ReactでTypeScriptを使うなら知っておきたい!JSXファイル拡張子エラーの回避方法

2024-06-27

TypeScript と ESLint における JSX ファイル拡張子エラーとその解決策

このエラーは、TypeScript (.tsx) ファイルで JSX を使用しようとしたときに発生します。これは、ESLint の react/jsx-filename-extension ルールによって検出されます。このルールは、JSX を使用するファイルの拡張子が .jsx または .js である必要があることを強制します。

エラーメッセージ

JSX is not allowed in files with extension '.tsx' (react/jsx-filename-extension)

原因

このエラーが発生する主な理由は2つあります。

  1. ファイル拡張子が誤っている: TypeScript コンポーネントを作成する場合は、ファイル拡張子を .tsx とする必要があります。.ts ファイルで JSX を使用しようとすると、このエラーが発生します。
  2. ESLint 設定が間違っている: react/jsx-filename-extension ルールが正しく設定されていない場合も、このエラーが発生する可能性があります。

解決策

このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。

ファイル拡張子を修正する

最も簡単な解決方法は、ファイル拡張子を .tsx に修正することです。エディタでファイルを開き、拡張子を .ts から .tsx に変更します。

ESLint 設定を修正する

.tsx ファイルで JSX を使用する必要がある場合は、react/jsx-filename-extension ルールを無効にするか、例外を追加する必要があります。

  • ルールを無効にする:
{
  "rules": {
    "react/jsx-filename-extension": ["off"]
  }
}
  • 例外を追加する:
{
  "rules": {
    "react/jsx-filename-extension": [
      "error",
      {
        "allow": [".tsx"]
      }
    ]
  }
}

補足

  • TypeScript で React を使用する場合は、必ず @types/react@types/react-dom パッケージをインストールする必要があります。
  • ESLint 設定ファイルは、プロジェクトのルートディレクトリにある .eslintrc.json ファイルに配置する必要があります。

    上記以外にも、このエラーが発生する原因はいくつか考えられます。問題が解決しない場合は、プロジェクトの設定やコードを詳しく共有していただければ、さらに詳しく調査することができます。




    // ファイル名: MyComponent.tsx
    
    import React from 'react';
    
    const MyComponent: React.FC = () => {
      return (
        <div>
          <h1>Hello, world!</h1>
        </div>
      );
    };
    
    export default MyComponent;
    

    以下のコードは、ESLint 設定ファイルの例です。この設定では、.tsx ファイルで JSX を使用するように react/jsx-filename-extension ルールを構成しています。

    {
      "rules": {
        "react/jsx-filename-extension": [
          "error",
          {
            "allow": [".tsx"]
          }
        ]
      }
    }
    

    この設定を .eslintrc.json ファイルに保存すると、ESLint は .tsx ファイルで JSX を使用できるようになります。

    このサンプルコードと設定ファイルは、TypeScript と ESLint で JSX を使用する基本的な方法を示しています。プロジェクトのニーズに合わせてコードと設定を調整する必要があります。




    TypeScript で JSX を許可するその他の方法

    tsconfig.json ファイルを使用して、プロジェクト全体の JSX の処理方法を構成できます。このファイルに jsx オプションを追加することで、TypeScript コンパイラに JSX をサポートするように指示できます。

    {
      "compilerOptions": {
        "jsx": "preserve"
      }
    }
    

    この設定により、TypeScript コンパイラは JSX をそのまま処理し、エラーは発生しません。

    Babel を使用する

    Babel は、JavaScript コードを変換するためのツールです。Babel を使用して、TypeScript コードを JSX をサポートする形式に変換できます。

    この方法は、より複雑なプロジェクトで役立つ場合があります。Babel の設定には、さまざまなオプションがあり、プロジェクトのニーズに合わせてカスタマイズできます。

    Create React App は、React アプリケーションを簡単にセットアップするためのツールです。Create React App はデフォルトで TypeScript と JSX をサポートしており、特別な設定は必要ありません。

    この方法は、新しい React プロジェクトを開始するのに最適な方法です。

    tsx ファイルをすべて js ファイルに変換する

    すべての .tsx ファイルを .js ファイルに変換することもできます。これにより、ESLint の react/jsx-filename-extension ルールによるエラーを回避できます。

    ただし、この方法は、プロジェクトのコードベースを整理するのが難しくなる可能性があるため、あまり推奨されません。

    最適な方法の選択

    使用する方法は、プロジェクトのニーズと好みによって異なります。

    • 小規模なプロジェクトの場合は、tsconfig.json ファイルを使用するのが簡単な方法です。
    • より複雑なプロジェクトの場合は、Babel を使用すると、より多くの柔軟性と制御が可能になります。
    • 新しい React プロジェクトを開始する場合は、Create React App を使用するのが最適な方法です。
    • コードベースをできる限りクリーンに保ちたい場合は、すべての .tsx ファイルを .js ファイルに変換することを検討してください。

    その他の考慮事項

    • 上記の方法のいずれを使用する場合でも、プロジェクトに @types/react@types/react-dom の型定義がインストールされていることを確認する必要があります。
    • ESLint を使用している場合は、react/jsx-filename-extension ルールがプロジェクトの設定に合わせて構成されていることを確認する必要があります。

      typescript eslint


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