【保存版】TypeScriptでコードをもっと読みやすく!定数からUnion型を生成する方法

2024-06-16

TypeScriptで定数から文字列リテラルのUnion型を定義する方法

const STATUS_OK = "OK";
const STATUS_ERROR = "ERROR";

type Status = typeof STATUS_OK | typeof STATUS_ERROR; // Status は "OK" | "ERROR" のいずれかの型になる

function handleStatus(status: Status) {
  if (status === STATUS_OK) {
    console.log("処理が成功しました。");
  } else if (status === STATUS_ERROR) {
    console.error("処理が失敗しました。");
  } else {
    console.error("予期しないステータスです:", status);
  }
}

handleStatus(STATUS_OK); // OK という文字列を渡す
handleStatus(STATUS_ERROR); // ERROR という文字列を渡す
handleStatus("UNKNOWN"); // 型エラーが発生する

この例では、STATUS_OKSTATUS_ERROR という定数を定義し、それぞれ "OK""ERROR" という文字列を代入しています。

次に、typeof 演算子を使用して、これらの定数から型を取得します。 typeof STATUS_OK"OK" 型、typeof STATUS_ERROR"ERROR" 型になります。

最後に、| 演算子を使用して、これらの型をUnion型 Status に結合します。 Status 型は "OK" または "ERROR" のいずれかの型になります。

handleStatus 関数は、Status 型の引数を受け取ります。 関数内では、status 変数に対して STATUS_OKSTATUS_ERROR を比較し、対応する処理を実行します。

STATUS_OK または STATUS_ERROR 以外の文字列が渡された場合、else ブロック内のコードが実行され、エラーメッセージが出力されます。

利点

  • コードの可読性が向上します。 変数に代入された文字列の意味が明確になります。
  • 型安全性が向上します。 コンパイル時に、誤った型の値が変数に代入されないようにチェックできます。
  • コードの保守性が向上します。 コードを変更する際に、関連するすべての場所を修正する必要がなくなります。

上記以外にも、文字列リテラルのUnion型を定義する方法があります。 例えば、

  • 列挙型を使用する

TypeScript 3.0以降では、定数から文字列リテラルのUnion型を定義することができます。 これは、コードの可読性と型安全性 を向上させるのに役立ちます。




// 定数を定義する
const STATUS_OK = "OK";
const STATUS_ERROR = "ERROR";
const STATUS_WARNING = "WARNING";

// typeof 演算子を使用して定数から型を取得する
type Status = typeof STATUS_OK | typeof STATUS_ERROR | typeof STATUS_WARNING;

// Status 型の引数を受け取る関数
function handleStatus(status: Status) {
  switch (status) {
    case STATUS_OK:
      console.log("処理が成功しました。");
      break;
    case STATUS_ERROR:
      console.error("処理が失敗しました。");
      break;
    case STATUS_WARNING:
      console.warn("警告があります。");
      break;
    default:
      console.error("予期しないステータスです:", status);
  }
}

// 関数を使用する
handleStatus(STATUS_OK); // OK という文字列を渡す
handleStatus(STATUS_ERROR); // ERROR という文字列を渡す
handleStatus(STATUS_WARNING); // WARNING という文字列を渡す
handleStatus("UNKNOWN"); // 型エラーが発生する

説明

このコードでは、以下のことを行っています。

  1. STATUS_OKSTATUS_ERRORSTATUS_WARNING という 3 つの定数を定義します。 それぞれ "OK""ERROR""WARNING" という文字列を代入します。
  2. handleStatus 関数は、Status 型の引数を受け取ります。
  3. 関数内では、switch ステートメントを使用して、status 変数の値を比較します。
  4. 各ケース内で、対応する処理を実行します。
  5. default ケースでは、status 変数が予期しない値である場合の処理を実行します。
  6. コードの最後に、handleStatus 関数をさまざまな引数で呼び出して、関数の動作を確認します。

このサンプルコードは、TypeScript で定数から文字列リテラルの Union 型を定義する方法を理解するのに役立ちます。

補足

  • このコードは、TypeScript 3.0以降で使用できます。
  • enum 型を使用すると、同様の機能を実現できますが、enum 型は数値ベースの型であることに注意してください。
  • 交差型を使用すると、より複雑な型を定義できます。



TypeScript で定数から文字列リテラルの Union 型を定義するその他の方法

列挙型は、名前付きの定数コレクションを定義するためのものです。 文字列リテラルの Union 型を定義するのにも使用できます。

// 列挙型を定義する
enum Status {
  OK = "OK",
  ERROR = "ERROR",
  WARNING = "WARNING",
}

// 列挙型のメンバーを使用する
function handleStatus(status: Status) {
  switch (status) {
    case Status.OK:
      console.log("処理が成功しました。");
      break;
    case Status.ERROR:
      console.error("処理が失敗しました。");
      break;
    case Status.WARNING:
      console.warn("警告があります。");
      break;
    default:
      console.error("予期しないステータスです:", status);
  }
}

handleStatus(Status.OK); // Status.OK という値を渡す
handleStatus(Status.ERROR); // Status.ERROR という値を渡す
handleStatus(Status.WARNING); // Status.WARNING という値を渡す
  • 列挙型は、コードをより読みやすく、自己文書化することができます。
  • 列挙型のメンバーには、値だけでなく、プロパティやメソッドを定義することもできます。

欠点

  • 列挙型のメンバーは、手動で定義する必要があります。
// 交差型を定義する
type Status = { OK: "OK" } & { ERROR: "ERROR" } & { WARNING: "WARNING" };

// 交差型を使用する
function handleStatus(status: Status) {
  switch (status.OK) { // Status.OK プロパティにアクセスする
    case "OK":
      console.log("処理が成功しました。");
      break;
    case "ERROR":
      console.error("処理が失敗しました。");
      break;
    case "WARNING":
      console.warn("警告があります。");
      break;
    default:
      console.error("予期しないステータスです:", status);
  }
}

handleStatus({ OK: "OK" }); // { OK: "OK" } というオブジェクトを渡す
handleStatus({ ERROR: "ERROR" }); // { ERROR: "ERROR" } というオブジェクトを渡す
handleStatus({ WARNING: "WARNING" }); // { WARNING: "WARNING" } というオブジェクトを渡す
  • 交差型は、動的に生成された型を使用することができます。
  • 交差型は、コードを冗長にする可能性があります。

TypeScript で定数から文字列リテラルの Union 型を定義するには、いくつかの方法があります。 最適な方法は、特定の状況によって異なります。

  • コードを簡潔かつ読みやすくしたい場合は、定数と typeof 演算子を使用する方法がおすすめです。
  • コードをより読みやすく、自己文書化したい場合は、列挙型を使用する方法がおすすめです。
  • 動的に生成された型や複雑な型を使用したい場合は、交差型を使用する方法がおすすめです。

typescript string-literals typescript3.0


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