TypeScriptのfindメソッド:潜在的なundefined値をスマートに処理する

2024-07-27

TypeScriptにおける配列の find メソッドと潜在的な undefined

問題を回避する方法

この問題を回避するには、いくつかの方法があります。

  1. null許容型を使用する: TypeScript 3.7以降では、null 許容型を使用して、find メソッドが返す値が T または null のいずれかであることを明示的に指定できます。
const numbers: number[] | null = [1, 2, 3, 4, 5];
const evenNumber = numbers?.find(n => n % 2 === 0);
if (evenNumber !== null) {
  console.log("偶数:", evenNumber);
} else {
  console.log("偶数が見つかりませんでした。");
}
  1. デフォルト値を使用する: find メソッドの第二引数にデフォルト値を指定することで、一致する要素が見つからない場合にその値を返すことができます。
const numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];
const evenNumber = numbers.find(n => n % 2 === 0) || -1;
console.log("偶数:", evenNumber);
  1. findIndex メソッドを使用する: findIndex メソッドは、条件を満たす最初の要素のインデックスを返します。一致する要素が見つからない場合は、-1 を返します。
const numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];
const evenIndex = numbers.findIndex(n => n % 2 === 0);
if (evenIndex !== -1) {
  const evenNumber = numbers[evenIndex];
  console.log("偶数:", evenNumber);
} else {
  console.log("偶数が見つかりませんでした。");
}
  • TypeScript バージョン 3.7未満を使用している場合は、null 許容型を使用する代わりに、ライブラリを使用したり、独自のヘルパー関数を作成したりして、undefined をチェックする必要があります。
  • 上記の例では、単純さのために number 型の配列を使用していますが、他の型にも同様に適用できます。



interface User {
  id: number;
  name: string;
}

const users: User[] | null = [
  { id: 1, name: "John Doe" },
  { id: 2, name: "Jane Doe" },
  { id: 3, name: "Peter Jones" },
];

const user = users?.find(u => u.id === 2);

if (user !== null) {
  console.log("ユーザーが見つかりました:", user.name);
} else {
  console.log("ユーザーが見つかりませんでした。");
}

デフォルト値を使用する

interface Product {
  id: number;
  name: string;
  price: number;
}

const products: Product[] = [
  { id: 1, name: "Laptop", price: 1000 },
  { id: 2, name: "Phone", price: 500 },
  { id: 3, name: "Tablet", price: 300 },
];

const cheapProduct = products.find(p => p.price < 400) || { id: -1, name: "", price: 0 };

console.log("400円以下の商品:", cheapProduct);

findIndex メソッドを使用する

interface Post {
  id: number;
  title: string;
  content: string;
}

const posts: Post[] = [
  { id: 1, title: "First Post", content: "This is my first post." },
  { id: 2, title: "Second Post", content: "This is my second post." },
  { id: 3, title: "Third Post", content: "This is my third post." },
];

const postIndex = posts.findIndex(p => p.title === "Second Post");

if (postIndex !== -1) {
  const post = posts[postIndex];
  console.log("投稿が見つかりました:", post.title);
} else {
  console.log("投稿が見つかりませんでした。");
}



TypeScript 4.1以降では、オプション型を使用して、find メソッドが返す値が T または undefined のいずれかであることを明示的に指定できます。これは、null 許容型と似ていますが、null 値を許可しないという点で異なります。

const numbers: number[] | undefined = [1, 2, 3, 4, 5];
const evenNumber = numbers?.find(n => n % 2 === 0);
if (evenNumber !== undefined) {
  console.log("偶数:", evenNumber);
} else {
  console.log("偶数が見つかりませんでした。");
}

Array.prototype.filter メソッドを使用する

Array.prototype.filter メソッドを使用して、条件を満たすすべての要素を含む新しい配列を作成できます。その後、length プロパティを使用して、一致する要素が存在するかどうかを確認できます。

const numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];
const evenNumbers = numbers.filter(n => n % 2 === 0);
if (evenNumbers.length > 0) {
  console.log("偶数:", evenNumbers);
} else {
  console.log("偶数が見つかりませんでした。");
}

forループを使用する

古典的な forループを使用して、配列内の各要素を反復処理し、条件を満たす最初の要素を見つけることもできます。

const numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];
let evenNumber: number | undefined;
for (const number of numbers) {
  if (number % 2 === 0) {
    evenNumber = number;
    break;
  }
}

if (evenNumber !== undefined) {
  console.log("偶数:", evenNumber);
} else {
  console.log("偶数が見つかりませんでした。");
}

三項演算子を使用する

三項演算子を使用して、find メソッドの結果をコンパクトな方法で処理することもできます。

const numbers: number[] = [1, 2, 3, 4, 5];
const evenNumber = numbers.find(n => n % 2 === 0) ?? -1;
console.log("偶数:", evenNumber);

typescript



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