ReactでTypeScriptを使うなら知っておきたい!JSXファイル拡張子エラーの回避方法
TypeScript と ESLint における JSX ファイル拡張子エラーとその解決策
このエラーは、TypeScript (.tsx) ファイルで JSX を使用しようとしたときに発生します。これは、ESLint の react/jsx-filename-extension
ルールによって検出されます。このルールは、JSX を使用するファイルの拡張子が .jsx
または .js
である必要があることを強制します。
エラーメッセージ
JSX is not allowed in files with extension '.tsx' (react/jsx-filename-extension)
原因
このエラーが発生する主な理由は2つあります。
- ファイル拡張子が誤っている
TypeScript コンポーネントを作成する場合は、ファイル拡張子を.tsx
とする必要があります。.ts
ファイルで JSX を使用しようとすると、このエラーが発生します。 - ESLint 設定が間違っている
react/jsx-filename-extension
ルールが正しく設定されていない場合も、このエラーが発生する可能性があります。
解決策
このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。
ファイル拡張子を修正する
最も簡単な解決方法は、ファイル拡張子を .tsx
に修正することです。エディタでファイルを開き、拡張子を .ts
から .tsx
に変更します。
ESLint 設定を修正する
.tsx
ファイルで JSX を使用する必要がある場合は、react/jsx-filename-extension
ルールを無効にするか、例外を追加する必要があります。
- ルールを無効にする
{
"rules": {
"react/jsx-filename-extension": ["off"]
}
}
- 例外を追加する
{
"rules": {
"react/jsx-filename-extension": [
"error",
{
"allow": [".tsx"]
}
]
}
}
- ESLint 設定ファイルは、プロジェクトのルートディレクトリにある
.eslintrc.json
ファイルに配置する必要があります。 - TypeScript で React を使用する場合は、必ず
@types/react
と@types/react-dom
パッケージをインストールする必要があります。
// ファイル名: MyComponent.tsx
import React from 'react';
const MyComponent: React.FC = () => {
return (
<div>
<h1>Hello, world!</h1>
</div>
);
};
export default MyComponent;
以下のコードは、ESLint 設定ファイルの例です。この設定では、.tsx
ファイルで JSX を使用するように react/jsx-filename-extension
ルールを構成しています。
{
"rules": {
"react/jsx-filename-extension": [
"error",
{
"allow": [".tsx"]
}
]
}
}
tsconfig.json
ファイルを使用して、プロジェクト全体の JSX の処理方法を構成できます。このファイルに jsx
オプションを追加することで、TypeScript コンパイラに JSX をサポートするように指示できます。
{
"compilerOptions": {
"jsx": "preserve"
}
}
この設定により、TypeScript コンパイラは JSX をそのまま処理し、エラーは発生しません。
Babel を使用する
Babel は、JavaScript コードを変換するためのツールです。Babel を使用して、TypeScript コードを JSX をサポートする形式に変換できます。
この方法は、より複雑なプロジェクトで役立つ場合があります。Babel の設定には、さまざまなオプションがあり、プロジェクトのニーズに合わせてカスタマイズできます。
Create React App を使用する
Create React App は、React アプリケーションを簡単にセットアップするためのツールです。Create React App はデフォルトで TypeScript と JSX をサポートしており、特別な設定は必要ありません。
この方法は、新しい React プロジェクトを開始するのに最適な方法です。
tsx ファイルをすべて js ファイルに変換する
すべての .tsx
ファイルを .js
ファイルに変換することもできます。これにより、ESLint の react/jsx-filename-extension
ルールによるエラーを回避できます。
ただし、この方法は、プロジェクトのコードベースを整理するのが難しくなる可能性があるため、あまり推奨されません。
最適な方法の選択
使用する方法は、プロジェクトのニーズと好みによって異なります。
- コードベースをできる限りクリーンに保ちたい場合は、すべての
.tsx
ファイルを.js
ファイルに変換することを検討してください。 - 新しい React プロジェクトを開始する場合は、Create React App を使用するのが最適な方法です。
- より複雑なプロジェクトの場合は、Babel を使用すると、より多くの柔軟性と制御が可能になります。
- 小規模なプロジェクトの場合は、
tsconfig.json
ファイルを使用するのが簡単な方法です。
- ESLint を使用している場合は、
react/jsx-filename-extension
ルールがプロジェクトの設定に合わせて構成されていることを確認する必要があります。 - 上記の方法のいずれを使用する場合でも、プロジェクトに
@types/react
と@types/react-dom
の型定義がインストールされていることを確認する必要があります。
typescript eslint