TypeScriptでCommonJSとES Modulesを混在させる: esModuleInterop徹底解説

2024-04-02

TypeScriptにおけるesModuleInteropの理解

デフォルト値: false

有効な値: true または false

esModuleInteropの役割

従来のJavaScriptモジュールシステムであるCommonJSは、module.exportsを使用してモジュールを公開します。一方、ES Modulesは、exportキーワードを使用してモジュールを公開します。

esModuleInteropを有効にすると、TypeScriptコンパイラは、CommonJSモジュールをES Modulesとして読み込むことができるように変換します。これは、以下の利点があります。

  • CommonJSモジュールとES Modulesを混在させることができる。
  • TypeScriptコードをNode.js環境とブラウザ環境の両方で実行できる。

esModuleInteropを使用するには、tsconfig.jsonファイルに以下のオプションを追加します。

{
  "compilerOptions": {
    "esModuleInterop": true
  }
}

この設定を有効にすると、以下のコードのように、CommonJSモジュールをES Modulesとして読み込むことができます。

import * as module from "commonjs-module";

// module.exportsを使用する
const value = module.exports.value;

esModuleInteropを使用する際には、以下の点に注意する必要があります。

  • CommonJSモジュールは、ES Modulesと同じように動作するとは限りません。

esModuleInteropは、CommonJSとES Modulesの両方のモジュールシステムを混在させる際に役立ちます。ただし、使用には注意が必要です。




index.ts

import * as express from "express";

const app = express();

app.get("/", (req, res) => {
  res.send("Hello, world!");
});

app.listen(3000);

package.json

{
  "name": "my-app",
  "version": "1.0.0",
  "description": "My TypeScript application",
  "main": "index.ts",
  "dependencies": {
    "express": "^4.17.1"
  },
  "devDependencies": {
    "typescript": "^4.6.2"
  }
}

このコードを実行するには、以下のコマンドを実行します。

tsc -p .

次に、以下のコマンドを実行してサーバーを起動します。

node index.js

ブラウザで http://localhost:3000 を開くと、「Hello, world!」と表示されます。

以下のサンプルコードは、esModuleInteropを使用してCommonJSモジュールをES Modulesとして読み込むさまざまな方法を示しています。

  • デフォルトエクスポートを使用する
import express from "express";

const app = express();

app.get("/", (req, res) => {
  res.send("Hello, world!");
});

app.listen(3000);
import { app } from "express";

app.get("/", (req, res) => {
  res.send("Hello, world!");
});

app.listen(3000);
import * as express from "express";
import { app, Server } from "express";

const server = new Server(app);

server.listen(3000);

esModuleInteropは、CommonJSとES Modulesの両方のモジュールシステムを混在させる際に役立ちます。上記のサンプルコードを参考に、esModuleInteropを使用してコードを記述してみてください。




CommonJSモジュールをES Modulesとして読み込む他の方法

moduleオブジェクトを使用する

CommonJSモジュールは、moduleオブジェクトを使用してモジュールを公開します。このオブジェクトを使用して、ES Modulesとして読み込むためのデフォルトエクスポートを作成することができます。

import * as module from "commonjs-module";

const value = module.exports.value;

export default value;

exportキーワードを使用する

CommonJSモジュールをES Modulesとして読み込むために、exportキーワードを使用してモジュールを公開することができます。

import * as module from "commonjs-module";

export const value = module.exports.value;

Babelを使用する

Babelは、JavaScriptコードを変換するツールです。Babelを使用して、CommonJSモジュールをES Modulesに変換することができます。

babel --presets @babel/preset-env index.ts

Rollupを使用する

Rollupは、JavaScriptモジュラーバンドラーです。Rollupを使用して、CommonJSモジュールを含む複数のモジュールを1つのES Moduleにバンドルすることができます。

rollup -i index.ts -o bundle.js

上記の方法のいずれかを使用して、CommonJSモジュールをES Modulesとして読み込むことができます。どの方法を選択するかは、プロジェクトの要件によって異なります。


typescript


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