【初心者向け】Angularで発生する「origin 'http://localhost:4200' has been blocked by CORS policy」エラーの解決方法

2024-04-21

Angularで発生する「origin 'http://localhost:4200' has been blocked by CORS policy in Angular7」エラー:原因と解決策

このエラーの原因と解決策を、以下で詳しく解説します。

CORSポリシーとは?

CORSCross-Origin Resource Sharing の略称で、異なるドメイン間でのリソース共有を許可するセキュリティ対策です。これは、悪意のあるサイトがユーザーの許可なく機密情報にアクセスすることを防ぐためです。

Angular 7 では、HttpClient サービスを使用してAPIと通信します。HttpClient は、デフォルトで CORS ポリシーを遵守するため、異なるドメインのAPIにアクセスしようとすると、上記のエラーが発生します。

エラーの原因

このエラーが発生する主な理由は2つあります。

  1. 異なるドメイン間の通信: フロントエンド(Angularアプリ)とバックエンド(API)が異なるドメインにある場合、このエラーが発生します。例えば、フロントエンドが http://localhost:4200 で動作し、バックエンドが https://api.example.com で動作している場合、このエラーが発生します。
  2. CORSヘッダーの欠如: バックエンドが適切な CORS ヘッダーを設定していない場合、このエラーが発生します。CORS ヘッダーには、どのオリジンからのアクセスを許可するかなどが含まれます。

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法があります。

プロキシサーバーを使用する

プロキシサーバー を使用すると、フロントエンドとバックエンドが同じドメインにあるように見せかけることができます。これにより、CORS ポリシーの問題を回避できます。

CORSヘッダーを設定する

バックエンドで適切な CORS ヘッダーを設定する必要があります。これにより、フロントエンドからのアクセスを許可することができます。CORS ヘッダーには、以下の情報を含める必要があります。

  • Access-Control-Allow-Origin: フロントエンドのオリジン
  • Access-Control-Allow-Methods: 許可されるHTTPメソッド(GET、POST、PUTなど)
  • Access-Control-Allow-Headers: 許可されるHTTPヘッダー

withCredentialsオプションを使用する

withCredentials オプションを使用すると、Cookieや認証情報を含むリクエストを送信できます。これは、認証が必要なAPIにアクセスする場合に必要です。

環境変数を使用する

ng serve コマンドで --proxy-config オプションを使用すると、プロキシサーバーの設定を指定できます。これは、開発環境でのみ使用できます。

拡張機能を使用する

CORS ヘッダーを簡単に設定できるChrome拡張機能がいくつかあります。これは、開発環境でのみ使用できます。

解決策を選択する際には、以下の点を考慮する必要があります。

  • アプリケーションのアーキテクチャ
  • セキュリティ要件
  • 開発環境と本番環境の違い



プロキシサーバーを使用する

以下のコードは、ng serve コマンドでプロキシサーバーを設定する方法を示しています。

ng serve --proxy-config proxy.config.json

proxy.config.json ファイルには、以下の内容を記述します。

{
  "/api": {
    "target": "https://api.example.com",
    "secure": false,
    "changeOrigin": true,
    "pathRewrite": {"^/api": ""}
  }
}

この設定により、http://localhost:4200/api へのすべてのリクエストが https://api.example.com に転送されます。

CORSヘッダーを設定する

以下のコードは、バックエンドで CORS ヘッダーを設定する方法を示しています。

@Controller
public class ApiController {

  @GetMapping("/api/data")
  public ResponseEntity<String> getData() {
    return ResponseEntity.ok()
        .header("Access-Control-Allow-Origin", "*")
        .header("Access-Control-Allow-Methods", "GET, POST, PUT, DELETE")
        .body("{\"data\": \"Hello from the backend!\"}");
  }
}

この設定により、すべてのオリジンからの GETPOSTPUTDELETE メソッドに対するアクセスが許可されます。

withCredentialsオプションを使用する

以下のコードは、HttpClient サービスで withCredentials オプションを使用する方法を示しています。

import { HttpClient } from '@angular/common/http';

constructor(private http: HttpClient) {}

getData() {
  this.http.get('https://api.example.com/api/data', { withCredentials: true })
    .subscribe(response => {
      console.log(response);
    }, error => {
      console.error(error);
    });
}

この設定により、Cookieや認証情報を含むリクエストを送信できます。

これらのサンプルコードはあくまで参考であり、状況に応じて変更する必要があります。




Angularで「origin 'http://localhost:4200' has been blocked by CORS policy in Angular7」エラーを解決するその他の方法

ng serve コマンドで --env オプションを使用すると、環境変数を設定できます。これにより、CORS ヘッダーの設定を簡単に指定できます。

例:

ng serve --env=cors=true

バックエンド側でCORSミドルウェアを使用すると、CORSヘッダーの設定をより柔軟に制御できます。

フロントエンド側でCORSライブラリを使用すると、CORSエラーを検知して自動的に解決することができます。


angular


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