Node.jsとChrome DevToolsで拡張機能を開発する際に発生するエラー「Unchecked runtime.lastError: Could not establish connection. Receiving end does not exist.」の解決方法

2024-06-13

"Unchecked runtime.lastError: Could not establish connection. Receiving end does not exist." エラーの解決方法

このエラーは、Node.jsとGoogle Chrome DevToolsで拡張機能を開発する際に発生することがあります。これは、拡張機能のコンテキストスクリプトとバックグラウンドスクリプト間、またはポップアップスクリプトとバックグラウンドスクリプト間で通信しようとするときに発生します。

原因

このエラーには、主に以下の原因が考えられます。

  • 通信タイミングの問題: 送信側と受信側のスクリプトが同時に実行されていない場合、このエラーが発生する可能性があります。
  • スクリプトのロード順序: コンテンツスクリプトがバックグラウンドスクリプトよりも先にロードされると、このエラーが発生する可能性があります。
  • メッセージのフォーマット: 送信されるメッセージの形式が正しくない場合、このエラーが発生する可能性があります。
  • 拡張機能の無効化: 稀なケースですが、問題の原因となっている拡張機能がインストールされている可能性があります。

解決策

通信タイミングを調整する

chrome.tabs.sendMessage() メソッドを使用する前に、setTimeout() 関数を使用して短い遅延を設定してみてください。これにより、受信側のスクリプトがロードされる時間が確保されます。

chrome.tabs.sendMessage(tabId, message, function(response) {
  if (chrome.runtime.lastError) {
    console.error('Unchecked runtime.lastError:', chrome.runtime.lastError);
  } else {
    // メッセージの処理
  }
});

スクリプトのロード順序を確認する

コンテンツスクリプトがバックグラウンドスクリプトよりも先にロードされないように、manifest.json ファイルの content_scripts プロパティで run_at オプションを document_start または document_end に設定します。

{
  "manifest_version": 3,
  "name": "My Extension",
  "version": "1.0",
  "content_scripts": [
    {
      "matches": ["<all_urls>"],
      "js": ["contentScript.js"],
      "run_at": "document_end"
    }
  ],
  "background": {
    "service_worker": "background.js"
  }
}

メッセージのフォーマットを確認する

送信するメッセージが JSON 形式であることを確認してください。また、メッセージのキーと値の型が正しいことを確認してください。

拡張機能を無効化する

問題が解決しない場合は、他の拡張機能を無効化して、問題の原因となっている拡張機能がないか確認してみてください。

  • 上記の解決策を試しても問題が解決しない場合は、以下の情報とともにバグレポートを提出してください。
    • エラーメッセージ
    • 使用している Node.js と Google Chrome DevTools のバージョン
    • 拡張機能のコード

    補足




    manifest.json

    {
      "manifest_version": 3,
      "name": "My Extension",
      "version": "1.0",
      "content_scripts": [
        {
          "matches": ["<all_urls>"],
          "js": ["contentScript.js"],
          "run_at": "document_end"
        }
      ],
      "background": {
        "service_worker": "background.js"
      }
    }
    

    contentScript.js

    chrome.runtime.onMessage.addListener((message, sender, sendResponse) => {
      if (message.type === 'requestGreeting') {
        sendResponse({ greeting: 'Hello from content script!' });
      }
    });
    

    background.js

    chrome.tabs.onCreated.addListener((tab) => {
      chrome.tabs.sendMessage(tab.id, { type: 'requestGreeting' }, (response) => {
        if (chrome.runtime.lastError) {
          console.error('Unchecked runtime.lastError:', chrome.runtime.lastError);
        } else {
          console.log('Received response from content script:', response.greeting);
        }
      });
    });
    

    このコードの説明

    • manifest.json ファイルは、拡張機能の基本設定を定義します。この例では、contentScript.js という名前のコンテンツスクリプトと、background.js という名前のバックグラウンドスクリプトを定義しています。
    • contentScript.js ファイルは、Web ページにコンテンツスクリプトを挿入します。このスクリプトは、chrome.runtime.onMessage イベントリスナーを使用して、バックグラウンドスクリプトからのメッセージを待ち受けます。メッセージを受信すると、スクリプトは sendResponse() 関数を使用して応答を送信します。
    • background.js ファイルは、拡張機能のバックグラウンドロジックを処理します。このスクリプトは、chrome.tabs.onCreated イベントリスナーを使用して、新しいタブが作成されたときに検出します。新しいタブが作成されると、スクリプトは chrome.tabs.sendMessage() メソッドを使用して、コンテンツスクリプトにメッセージを送信します。コンテンツスクリプトから応答を受信すると、スクリプトはコンソールにログを出力します。

    このコードをどのように使用するか

    1. 上記のコードを 3 つのファイル (manifest.jsoncontentScript.jsbackground.js) に保存します。
    2. Chrome で拡張機能をロードするには、chrome://extensions/ に移動し、開発者モード を有効にします。
    3. 読み込み ボタンをクリックして、作成した拡張機能フォルダーを選択します。
    4. 拡張機能がロードされると、コンソールに Received response from content script: Hello from content script! というメッセージが表示されます。

    注意事項

    • このコードはあくまで例であり、実際の拡張機能ではより複雑なロジックが必要になる場合があります。
    • エラーが発生した場合は、コンソールログを確認して問題の原因を特定してください。



      "Unchecked runtime.lastError: Could not establish connection. Receiving end does not exist." エラーの解決策(その他)

      キャッシュをクリアする

      Chrome DevToolsとブラウザのキャッシュをクリアすると、問題が解決する場合があります。

      古いバージョンのNode.jsまたはGoogle Chrome DevToolsを使用している場合は、最新バージョンに更新してみてください。

      オペレーティングシステムを更新する

      古いバージョンのオペレーティングシステムを使用している場合は、最新バージョンに更新してみてください。

      セキュリティソフトウェアが拡張機能の通信を妨害している可能性があります。一時的にセキュリティソフトウェアを無効にして、問題が解決するかどうかを確認してください。

      ファイアウォール設定が拡張機能の通信を妨害している可能性があります。拡張機能に必要なポートが開いていることを確認してください。

      互換性の問題を確認する

      使用している拡張機能が互いに互換性がない可能性があります。問題が発生している拡張機能を無効化して、問題が解決するかどうかを確認してください。

      代替の拡張機能を使用する

      問題が発生している拡張機能に代わる拡張機能があるかもしれません。他の拡張機能を検索して試してみてください。

      問題を報告する

      上記の方法を試しても問題が解決しない場合は、バグレポートを提出してください。

        上記の情報は提供のみを目的としており、専門的なアドバイスを構成するものではありません。問題が発生した場合は、 квалифицированный специалисту。


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