセミコロンの欠如などの潜在的な問題を検出することができます。

以下のコマンドを実行して、--noImplicitAnyフラグを使用できます。

ng build --noImplicitAny

方法5: tsconfig.jsonファイルを変更する

tsconfig.jsonファイルに以下の設定を追加することで、コンパイラにセミコロンの欠如を警告させることができます。

{
  "compilerOptions": {
    "noImplicitAny": true,
    "strictNullChecks": true,
    "target": "es5",
    "module": "commonjs",
    "lib": [
      "es5",
      "dom",
      "es2015",
      "es2016",
      "es2017"
    ],
    "noImplicitReturns": true,
    "esModuleInterop": true,
    "outDir": "./dist",
    "rootDir": "./src",
    "typeRoots": [
      "./node_modules/@types"
    ],
    "baseUrl": "./",
    "sourceMap": true,
    "inlineSources": true,
    "declaration": true,
    "emitDecoratorMetadata": true,
    "experimentalDecorators": true,
    "skipLibCheck": true,
    "downlevelIteration": true,
    "forceConsistentCasingInFileNames": true
  }
}

これらの方法のいずれを使用しても、このエラーを解決することができます。どの方法を使用するかは、プロジェクトの要件と開発環境によって異なります。

注意事項

  • --noImplicitAnyフラグを使用すると、コードの変更が必要になる場合があります。
  • tsconfig.jsonファイルを変更すると、コンパイルエラーが発生する可能性があります。

これらの方法を使用する前に、プロジェクトのバックアップを取ることをお勧めします。


angular typescript build


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